道田誠一のブログ

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整体と空手について書いています。

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 火曜日の千唐流空手道直真塾一般部の稽古の話です。

 

 「鷺牌大(ローハイダイ)」の徹底的な研鑽、そしてその形に隠された「分解・解説(応用)」の稽古が行われました。

 

 今回は、形の中に登場する「斜め45度への手刀受け」の局面にスポットを当て、対人での具体的な関節の極めと崩しの理合を深く紐解いていきました。

 

 

 

 

 お互いに組手の構えで対峙した状態から、実戦的な攻防が展開されます。

 

 相手が鋭く放ってくる右中段追い突きに対し、こちらは斜め前方へとステップ。同時に「体捌き」を駆使して相手の突きの軌道から身をかわしつつ、右手で相手の突いてきた腕を掴み取ります。

 

 捕らえた腕に対し、すぐさま自らの左手刀を相手の肘の関節へと的確に当てていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ここから手刀を当てたまま相手を下方へと崩していくのですが、ここに武術的な大きなポイントがあります。 

 

 どうしても腕だけの力(筋力)で相手をねじ伏せようとしてしまう塾生が見受けられましたが、それでは相手も本能的に踏ん張るため、決して崩すことはできません。さらに、こちらに「力み」が入っていると、それが相手に瞬時に伝わり、より強い抵抗を生み出すという悪循環に陥ってしまいます。

 

 腕の力は抜き、「自らの膝を抜く(重力を利用して落とす)」ことで、体重をそのまま相手の関節へと乗せていく。この脱力操作があって初めて、相手の抵抗を無効化して綺麗に崩すことが可能になります。塾生たちは、その力みの有無による相手の反応の違いを、肌で感じながら稽古を進めていきました。

 

 崩しの後、技はさらに高度な極めへと移行します。

 

 右手で相手の腕を掴んだままキープし、そこからさらに左足を一歩踏み込みつつ、自らの左腕を相手の左腕の内側から潜り込ませるようにして、上方へと大きく上昇させていきます。

 

 そこから一気呵成に腕を巻き下ろし、相手の肩関節を極めながら、完全に下方へと崩し落としていくのですが、ここでの最重要ポイントは「相手との完全な密着」にあります。

 

 ここでも先ほどと同様に、上肢に無駄な力みが入ってしまうと、相手との間にフワッと空間(隙間)が空いて離れがちになってしまいます。相手との距離が開けば、当然相手は体勢を立て直して激しく抵抗してくるため、技が不完全になってしまいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 注意すべきは、相手とぴったりと近づいた状態のまま、「相手を自分の丹田(たんでん)の下へと落とし込んでいくイメージ」を持つことです。 

 

 腕で引きずり下ろすのではなく、自分のハラ(中心軸)の移動とともに相手を巻き込んで沈める。

 

 このイメージを共有することで、塾生たちの動きは見違えるほどスムーズになり、無駄な摩擦のない見事な崩しへと変わっていきました。

 

 「鷺牌大」の分解は、まさに「力めば力むほど技が効かなくなる」という武術のパラドックス(逆説)を体感するための最高の教材です。

 

 今月末の都大会に向けて、力強いスピードを追い求めるからこそ、その根底にある「脱力」や「丹田によるコントロール」といった目に見えない質の高い身体操作を、残された稽古の中でさらに徹底して塾生たちの身体に染み込ませてまいります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 土曜日は千唐流空手道直真塾の三支部合同少年部昇級審査会が熱く執り行われましたが、その熱気が冷めやらぬ会場で、審査後に一般部の稽古が開催されていました。

 

 前回の記事では大会を意識した「自由組手」の様子をお届けしましたが、この限られた時間の中では、「正整(セイサン)」の深掘りも行われていました。

 

 今回は、中山先生の驚くべき実演を交え、型を通じて肉体を極限まで鍛え上げる非常に濃密な時間となりました。

 

 

 まずは形の冒頭、前進しながら「外受け(そとうけ)」を放つ局面の解説から始まりました。

 

 

 

 ここでは、中山先生からこの最初の動作に隠された極めて実践的な考え方と、身体操作(操法)による「肉体の鎧化(よろいか)」の本質が示されました。

 

 この動作は、ただ相手の攻撃を払うだけでなく、「前に進みながら受ける」という性質を持っています。そのため、万が一相手の突きが多少なりとも自分の身体にクリーンヒットしたとしても、それを物ともせずに跳ね返せるだけの強固な「締め」が肉体に求められます。

 

  形の手順通り、短呑長吐の呼吸を伴って全身を限界まで締め上げていきますが、今回はその「鎧化」された状態を理解するため、中山先生がご自身の身体を実際に塾生たちに触れさせたり、本気で突かせたりして強度を確認する場が設けられました。 実際に中山先生の身体を突いた塾生からは、「まるで硬い防具の上から突いているかのようだ」という驚きの感想が漏れるほどでした。

