通常国会が召集された。政府は2025年度予算案や59本の法案提出を予定しており、首相は本日、就任後初の施政方針演説に臨む。
石破首相は、男女の賃金格差是正、若者や女性にも選ばれる地方、産官学の地方移転、デジタル技術を活用した生活拠点整備などで、令和の日本列島改造を目指すとのことだ。
その上で、防災・減災対策を今までを上回る規模にし、世界一の防災大国にすると語る予定だ。地方創生や防災を政権浮揚の軸に据えたいようだが、筋書き通りに進むかは微妙だ。
少数与党となった石破政権は、野党との協力が必要だが、そのためには自民内の調整もしっかり進めておく必要がある。
しかし、石破執行部のやり方には不満を持つ議員も多く、その不満はいつ爆発してもおかしくない状況だ。
党内のこのような動きを無視して、野党との調整に前のめりとなれば、政権運営は行き詰まる可能性もある。
予算案の成立は政権の最優先課題となるが、調整が手間取り、年度内の成立が厳しくなれば、首相自身の進退にも関わってくる。
自民都議会の政治資金に絡む問題も表面化しており、国会は開会早々から波乱含みの様相となっている。