元プロ野球選手がニュースから考えてみる -143ページ目
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ベイ 大魔神危機

ベイの大魔神が苦境に立たされている。


なんとこの時期に、ひざの手術をしたようだ。


もちろん、この時期に手術を行えば、今シーズンに、間に合わない可能性もある。

彼はこの先、何年にも渡ってプレーができる選手ではないのに意味があるのか?


確かに、ベイを支えてきた功労者であるが、年俸6億5千万の選手。

やはり、その役割は果たすべきだろう。


昨年から、力の衰えは否めなかったが、仕切りなおしだった、今年はひどかった。

しかも、肘の手術の言い訳が通用しない今、今度はひざで逃げた。


昔のように、顔で相手を抑える事ができなくなった。


大魔神自身も、現場にいることが耐えられなかったのだろう。


おそらく、今年で引退するつもりだろう。

だって、今更、技巧派で、中継ぎなんかやっていけないだろう。

というか、そんな大魔神は誰も見たくない。


しかしベイって不思議な球団。

これを見ているベイファンは考えた方がいい。


というのは、選手の年俸がおかしい。

斉藤隆の年俸って知っています?

2億4千万ですよ!


確かFA取得時に複数年で契約したはずなんだけど。

ここ数年、まったく活躍してないよね。


というかFA時にも、「メジャーに行く」なんていって、どこもまともに相手にしない選手

だったのに・・・・。確かブレーブスが名乗りを上げたけど、1億にも満たない契約提示だったのだ。

それを何を考えたのか、ベイが複数年で年俸2億4千万で契約している。


知人の某メジャースカウトに聞いたら、「こんな契約したら、メジャーでは担当者は即解雇ですよ。」


他にもある。

鈴木尚。確か、2億2,3千万でしょう。しかもこちらも複数年。

石井もそう。2億4千万ぐらい。こちらも複数年。


採算あってますか?というか、鈴木は試合に出てないよね。

大魔神とタカシで合計9億円。鈴木を入れたら12億円弱。

コストパフォーマンスにも適しない状態だ。


僕が適正価格をつけようか?

