『祖國と青年』6月号の巻頭言は、「G7広島サミットを振り返って」。
LGBT法案や入管法改正に関するニュースが溢れ、あるいは原爆被害者の方の声が取り上げられ、「結局、G7って何だったの?」という感覚を抱いている方もおられるのではないでしょうか。
巻頭言を読むと、
・G7広島サミットの政治的成果とは何だったのか
・岸田首相はどのようなことをおこなったのか
といった「全体像」を理解することができます。
5/21にはゼレンスキー大統領も献花
※写真:いずれも外務省ホームページから引用
特に印象的だったのは、ゼレンスキー大統領の訪日ではないでしょうか。
「G7とウクライナの揺るぎない連帯とともに、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を守り抜く決意を世界に示せた」
と岸田首相は語りました。
ゼレンスキー大統領が直接参加したことで一層世界が注目し、対ロシアへのG7の結束が一気に強まりました。
共同声明では、核による恫喝と侵略を続けるロシアの即時かつ無条件の撤退を求め、ウクライナへの支援を継続することが確認されました。
加えて、もう一つ重要なことが、台湾海峡の平和と安定の重要性が改めて確認されたことです。
巻頭言では、以下のように記しています。
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岸田首相には、今回のサミットを通し、ロシア・中国という専制主義国家に対し、自由で開かれたインド太平洋の連携を一層強める狙いがあった。
そのため、招待国として、グローバルサウス(南半球を中心とする新興国・途上国)とされるオーストラリア、ブラジル、インド、インドネシア、韓国、ベトナム、コモロ(アフリカ連合代表)、クック諸島(太平洋諸島フォーラム代表)の八カ国の首脳の席を設けたのだ。(中略)
G7には、先進七カ国(日本、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、カナダ、イタリア)と欧州連合(EU)の代表が参加するのが通例だが、近年は、議長国が独自の判断でメンバー以外の国を招いている。
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グローバルサウスと称される新興国を招待したところに、議長国・日本の「意思」が現れている。
この部分が、ぜひともおさえておきたいポイントだと思います。
詳細は、ぜひ『祖國と青年』6月号をお読みください。