「ここを勝ってリーディング上位厩舎との差を詰めたい」と考えて | 小西聖一(元調教助手・元厩務員)のブログ

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調教助手として、厩務員として、競馬と長く関わってきた私が、ファンの皆様に「役立つ情報」をお伝えしたいと思って始めました。

全国の競馬ファンの皆さん、おはようございます。
小西聖一と申します。



今日は、土田稔先生の62回目の誕生日ですね。

土田先生は、1978年に大久保洋吉厩舎の調教助手になっていました。

そして、多くの馬の調教に乗って、腕を磨いていましたね。

ちなみに、皆さんもご存知の通り、大久保洋吉厩舎と言えば、1997年のオークスを勝ったメジロドーベルや、2002年の高松宮記念を勝ったショウナンカンプなど、お馴染みの馬を管理していました。

土田先生は、1992年に調教師の試験に受かって、次の年に自分の厩舎を開業しています。

それからは、タイキシャーロックを使った1998年のエルムSや、タイキバカラを使った2004年のクリスタルCや、タイキレーザーを使った2008年の東京オータムジャンプと、今までに、重賞を3勝していますね。

そして明日と明後日、土田先生は、東京と函館で

□24日(土)

東京1R・2歳未勝利→トーセンリゲル
東京3R・3歳未勝利→ハートブレイク
函館9R・3歳上500万下→ハイランドピーク

□25日(日)

東京5R・2歳新馬→ビレッジキング
東京10R・清里特別→マイネルディアベル
函館10R・奥尻特別→フィールドシャルム

の6頭を使いますので、きっと先生は、「勝って自分の誕生日を祝いたい」という思いで、どの馬もキッチリ仕上げている筈です。

ここからは、昨日までも書いていますけど、もっと皆さんに私のことを知ってもらえるよう、自分自身について、改めて詳しく書いておきますね。

私は、日本獣医畜産大学(現在の日本獣医生命科学大学)を卒業してから、中央競馬で調教助手と厩務員をやっていました。

昔の写真を載せておきますね。


馬の前に立っているのが私です。

競馬の世界で働くようになったきっかけは、父が騎手と調教師をやっていたからです。

私の父は小西喜蔵という名前で、長く競馬をやっている方でしたら、きっと知っていると思います。

何しろ父は、まず騎手として、セントライトで1941年の牡馬クラシック三冠を勝っていますし、調教師としても、1957年の菊花賞を勝ったラプソデーや、1961年の天皇賞・秋を勝ったタカマガハラや、1965年の有馬記念でシンザンの2着だったミハルカスなど、走る馬を何頭も育て上げていますからね。

その息子として生まれた私が競馬の世界に入ったのは、ごくごく当たり前のことでした。

私は、大学を卒業してから、すぐ父の厩舎に調教助手として入り、1989年の3月に父が定年で引退するまで、ずっと小西喜蔵厩舎にいました。

先ほど書いた通りで、父は、騎手と調教師として、私が大学を卒業するまでに、もう素晴らしい実績を残していましたから、その厩舎に私が入ってから、馬について父から教わったことは、とても役に立ちましたね。

私は、父が定年で引退した後も、
5年ほど、佐藤林次郎厩舎に厩務員として所属
3ヶ月ほど、高市圭二厩舎に厩務員として所属
4年ほど、嶋田功厩舎に厩務員として所属
といった形で厩舎の仕事を続けましたが、こうやって、ずっと馬に関わる仕事ができたのは、父から色々なことを教わっていたからなのでしょう。

そして今回は、堀宣行厩舎が宝塚記念に使うサトノクラウンについて、私の頼もしい仲間の一人、「元調教師のMさん」から届いた報告を紹介しておきますね。

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千葉県市川市出身の堀君は、日本大学の商学部に通っている時に、実家から近かった中山競馬場で、誘導馬の世話をするアルバイトをしていたそうです。

そして大学を出た後は、電気設備工事や情報通信工事などをやっている「関電工」で、経理関係の仕事をしていたそうですが、1991年に、「関電工」を辞めて競馬学校の厩務員課程に入っていますので、中山競馬場でアルバイトをしていた頃から、「いつか、馬と関わる仕事をしたい」と考えていたのでしょう。