石井は8千万。鈴木は5千万。タカシは5千万。しかもこれはこれまでの功労を配慮して。


おそらく、この契約をしたのはTBSの前の体制だろう。

だから今の親会社でTBSはある意味、被害者。


そして、このしわ寄せが他の選手に来ているのだ。

中継ぎの木塚や、川村なんかその例だ。

金城や多村ももっと貰っていい選手だ。

木塚なんて、あれだけ健気に毎日投げていて、この低い給料。

可哀想すぎて言葉にならない。球団はもっとかんがえなきゃ。


選手のやる気が損なうよ・・・・・。


ベイファンの方々。このような視点で球団を監視することも大切ですよ。




オリックス奮闘

目立たないが、地味なオリックスが奮闘している。

交流戦では、セの首位、中日に勝ち越した。


昨年まで二年連続で最下位を突っ走っていたが、今年から仰木監督が就任してから変わってきた。


確かに戦力的には、近鉄とオリのいいとこ取りで多少はアップしたが、それだけではない。


思うに、この仰木監督の手腕によるところが大きいのでは。


この、仰木さんという方、非常に合理的かつシビアな監督。


見た目は何か豪快そうであるが、ホント繊細な監督だ。


打順にしても、相手の投手によって極端に変えてくる。

以前に監督していた頃には「猫の目打線」としても有名で、イチローの3番以外は

ほとんど毎日変更していたと思う。


そして、選手の管理いついても厳しい。

自分は、常に飲んでいるらしいのだが?、活躍していない選手や自己管理できない

選手には、厳しい処分をしている。


まず、門限チェック。

2000年に溯るが、東京でオリックスの選手と深夜飲んでいた。

すると、オリの選手の携帯に電話がなる。

「えーっ、マジ。やばい?」と。

聞くと相手はマネージャーで、「門限チェックを監督にするように言われたんで・・・」

と。一応、その選手は相当なベテランだったので、マネージャーも恐縮していたらしい。


後に聞くと、そのあと、罰金ウン十万を支払ったらしい。


確かにその頃、チーム状態が良くなく、飲みに行く場合ではないということだったのだ。


また練習中にもその眼光が光る。

動きの悪い選手、酒臭い選手など、普段と動きの違う選手をチェックしているそうだ。


だから、自己管理のできない選手は絶対に起用しないとのこと。

さすが、魔術師三原監督のDNAを継承しているだけある。


ちなみに、仰木監督は監督として、これまでBクラスは経験がない。

あらゆる手を使ってこれから、戦いぬくだろう。


今日から巨人戦。 特に清原に対しての投球が楽しみだ。

仰木さんなら、「清原には全部内を攻めろ」と言うはずだから・・・・。






ウッズ暴行を解説

中日の外国人、ウッズがやっちゃいました。


ヤクルト藤井投手への顔面パンチだったけど、ほんと見事。さしずめ、K-1ならKO勝利と

いったところですか。


なにやら藤井君は、むち打ちで全治10日間ということ。当然ヤクルト陣営はカンカン!

連盟裁定である「出場試合10試合停止と罰金50万円」にも全然納得いっていない様子だ。


監督の若松さんにいたっては、「ウッズは日本で野球をやる資格がない」とまで言及。

当日が5月5日の子供の日であったこともあり、マスコミはウッズを大きく批判してました。


さて、この問題、確かに暴力を振るったウッズは悪い。

でも、藤井が投げたウッズへの投球もどうかなと思う。

胸元への起こしたボールだったが、テレビで見る限り、かなり顔に近いボールだった。

しかも、腰から上で、危険なボールだ。


伏線もあった。

4月には同じヤクルトの五十嵐から死球を小指に受けて骨折している。いまだ完治はしていないし。

ウッズは、これまで相当、ヤクルト投手陣から厳しい配球を受けていたようだ。


強打者である以上、厳しい攻めは仕方ない。宿命だろう。でも腰から上のボールは危険であり

命に関わる問題だ。


一応僕らの時には、内角を攻める時には、腰から下という暗黙のおきてがあった。


特に日本と野球感が違う、外国人のウッズにしてみたら、このまま容認していたら、毎回危険な目にあうことも考えられるワケ。メジャーでは、あそこに頻繁に攻められたら、黙っちゃいない。


そしてマウンドの藤井の態度にも問題あり。

ニヤニヤしていたように見えるし、ウッズが手を出すならば逃げるか、やり返す防御を

とればいいのにと思ってしまった。


実はこのヤクルト。野村監督の時代から、投手陣は厳しい攻めをしていた。

当時、僕は広島にいたんだが、左の強打者である金本や野村さん、前田にはどんどん胸元に投げていた。

そして打者がひっくりかえると、捕手の古田さんが

「そんな大げさなボールではないよ」と言っていた。


いまじゃ、正義のイメージあるけど、やることはえげつない。


どうもヤクルトは、打者がよけなければ当たるところに投げて、当たったら仕方ないという割り切りが

あったよう・・・・・・。

これじゃ、打者はたまらない。

これ聞いて、広島の三村監督は怒っていたね。

「古田を潰せ」と言ってたもん。 それでもヤクルト投手陣は内ばかり攻めていたね。


それで、とうとう野手陣から

「うちの投手も、ヤクルトには厳しい攻めをしてくれ」という声があがった。

だから、古田に対しては、何回か故意に当てたもん。


今回のウッズ暴行事件。

ウッズだけ悪いのではない。このような伏線とヤクルト投手陣の配球もあるということ。

巨人、弱っ

巨人がとうとう借金8。

どうしたんですかね?


