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現在、渋谷Bunkamura ル・シネマで上映中の映画 『マリー・クワント スウィンギン・ロンドンの伝説』を観てきました。 ツィッギーのミニスカートで有名な、英国のファッション・デザイナー、マリー・クワントを描いたドキュメンタリー映画です。
同じビル内では、『マリー・クワント展』 も開催されていたので、連動企画と言うわけですね。東急さんは、昔から得意な分野です。 どうせなら、割安の通しチケットを発行して "マリー・クワント・フェスタ" とかなんとかそれらしいタイトルを付けての "祭り” にすればいいのにね。これは大きなお世話かな。
![イギリス](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/359.png)
マリー・クワントに関連した記事は、過去2回アップしているので、興味ある方はそちらを読んでいただくとありがたいです。 その2つの記事に付け加えることはそんなにはないのですが、先日観た映画 『ブリティッシュ・ロック誕生の地下室』 とつながる部分もありました。 マリー・クワントとブリティッシュ・ロック勢、スタートラインは同じなんだなぁ、と。
当時のイギリスの社会情勢が圧力となり、それを打ち破ろうとする若いエネルギーが、60年代イギリスの "スウィンギング・ロンドン" を生み出すひとつのパワーとなったんだなぁ、と。第二次世界大戦後イギリスの、秩序と安定が土台としてあった、当時の大人たちの古い慣習や常識を窮屈に感じていた若者たちの溜まっていたマグマが、1960年の徴兵制廃止がさらに後押しとなって一挙に噴き出した、とでも言えばいいいのか。
マリー・クワントは、ビートルズのジョン・レノンとは恋仲が噂されるほどに親しかったそうですが、この映画を観てそれがよくわかる気がしました。彼女の言葉 「自由に自分らしく」 はビートルズだけでなく、ストーンズやフーなど、当時のどのブリティッシュ・バンドにも当てはまるし、それは今日までずっと脈々と生きてきた彼女のクリエイターとしての基本精神なんですね。 窮屈な服は脱ぎ捨てて、私達流のスタイルで楽しみましょう、というわけですね。
”世界のフッションを塗り替えた革命は、チェルシーの小さなショップから始まった“。 映画のチラシにはそんなコピーがありますが、マリー・クワントだって最初から華やかな表舞台に立っていたわけでなく、今日の店の売り上げを明日の衣料代に回さなけれがデザインをすることが出来ないという、そんな下積みの時代を経てるわけです。ですが、彼女にとってそれは、もしかすると一番楽しい時代だったのではないかと。 物語の結末を見てそんなことも頭をよぎりました。
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