自民党の総裁選が、複数の候補者が出馬に意欲を示し、活発な動きを見せているのに比べ、立憲民主党の代表選は、盛り上がりに欠けている。

 

次の首相を決める総裁選と、立憲民主党の代表選を同列で扱うのもおかしな話だが、政権交代の受け皿として期待された時期もあるだけに、その差が際立っている。

 

自民党の総裁選にメディアジャックされたと騒ぐ前に、立憲民主党に期待感が高まらない原因がどこにあるかを、真剣に考えるべきだ。

 

自民党の新総裁が決まれば、国民に信を問うのは当然の選択肢となる。そのタイミングで選挙を行えば、野党間の選挙協力が進んでいない現状では、間違いなく自民党に有利となる。

 

今代表を変えても、総選挙で敗れれば責任論が必ず浮上する。その場合は、再度代表を決め直すのだろうか。

 

泉体制が気に入らないと代表を変えても、外からは権力闘争にしか見えず、立憲民主党が批判する古い体制そのものだ。いつも通りのブーメランである。

 

候補者の顔ぶれも変わらずで、これでは刷新感を演出する自民党に勝てるわけがない。泉代表が再選に意欲を示すなら、支えるのが本来は筋だろう。

 

野田元総理などが代表を目指すなら、解党的な出直しで、政界再編の役目を果たすと言うくらいの覚悟を示すべきだ。数年先の未来図を示せなければ、立憲の代表選に未来はない。

 

 

代表選で、自民との支持率の差は埋められるのか?