第2‐106話 障害者の幸福論実践編「自分を知る2」
私の受けた検査は、頭に脳波を測る装置を付けて脳の状態をモニタリングしその変化を可視化するという物でした。下の画像が結果になります。内容は同行したヘルパーさんにも聞いてもらい、後から改めて解説もしてもらいました。そしてあわせて、私に入っているヘルパーさんたちに検査結果を詳細に伝えてもらいました。以下がその内容になります。 ~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~ ご存知の方もいらっしゃると思いますが、先日金重さんの精神状態を知る為に脳波を検査してきました。 同行して話を聞いてきたのでその報告です。 PDFにマーカーを入れたので参照しながらお時間ある時に確認お願いします。 まず計測方法ですが、座って数分間目を開いたまま何もせず計測、その間は質疑応答もせず思考だけが働いているような状態でした。 #1 ・緑の枠内が今回計測した脳波の種類とその周波数帯になります(2ページ目に対応してます) #2 脳波の強さ(ピンク色が濃い程強い) ・赤枠内デルタ波→睡眠の質に関係 書いてある過眠症は寝過ぎるという意味では無く、本来覚醒している時間帯や状況で眠くなる症状だそうです。 ・青枠内シータ波→集中力に関係 気が散る、マルチタスクが苦手 ・紺枠内アルファ波→脳のパフォーマンスに関係 強く出るとパフォーマンスが低下し、鬱傾向、思考が疲れやすい、意欲が出ない ・黄枠内ベータ波→不安や緊張に関係 ・黒枠内ハイベータ波→ストレスやパニックに関係 ・緑枠内→シナプスの接続状態 混線したように繋がったものが4〜14才で整理されていくのですが、それが整理されず混線したままになると脳波にも影響が出るようです #3 ・赤枠内→シータ波とベータ波を右脳と左脳で平均化し、通常より強く出た部分 ・青枠内→左脳=ADSの特性が出る要素 反芻思考(ぐるぐると同じ事を考える) 曖昧な表現が苦手(会話内容の認識が食い違う) 100/0思考 こだわりが強い(自分の思考を放棄できない等) 興味の偏り 完璧主義(健常者と同じにできないと放棄してしまう等) ネガティヴ思考 過敏(視覚や聴覚) ・黄枠内→金重さんの思考を図解したもの ぐるぐると不安な方向に考えてしまう 形がはまれば理解できるがカッチリはまらなければ理解できない 曖昧な表現が苦手な事も含め、会話のストライクゾーンが狭い為、会話の中でもかっちりはまった部分だけで理解している、もしくはかっちりはまる表現でないと理解できない ※例えば上記の内容を医師から説明された際も、会話の80%しか理解できていないと金重さんは認識していますが、実際は医師の例え話であって検査によって数値が出たものでは無い事を認識できていない等 ・緑枠内→右脳=ADHDの特性が出る要素 気分の浮き沈み 衝動性 依存(買い物、動画、等々) 余計な一言を言ってしまう 記載はありませんがメタ認知が苦手だという事も話に出ていました #4情報処理量と総括 ・青枠内→下図の青い太線が出ている状態は脳のパフォーマンスが低下し脳疲労を起こしている状態 ・赤枠内→総括 ASDとADHDの特性が強目に出ており、不安障害や睡眠障害、脳疲労を起こしている状態だという事でした 以上、どれにしても特性や個性といったものであり、それ自体が問題ではなく、それによって辛くなったり追い詰まってしまう事が起こりやすいという事だそうです。 ここからは個人的な意見になりますが、周囲からのアプローチとして、改善したり教える事ではなく本人が気づく事を重要視しそれを促し、気づいた事そのものを評価し前向きなサポートをするのが良いんじゃないかという事と、逆に頭ごなしに否定したり叱責する事、例えば「常識的に考えて」「普通は分かるはず」と言ったような認知レベルの違いを考慮しないやり方であったり、感情論を持ち込んだり、感情的な方法で現実を認識しないままだと解決に至らず認知が進まないので、そういった方法は好ましくないかなと考えたりしています。 長くなりましたが最後に、説明で分かりにくい部分や疑問点がありましたら答えられる限りにはなりますがご連絡下さい。 また、皆さんの意見やその他諸々あるかと思いますので、そちらも全員で共有できればと思います。 ~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~このように他のヘルパーさんに向けて丁寧に伝えていただきました。検査に同席していただいたヘルパーさんも説明を聞きながらご自身に当てはまることを色々と感じられたようで、非常に興味深い体験だったようです。特に仲間の一人は大変興味を持たれ、ご自身の今までの人生の生き辛さに発達障害の影響を感じるところがあったようで、早速私と同じ検査をすることにしました。その結果が以下になります。(公開同意済み)私の結果と明らかに違いますね。ご本人も私と同じように先生の説明が非常に腑に落ち、検査を受けて良かったと言っていました。以下ご本人の感想です。 ~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~ 私の脳波のイラストを見ながら、医師はこう言いました。 「ASDの特性が土台にあり、その上にADHDの特性が強く出ている。 たとえばこの図だけど、一般的な人はだいたい全体が緑になるんだよね。」 画面に表示された色分けを指し示しながら、説明は続きました。 「この状態だと、衝動的に行動することが多いでしょう。たとえば衝動買いとか、衝動的に動かなきゃいけない気持ちになったりとか」 その言葉を聞いたとき、このときは年末でしたが、年明けに、思い立って勢いだけの旅行の計画を立てていたことを思い出しました。 