エリック・カルメン | Get Up And Go !

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アメリカのシンガー・ソングライター、エリック・カルメンさんが亡くなられました。公式サイトは「優しく愛情深く、才能豊かなエリックが先週末に亡くなりました。」と、妻エイミーさんの声明を発表しています。74歳。


70年代のあの時代に洋楽に夢中になった世代にとっては、特別なアーティストだと思います。このアメブロでも既にいくつもの追悼記事を見つけました。MTV登場前の、10代の頃にラジオで洋楽を聴き始め夢中になった世代。僕自身もそうです。

最も多感であった青春期に聴いた音楽というのは、それ以後に聴いた音楽とは違う、その時期でなければ感じることのできない何かを感じとることができます。それゆえ特別なのです。

エリック・カルメンのことをアメリカのポール・マッカートニーと評する人がいました。メロディ・メーカーとして優れていたアーティストであったからです。当時のラジオの洋楽番組のチャート上には、すぐれたメロディを持ったアーティストが何人もいました。その中心にいたのがポール・マッカートニーであり、エルトン・ジョンであり、ギルバート・オサリバンであり、そしてエリック・カルメンもその一人であったということです。優れたメロデイゆえに、多感であった感性は躊躇なく取り込み広がっていったんですね。



エリック・カルメンは、MTVの時代-映像と音楽が結びついた時代である80年代にも「Hungry Eyes」や「Almost Paradise」といったヒット曲を出していますが、最も創造性に富んだ音楽を作っていたのは、70年代だと思います。ソロ・アーティストとして活動を始めた75年以前の、ラズベリーズ時代を含めてです。

「Go All The Way」「Let's Pretend」「All By My Self」「Never Gonna Fall In Love Again」「Hey Deanie」「Change Of Herat」。。。
たくさんの名曲たち。これからもずっと聴き継がれていくであろう曲も多くあります。



もし1曲だけ好きな曲をとなったなら、"恋にノータッチ" という邦題のついた「Never Gonna Fall In Love Again」でしょうか。
クラシックの素養も持つカルメンは、この曲でクラシックの旋律も取り入れて、親しみやすさばかりではない格調をも感じさせせる曲に仕上げています。

No, I Never wanna feel The Pain
もう二度とあの痛みは感じたくない
Never Gonna Fall In Love Again
もう二度と恋をしたくはない



素晴しい日々であったが故の、失った時の痛みと喪失感。高い芸術性をも感じさせる曲です。










。。R.I.P. Eric Carmen