Rock Feel , Rock Field #1 | Get Up And Go !

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より高く! より深く! けれど優雅に・・・ 冗談も好きなんですけどね (*゚.゚)ゞ




Steve Marriot


ここからが本ブログの最終章ということで (と言っても長くなりそうですが)。

このブログも開始当初はロック/ブルースの記事が多かったのですが、現在はあまりにもポップ化してしまいました。 ここらで少しばかり原点に戻ろうかなと考えています。気分的に自分の中にロックやブルースが戻ってきているので。

ポップス系、ロック系の境界というのは難しい部分もありますが、そこはあくまでも感覚的なもの (feel) を頼りに、ロック畑 (field) で展開ということで。まぁロックの場合は、底流にブルースがあるか否かが基準のひとつにはなりそうですが。

- UK voice selection 1 -
SMALL FACES with P.P.ARNOLD / Tin Soldier (1968)
60年代イギリス。 ザ・フーと並び称された正統派モッズ・バンド、スモール・フェイセス。モータウンを始めとした、アメリカのソウル/R&B を指向していた当時のイギリスの若者たちの中から出てきたバンドです。

バンドのシンガー、スティーヴ・マリオットは、バンドの顔であり、モッズのヒーローとして現在も語り継がれています。 80年代に入ってのモッズ・リヴァイバル、ネオモッズたちの憧れとなるわけですが、ポール・ウェラーがマリオットに心酔していたというのは有名な話です。

スティーヴ・マリオットのソウルフルな歌唱スタイルは最高のものです。痺れます。 同時に優れたメロディ・メイカーでもあり、ロニー・レインとのソングライター・コンビによって多くの名曲を生み出しています。元・アイケッツのメンバー(アイク&ティナ・ターナーのバックコーラス)P.P.アーノルドと共に歌う姿が、より本物らしさを演出していますね。

マリオットもまた、当時としては珍しくはない酒とドラッグにまみれた、いわゆるロックン・ロール・ライフに明け暮れたアーティストです。
1991年4月20日、44歳でこの世を去っています。





STONE THE CROWS / Big Jim Salter (1971)
英国のジャニス、マギー・ベル擁するストーン・ザ・クロウズ。マギー・ベルは日本ではいまひとつの知名度ながら、最高のヴォイスを持った英国屈指のシンガーです。イギリスの音楽誌「NME」 で国内女性ヴォーカルのポール・ウィナーも獲得しています。

初めて声を聴いた時にはジャニス・ジョプリンか?と思いました。よく聴けば声の質感は明らかに違うのですが、マギー・ベルのほうがロックン・ロール向きかもしれません。とは言え、ソウルフルで黒っぽい部分もあります。 バンド解散後のソロ活動スタート時には、制作側が白人ソウルシンガーとして売り出そうとしたのはわかる気がします。

ストーン・ザ・クロウズのシンガーとして、ソロシンガーとして、リリースされた70年代のアルバムはどれもそれぞれに素晴らしく、僕にとってはすべて愛聴盤です。というわけで、名だたる英国のヴォイスの中から、今回2番目に取り上げることとなりました。





FREE / All Right Now (1971)
ポール・ロジャースに関しては、多くの説明は不要かと思います。そのキャリアは長く、60年代末から70年代のフリーでの活躍時から、バッド・カンパニー、クイーンへの参加。 他にジミー・ペイジと組んでのファームというバンドでの活動もありました。

フリーというバンド自体が最高だったこともあり、どうしてもフリー時代のロジャースこそが最高だと思ってしまいます。93年のソロとしての来日時にライヴに行ったことがあります。フリー時代の楽曲も演奏したのですが、その時のギターがなんとニール・ショーン! いやこれはさすがにミスマッチだと思いました。

ギターを前面に据えてのロックバンドの場合、歌というのはギターとの相性というのがあると思うんですよね。ポール・ロジャースはクイーンにも参加しましたが、これもやはり違うなぁと思いました。ポール・ロジャースの歌の根底にあるのは、ブルースやリズム・アンド・ブルースですからね。

ロジャース自身が言うように、フリー時代のポール・コゾフこそが、ポール・ロジャースにとっての最高の "相棒" だったのだと思いますね。ロジャースにとってのキャリアの多くは、失ったものを求めての旅だったのかもしれません。




関連 → ポール・コゾフ


僕にとってのロックは、どうしても60年代から70年代の音楽になってしまいます。 80年代以降の音楽となると、あまりにも商売と結びついてしまって、生々しいエネルギーに欠けるんですよね。

とは言え、売れてナンボのポップ・ミュージックも好きなのです。商業ベースに乗った音楽は、ジャンル関係なくすべてポップ・ミュージックだとも考えています。

ここからもやはり、何でもありの音楽ブログになりそうです。
(*^^)v












。。Free