 

 この「肉体を鎧化しながら、敵の攻撃に一歩もひるまず前へ進む強さ」こそ、正整の最初の一歩で学ぶべき武術の骨髄です。 また、正整は「虎」をイメージした形でもあります。ただ硬く締めるだけでなく、飢えた虎が堂々と獲物に向かって歩みを進めているような、圧倒的な風格と威厳を演武の中で表現する必要性を全員で共有しました。

 

 

 続いて形が進み、「裏拳打ち」から、後退しながら「猫足立ち(ねこあしだち)」へと移行する局面の指導に移りました。

 

 

 

  ここで、この一連の動きを行っている塾生の中に、後方に下がる意識と、猫足立ち特有の「臀部(お尻)を後方に突き出す意識」が強くなりすぎるあまり、その上の上体(上半身)が前傾して曲がってしまっているケースが見受けられました。

 

 ここを私からも厳しく軌道を修正していきました。

 

 この局面の上肢の動きには、相手の前蹴りなどに対しての「肘受け(ひじうけ)」の意味が含まれています。 

 

 至近距離での攻防となる肘受けにおいて、上体が前傾して軸が曲がってしまっていては、どれほど腕の操作が鋭かったとしても、下半身の土台の力が技に伝わらず、その効果を十分に使い切ることはできません。

 

 ここでもやはり、垂直な中心軸の保持が必要不可欠となります。

 

 正整の形は、呼吸と締めによって内圧を高め、外敵からの衝撃を無効化する強靭な肉体と心を練り上げるための最高の教科書です。

 

 「防具のようだ」と塾生を驚かせた中山先生の高みを目指し、技の表面的な形をなぞるだけでなく、その奥にある「虎の風格」や「肘受けの軸」といった武術的な深みを各自の身体に落とし込めるよう、大会に向けてさらに数をこなし、形を研ぎ澄ましてまいります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 土曜日は千唐流空手道直真塾の三支部合同少年部昇級審査会が熱く執り行われましたが、その熱気が冷めやらぬ会場で、審査後には通常の「一般部稽古」が開催されました。

 

 審査会に伴い、いつもよりは少し凝縮された短い時間での稽古となりましたが、今月末に東京都選手権大会を控えていることもあり、内容は非常に密度の濃い「自由組手」を中心とした実践形式の研鑽となりました。

 

 稽古が始まると、道場には一般部ならではの重厚で鋭い空気が一気に満ちていきました。 直前の審査会において、声を張り上げて元気いっぱいに組手を行っていた子供たちのひたむきな姿に大きな刺激を受けたのでしょう。

 

 一般部の塾生たちも「子供たちに負けていられない」と、いつも以上に凄まじい気迫のこもった動きを見せてくれました。

 

年齢や帯の枠を超え、お互いの真剣な姿勢が道場全体のエネルギーを相乗効果で高めていく、まさに直真塾の素晴らしさが凝縮されたような素晴らしいスタートとなりました。

 

 

 

 

 

 今回の自由組手では、間近に迫った本番の試合展開を意識し、それぞれが「自分の最も得意なパターン」や必勝のコンビネーションを積極的に仕掛けていく姿が数多く見られました。自らの武器を信じて果敢に攻め込む姿勢は、大会に向けて非常に頼もしい限りです。

 

 しかし、実践だからこそ見えてくる技術的・心理的な課題もあり、私からも重要なアドバイスを促しました。

 

 

 

 

 自分の得意な連続攻撃を仕掛け、その攻撃のコンビネーションがカチッと「終わった瞬間」に、ふっと集中力が切れて気が抜けてしまう塾生がいました。

 

 武術において、技の終わりは最もカウンターを被弾しやすい危険な瞬間です。最後まで残心(ざんしん)をキープし、気を抜ききらないよう十分に注意していただきました。

 

 さらに、組手の中での戦術的な視野を広げるためのアドバイスも行いました。

 

 自分の得意な動きで技が綺麗に決まった時は良いですが、試合では相手も必死に研究し、ガードを固めてきます。

 

 当然、狙い通りの技が決まらないケースも想定しておかなければなりません。 「もしこの技が防がれたら、次にどう展開するか」「どうやって体勢を立て直すか」という、技が決まらなかった時の次手(リスク管理)までをあらかじめ脳内で考慮して動く重要性を指導いたしました。

 

 ひとつの攻撃に盲信せず、常に次の変化を用意しておくことこそが、勝負の明暗を分けるのです。

 

 

 東京都選手権大会まで、残された時間はあとわずかです。 今回見つかった「技の終わりの残心」や「次手の意識」という細かな隙を、これからの数日間の稽古で徹底的に埋め、さらに研ぎ澄ましていかなければなりません。

 

 少年部から一般部まで、直真塾一同、さらに気合を一体にして大舞台へと向かっていきたいと思います。皆様、応援のほどよろしくお願いいたします!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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