ニュージーランドTでは、「海外でもG1を6勝している先生の管理馬」に注目しています | 小西聖一(元調教助手・元厩務員)のブログ

小西聖一(元調教助手・元厩務員)のブログ

調教助手として、厩務員として、競馬と長く関わってきた私が、ファンの皆様に「役立つ情報」をお伝えしたいと思って始めました。

全国の競馬ファンの皆さん、こんにちは。
小西聖一と申します。



2014年の3月に乗り役としてデビューしていて、それから今までにJRAで通算71勝を上げている木幡初也君は、今週の火曜日、4月7日が25歳の誕生日だったんですよ。

競馬ファンなら誰でもよく知っていると思いますが、彼のお父さんは、1984年にデビューしてから、一昨年の3月に引退するまで、乗り役として、JRAで通算784勝の実績を残して、今は杉浦宏昭厩舎で調教助手をやっている木幡初広君です。

しかも、長男の初也君だけではなく、次男の巧也君と、三男の育也君も乗り役としてデビューしているという、筋金入りの競馬一家ですね。

ちなみに初也君は、幼稚園から小学6年までは器械体操をやっていて、最近、ゴルフを始めたんですよ。

そして、明日と明後日は福島で、

■11日(土)

9R・4歳上1勝クラス→サウンドオブビット

■12日(日)

1R・3歳未勝利→ゲステルン
2R・3歳未勝利→ピュアムーン
8R・4歳上1勝クラス→セイウンミツコ

の4頭に乗りますので、きっとどの馬にも、「勝って自分の誕生日を祝いたい」という思いを込めている筈ですから、実際にどんなレースを見せてくれるのか、注目したいところです。

ここからは、昨日までも書いていますけど、もっと皆さんに私のことを知ってもらえるよう、自分自身について、改めて詳しく書いておきますね。

私は、日本獣医畜産大学を卒業してから、中央競馬で調教助手と厩務員をやっていました。

昔の写真を載せておきますね。



馬の前に立っているのが私です。

競馬の世界で働くようになったきっかけは、父が騎手と調教師をやっていたからです。

私の父は小西喜蔵という名前で、長く競馬をやっている方でしたら、きっと知っていると思います。

何しろ父は、まず騎手として、セントライトで1941年の牡馬クラシック三冠を勝っていますし、調教師としても、1957年の菊花賞を勝ったラプソデーや、1961年の天皇賞・秋を勝ったタカマガハラや、1965年の有馬記念でシンザンの2着だったミハルカスなど、走る馬を何頭も育て上げていますからね。

その息子として生まれた私が競馬の世界に入ったのは、ごくごく当たり前のことでした。

私は、大学を卒業してから、すぐ父の厩舎に調教助手として入り、1989年の3月に父が定年で引退するまで、ずっと小西喜蔵厩舎にいました。

先ほど書いた通りで、父は、騎手と調教師として、私が大学を卒業するまでに、もう素晴らしい実績を残していましたから、その厩舎に私が入ってから、馬について父から教わったことは、とても役に立ちましたね。

私は、父が定年で引退した後も、

5年ほど、佐藤林次郎厩舎に厩務員として所属
3ヶ月ほど、高市圭二厩舎に厩務員として所属
4年ほど、嶋田功厩舎に厩務員として所属

といった形で厩舎の仕事を続けましたが、こうやって、ずっと馬に関わる仕事ができたのは、父から色々なことを教わっていたからなのでしょう。

そして今回は、堀宣行(のりゆき)厩舎がニュージーランドTに使うルフトシュトロームについて、私が前から仲良くしている、「記者のD君」から届いた報告を紹介しておきますね。

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千葉県市川市出身の堀宣行先生は、日本大学の商学部に通っている時に、実家から近かった中山競馬場で、誘導馬の世話をするアルバイトをしていたんですよ。

大学を出た後は、電気設備工事などをやっている「関電工」(東証1部)で、経理関係の仕事をしていたんですが、1991年に、「関電工」を辞めて競馬学校の厩務員課程に入ったように、中山競馬場でアルバイトをしていた頃から、「馬に関わる仕事をしたい」という気持ちがあったのでしょう。

競馬学校を出てからの堀先生は、諏訪富三厩舎で厩務員をやって、二ノ宮敬宇(よしたか)厩舎で調教助手をやって、2003年に自分の厩舎を開業しました。

初めの年は、「6勝・獲得賞金1億2370万円」という成績でしたけど、次の年に、「16勝・獲得賞金2億2801万円」と大きく数字を伸ばすと、2005年からは、毎年欠かさず20勝以上していますし、ビーナスラインを使った2006年の函館スプリントSで初めての重賞勝ちを飾った堀先生は、キンシャサノキセキを使った2010年の高松宮記念で初めてのGI勝ちを飾っていて、その後も、ドゥラメンテを使った2015年のダービーと皐月賞を勝つなど、今までに、「JRAの重賞を54勝」という実績を残しています。それに、海外でも、モーリスやネオリアリズムなどでG1を6勝もしているんですよ。

2015年は、ドゥラメンテやモーリスなどの活躍で、JRAで「重賞8勝を含む54勝・獲得賞金15億2485万円」という成績を残して、初めて「調教師リーディング1位」になっていました。

それに、去年までの4年間も、

2016年→44勝・獲得賞金13億0934万円(リーディング5位)
2017年→48勝・獲得賞金11億3661万円(同4位)
2018年→49勝・獲得賞金7億4753万円(同5位)
2019年→54勝・獲得賞金9億7056万円(同2位)

と、賞金は2015年を上回れていませんが、かなりいい成績を残していましたね。

でも、今年に入ってから先週までは「11勝・獲得賞金2億7418万円」という成績で、18勝を上げてリーディング1位の友道康夫厩舎に7勝の差を付けられていますし、賞金も、「4億2890万円」を稼いで1位の矢作芳人厩舎に「1億5472万円」の差を付けられていますから、今の先生は、「早く上との差を詰めたい」と考えているのでしょう。

そんな中、明日は、1着賞金が5400万円のニュージーランドTにルフトシュトロームを使いますので、私が堀先生でしたら、間違いなくこの馬をメイチに仕上げますね。

実際、私のところに届いている最終追い切りについての報告が、

「一昨日、レースでも乗る石橋君が南ウッドに入れて、4Fが53秒1、終いの1Fが12秒8という時計を馬なりで出していました。時計は目立つものではなかったんですが、最後まで集中して走れていましたし、前走の疲れは感じられなかったので、レースで力を出し切れると思いますよ」

というものでしたので、堀先生が全力で仕上げてきたと私は見ています。

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堀宣行厩舎がニュージーランドTに使うルフトシュトロームについて、「記者のD君」から届いた報告は以上です。

そうそう、昨日までのブログでも書いていることですが、今の私は、「パーフェクトホースマンズ」に所属していて、ここでは、ホームページとブログなどで、馬券に役立つ色々な情報を公開しています。

ですから、このブログを読んでいる皆様は、「パーフェクトホースマンズ」のホームページや、元JRA馬主の小栗範恭(おぐりのりやす)さんや、元JRA調教師の山田要一(やまだよういち)さんや、元JRA調教助手の鎌田光也(かまたみつや)君のブログも読むと、もっといいことがある筈ですよ。

★ パーフェクトホースマンズのHPはこちら ★

★ 元JRA馬主・小栗範恭のブログはこちら ★

★ 元JRA調教師・山田要一のブログはこちら ★

★ 元JRA調教助手・鎌田光也のブログはこちら ★

では、また次回。

小西聖一でした。