東海Sに2頭を登録している理由は… | 小西聖一(元調教助手・元厩務員)のブログ

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調教助手として、厩務員として、競馬と長く関わってきた私が、ファンの皆様に「役立つ情報」をお伝えしたいと思って始めました。

全国の競馬ファンの皆さん、こんにちは。
小西聖一と申します。



一昨日、クリスタルブラック(牡3歳・父キズナ)を使った京成杯で、高橋文雅先生が初めての重賞勝ちを飾りましたね。

知っている方もいると思いますが、高橋先生は、北里大学の獣医学部を卒業した後、ナリタブライアンなどでお馴染みの早田牧場で獣医として働いていました。

その後は、2000年の4月に競馬学校の厩務員課程に入って、この年の10月から、大久保洋吉厩舎で厩務員をやって、2011年から調教助手をやっていたんですよ。

高橋先生は、厩舎に入った頃、大仲(厩舎の休憩所)に住ませてもらったりして、大久保先生にそのことを深く感謝しているそうです。

2012年に調教師の試験に受かった高橋先生は、その年の3月に自分の厩舎を開業しました。

最初の年は、使った頭数が少なかったので5勝止まりでしたが、2年目に10勝、3年目に13勝と、順調に数字を伸ばしていて、2015年には、開業してから一番多い18勝を上げて、「3億2683万円」の賞金を稼いでいましたし、一昨年は、「18勝・獲得賞金3億0603万円」と、2015年の次にいい成績を残していて、去年は、「16勝・獲得賞金3億0556万円」という成績を残していました。

そして、さっき書いた通り、一昨日、クリスタルブラックが初めての重賞勝ちを飾っていて、これで厩舎に勢いが付く筈ですから、これからは、今までよりも高橋厩舎に注目したいところです。

ここからは、昨日までも書いていますけど、もっと皆さんに私のことを知ってもらえるよう、自分自身について、改めて詳しく書いておきますね。

私は、日本獣医畜産大学を卒業してから、中央競馬で調教助手と厩務員をやっていました。

昔の写真を載せておきますね。



馬の前に立っているのが私です。

競馬の世界で働くようになったきっかけは、父が騎手と調教師をやっていたからです。

私の父は小西喜蔵という名前で、長く競馬をやっている方でしたら、きっと知っていると思います。

何しろ父は、まず騎手として、セントライトで1941年の牡馬クラシック三冠を勝っていますし、調教師としても、1957年の菊花賞を勝ったラプソデーや、1961年の天皇賞・秋を勝ったタカマガハラや、1965年の有馬記念でシンザンの2着だったミハルカスなど、走る馬を何頭も育て上げていますからね。

その息子として生まれた私が競馬の世界に入ったのは、ごくごく当たり前のことでした。

私は、大学を卒業してから、すぐ父の厩舎に調教助手として入り、1989年の3月に父が定年で引退するまで、ずっと小西喜蔵厩舎にいました。

先ほど書いた通りで、父は、騎手と調教師として、私が大学を卒業するまでに、もう素晴らしい実績を残していましたから、その厩舎に私が入ってから、馬について父から教わったことは、とても役に立ちましたね。

私は、父が定年で引退した後も、
5年ほど、佐藤林次郎厩舎に厩務員として所属
3ヶ月ほど、高市圭二厩舎に厩務員として所属
4年ほど、嶋田功厩舎に厩務員として所属
といった形で厩舎の仕事を続けましたが、こうやって、ずっと馬に関わる仕事ができたのは、父から色々なことを教わっていたからなのでしょう。

そして今回は、栗東の安達昭夫厩舎が東海Sに登録しているビルジキールとメイショウウタゲについて、私の頼もしい仲間の一人、「元調教師のHさん」から届いた報告を紹介しておきますね。

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安達昭夫君は、お父さんがカイバを扱っとる会社で働いとったんで、自分も競馬の世界に進もうと考えたそうなんですわ。

そんで、1975年に馬事公苑の長期騎手課程に入って、ボストニアンとテイトオーっちゅう2頭のダービー馬を育てた増本勇(いさむ)厩舎から、1979年に乗り役としてデビューしとって、1994年に引退するまで、通算125勝っちゅう成績を残しとりました。

引退した後は、最後に所属しとった梅内忍厩舎で調教助手をやって、1999年に調教師の試験に受かって、次の年に厩舎を開業しとります。

最初の年は、「6勝・獲得賞金9455万円」っちゅう成績やったけど、次の年には、「9勝・獲得賞金1億2724万円」と数字を伸ばしとったし、2002年は「13勝」、2003年は「14勝」、2004年は「18勝」と、ずっと「10勝以上」をキープしとりました。

それに、チャクラを使った2003年のステイヤーズSで初めて重賞を勝つと、その後も、エスポワールシチーを使った2009年のジャパンCダートや2010年のフェブラリーSを勝つなど、今までにJRAで、重賞を15勝、通算で288勝を上げとるし、地方でも、エスポワールシチーとバンブーエールとヤマトマリオンとかで重賞を14勝もしとるんやから、乗り役より、調教師として馬を育てる方が向いとるんでしょうな。

そんで、安達君の厩舎は、2009年に、17勝を上げて、「4億5520万円」っちゅう、開業してから一番の賞金を稼いどったんや。

せやけど、その後は、ずっと2009年の数字を超えとらんし、去年までの5年間も、

2015年→獲得賞金2億9638万円
2016年→獲得賞金3億6312万円
2017年→獲得賞金2億4885万円
2018年→獲得賞金2億7997万円
2019年→獲得賞金3億1380万円

っちゅう形で物足りん数字が続いとったから、今年の安達君は、「キッチリ巻き返したい」と考えとる筈やし、実際、先週までに「4788万円」の賞金を稼いどります。

そんな中、今週は、1着賞金が5500万円の東海Sにビルジキールとメイショウウタゲを登録してきましたんで、ワシが彼やったら、「賞金の高いレースを勝って、もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えて、どの馬も気合いを入れて仕上げるやろうな。

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安達昭夫厩舎が東海Sに登録しているビルジキールとメイショウウタゲについて、「元調教師のHさん」から届いた報告は以上です。

そうそう、昨日までのブログでも書いていることですが、今の私は、「パーフェクトホースマンズ」に所属していて、ここでは、ホームページとブログなどで、馬券に役立つ色々な情報を公開しています。

ですから、このブログを読んでいる皆様は、「パーフェクトホースマンズ」のホームページや、元JRA馬主の小栗範恭(おぐりのりやす)さんや、元JRA調教師の山田要一(やまだよういち)さんや、元JRA調教助手の鎌田光也(かまたみつや)君のブログも読むと、もっといいことがある筈ですよ。

★ パーフェクトホースマンズのHPはこちら ★

★ 元JRA馬主・小栗範恭のブログはこちら ★

★ 元JRA調教師・山田要一のブログはこちら ★

★ 元JRA調教助手・鎌田光也のブログはこちら ★

では、また次回。

小西聖一でした。