また、数日前の夜中1時に目が覚め、冬の寒い中、「いまこそやらなければならない」と思い立ったように夜中の公園へ坂道ダッシュしに行ったことも頭に浮かびました。 衝動買いについては・・・・これはだれしもあることかもしれませんがすべてが衝動買いと言えるかもしれません。 あとから振り返ると、ある程度線としてつながって見える気がしました。 「それから、この脳波を見ると過集中が非常に強く出ている。一つのことに深く入り込める反面、これは良いことばかりじゃなくて裏を返せば、不注意になりやすい。ほら、過集中の部分がすごくでてるでしょう。相当気をつけていないとミスが多くなり、これはかなり困ったんじゃない??そうとうミスが多いよこれは。大変でしょう?」 この説明を聞きながら、過去の記憶がよみがえりました。 以前、紙の資料をPCに手入力で移すアルバイトをしていたときのことです。何度確認しても入力ミスが続き、そのたびに居心地の悪さを感じ、次第に自分の居場所がなくなってしまった経験がありました。 当時は「自分はいつかはやればできるんだ」と考えていましたが、今になってみると、能力や努力の問題だけでは説明しきれない部分もあったのかもしれないと思います。 「それに、睡眠も浅い。脳が十分に回復しないまま活動を続けると、脳疲労が蓄積して悪循環になっちゃう。ミスをする、眠れない、脳疲労がたまる、またミスをする……という悪循環になるんだよね」 たしかに、夜中に何度も目が覚めてしまうことがあります。 寝入りも遅く、布団に入ってから数時間たってしまうことも少なくありません。 医師によれば、これらの状態は、脳内の情報処理がうまく分離されず、いわば「混線」していることから起こる現象だそうです。そして、こう続けました。 「この混線は、TMS治療によって不可逆的に改善することができる。」 この検査の目的自体がTMS治療につなげることなので、結果としては、ある意味で予定調和なのだと思います。が、これまで自分のデキない事として一括りにしてきたものが、こうして可視化され、言葉を与えられたことで、少なくとも自分の特性がわかって納得した気持ちになりました。 治療を受けるかどうかは別として、自分の状態を説明するための説明書をみたような、そんな検査だったように思います。 ~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~このクリニックではTMS治療という物を行って、脳の電気信号の乱れを整えて発達障害の悪影響を減らしていくという事をやっているそうです。そこで、TMS治療についてAI(Copilot)で調べてみると、以下のような回答を得ました。 +*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+ 発達障害(ASD・ADHDなど)に対するTMS治療は、まだ研究段階の要素が大きいものの、脳の特定領域を磁気刺激することで注意・実行機能・感情調整などの改善を目指すアプローチとして注目されています。医療行為に関する話なので、一般的な情報として整理しますね。 🧲 発達障害におけるTMS治療の概要 🌐 1. まだ「確立した標準治療」ではない うつ病に比べると、エビデンス(科学的根拠)は発展途上 一部のクリニックで提供されているが、保険適用外が一般的 効果の個人差が大きく、医師の判断が重要 🧠 2. どのような脳領域を刺激するのか 研究では、以下の領域がターゲットになることが多いです。 対象 刺激されることが多い脳領域 期待される効果 ASD(自閉スペクトラム症) 前頭前野(特にDLPFC) 社会的認知、柔軟性、感情調整の改善 ADHD 前頭前野、補足運動野 注意力、衝動性、ワーキングメモリの改善 ※ どれも「可能性がある」とされる段階で、確定的な効果ではありません。 📈 3. 期待されている効果(研究で報告されているもの) 注意力の向上 衝動性の軽減 感情のコントロールがしやすくなる ASDの社会的コミュニケーションの改善 感覚過敏の軽減が報告されることもある ただし、全員に効果が出るわけではない点が重要です。 🏥 4. 治療の進め方(一般的な例) 1回20〜30分 週3〜5回 数週間〜数ヶ月続ける 外来で受けられ、治療後はすぐに日常生活に戻れる ⚠️ 5. 副作用・注意点 一般的に知られている副作用は以下の通りです。 頭皮の違和感、軽い頭痛 刺激部位の筋肉がピクッと動く まれにけいれん発作のリスク ASDの方は刺激に敏感な場合があり、刺激強度の調整が必要 🎯 6. どんな人が対象になりやすいか 薬物療法や行動療法で十分な改善が得られない 副作用で薬が使いにくい 注意機能や感情調整の困難が強い ただし、医師の評価が必須で、誰でも受けられるわけではありません。 🧭 まとめ 発達障害に対するTMSは、 「脳の働きを調整して、注意・感情・社会性などの改善を狙う新しい治療」 ただし 「まだ研究段階で、効果は個人差が大きい」 という位置づけです。 +*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+という回答を得ました。保険適用がされず私が提示された料金が数十万円ととても高価だったので断念したのですが、それでもこの特性が治るなら受けてみたいという願望はあります。しかし同じ脳の問題である私の脳性麻痺が直らないのに、発達障害の部分だけは魔法のように治るということに多少の疑念がないと言ったら嘘になります。仲間も私が治療を受けた経過を見たいという意見は一致しているのですが、いかんせん料金がネックとなり断念することになりました。つづく