競馬学校を出てからの堀君は、諏訪富三厩舎で厩務員になって、二ノ宮敬宇厩舎で調教助手として経験を積んで、自分の厩舎を開業したのは2003年ですから、今年で15年目ですね。

初めの年こそ、「6勝・獲得賞金1億2369万円」という数字でしたが、次の年には、「16勝・獲得賞金2億2801万円」と、数字を一気に伸ばして、その後は、ずっと20勝以上を続けていますし、ビーナスラインを使った2006年の函館スプリントSで初めての重賞勝ちを、キンシャサノキセキを使った2010年の高松宮記念で初めてのGI勝ちを飾っていて、先週までに、JRAだけで重賞を49回も勝っています。

それに最近の堀厩舎は、管理馬をどんどん海外に遠征させていて、今までに、
リアルインパクト→2015年のジョージライダーS(オーストラリアのG1)
モーリス→2015年の香港マイルと去年のチャンピオンズマイル(香港のGI)と香港カップ
サトノクラウン→去年の香港ヴァーズ
ネオリアリズム→今年のクイーンエリザベス2世カップ(香港のGI)
と、海外のG1を6つも勝っていますので、彼のことを「日本を代表する調教師の一人」と言っても大げさではないでしょう。

一昨年は、ドゥラメンテを使った皐月賞とダービー、モーリスを使った安田記念とマイルCSなど、JRAで、「重賞8勝を含む54勝・獲得賞金15億2485万円」という成績を残して、初めて「調教師リーディング1位」になっていました。

そして去年の堀君は、JRAで、モーリスを使った天皇賞・秋など、「重賞7勝を含む44勝・獲得賞金13億0934万円」という成績を残していましたね。

これが他の厩舎でしたら、「かなりいい数字」と言えるのでしょうが、一昨年と比べると、勝ち星が「10」、賞金が「2億1551万円」も少なくて、リーディングが5位、獲得賞金が3位でしたから、堀君は満足していない筈で、「今年は必ず巻き返したい」と考えているのでしょう。

でも、今年に入ってから先週までの成績は、「22勝・獲得賞金5億0458万円」に留まっていますし、勝ち星と賞金の両方で1位の池江泰寿厩舎に、勝ち星では「12」の差を、賞金では「5億0120万円」の差を付けられています。

そんな中、今週は、1着賞金が1億5000万円の宝塚記念にサトノクラウンを使いますから、私が彼でしたら、「ここを勝って池江厩舎との差を詰めたい」と考えてメイチに仕上げますね。

そこで、堀君が実際にどう仕上げてくるのかを確認しようと思って、一昨日、最終追い切りの様子をじっくりと確認してみたところ、

南ウッドに入れられて、5ハロンが69秒9、終いの1Fが12秒9という時計を馬なりで出していましたね。

15日(木)の一週前追い切りでは、南ウッドで一杯に追われて、5Fが68秒5、終いの1Fを12秒4という時計を出して、しっかり負荷を掛けられていたので、一昨日は軽めの調整でしたが、とても力強い動きを見せていましたから、力を出し切れる状態に仕上がっている筈です。

というものでしたから、状態の良さを考えたら、馬券に絡んでくる可能性があると私は見ています。

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サトノクラウンについて、「元調教師のMさん」から届いた報告は以上です。

また、今の私は、「パーフェクトホースマンズ」に所属していて、ここでは、ホームページとブログなどで、馬券に役立つ色々な情報を公開しています。

ですから、このブログを読んでいる皆様は、「パーフェクトホースマンズ」のホームページや、元JRA馬主の小栗範恭(のりやす)さんや、元JRA調教師の山田要一(よういち)さんや、元JRA調教助手の鎌田光也君のブログも読むと、もっといいことがある筈ですよ。

★ パーフェクトホースマンズのHPはこちら ★

★ 元JRA馬主・小栗範恭(のりやす)のブログはこちら ★

★ 元JRA調教師・山田要一(よういち)のブログはこちら ★

★ 元JRA調教助手・鎌田光也のブログはこちら ★

では、また次回。

小西聖一でした。