昨日は上原がやられたし・・・・・。

別に巨人ファンではないけど、ここまで弱いと元プロとしては「寂しい」というか悲しい。


僕の時の巨人戦というのは、かなりのプレッシャーがあった。

というのも、

1.まず強い。必ず優勝争いの輪にいる。

2.全国放送なので、皆が見ている。

ということ。


チーム内でも、巨人戦だけ、査定が違った。

普段は、賞金が50万円だったが、巨人戦では100万だった。

(当時はバブルだったんで、賞金も豊富だった)

親会社も巨人戦に勝つと、機嫌が良かったようである。


だから、巨人戦に登板できるのは、ある意味ステイタスのようなものだった。

野村(現在ベイの投手コーチ)なんか、巨人戦に強くて、これで勢いに乗った。


1-0の僅差スコアで完封して、ウン十万なんて賞金貰っていた。

うらやましかった・・・・・・。


昔の巨人の選手は、同じプロなのに光って見えたもんね。

原さん、駒田さん、岡崎さん、斉藤さんとスターぞろいだった。


もう通用しないのかな。


やっぱ巨人が強くないと、盛り上がらないね。




ロッテ本物

昨日、仕事も兼ねて千葉マリンに行ってきた。


ロッテが今、好調ということもあり、報道陣が沢山いたのには驚いた。


てまえ味噌だが、ぼくもロッテには4年間ほどいたので、この活気には驚かされた。

95年の2位の時もこんな感じだったかな?


でもほとんど2軍だったから、あまり覚えていない!


僕からみて今年のロッテの強さは本物ですね。

というか、球団自体が一体となっている。


現場はもちろんだが、フロントが一生懸命にチームを盛り上げるという

意識が高い。


もともと、コアなファンは多かったが、今回は新規のお客さんを獲得しようと

いう強い目的がこちら側にも見えてくる。


試合中も、球団スタッフが各入り口で、お客に何か不備がないようにと目を見張らしているし、

会話も進んで行っている。色々なサービスもしているし。


ホント球団自体が変貌しようとしている姿勢が非常に買える。



これが、現在のチーム成績とリンクしているように思うのだ。


当分はこの勢い、止まらんでしょう。

今年は強いぞ、マリーンズ。


清原発言の真相

清原発言の真相

先日の阪神戦。10-2の2-3で三振した時に

投手に

「OOOOついとるんか」と発言した清原。


これは結構、球界に大きな波紋を呼んでましたね。

桑田なんかは、僕でもあそこはストレートなんて言ってましたが・・・・。


星野SDは「なになげようが投手の勝手」と言ってました。


これね、簡単な話。

清原の現状を語っているだけ。つまり、球種がわからないと打てないだけ。

藤川のように、球も速く、変化球もいいと、そうは打てない。


そこで、いかにも男の勝負といいながら、ストレートを投げさせる手段でもある。

だって、投げる球種わかりゃ、打つ確率は高いもん。

投手から言わせりゃ、具のこっちょう。


ババ抜きでババを教えてるようなものだもんね。


このような話。

昔、落合さんでもあった。

晩年の落合さん、相当動体視力が落ちていた。


その中でも内角球が弱点だった。となれば、投手はどんどん攻めていく。

しかし、落合さんは、内角に行くと怒っていたね。意識過剰に・・・。


そして、外に投げさせて、踏み込んで打っていた。

この威嚇に負けた投手は外一辺倒で、打たれていたね。


だから元大打者で先が見えた打者ほどにこのような威嚇を始めるわけ。


しかし投手も馬鹿だね。

ヤクルトの若い投手が言ってたんだが

「清原さんは、ストレートで勝負するヤツを認めてくれる」なんて言って

セオリーどおりに打たれて喜んでる。


清原に認めてもらって負けたら、どうするの?

これってチームへの背信行為だよ。


まぁ、これがいわゆる清原ワールドなのかな?



はじめまして

「元プロ野球選手のセカンドキャリア」を開設したワケ

 

 

このHPを開設するに当たって理念と言うか、理由を最初に書いてみたいと思います。

 

ちまたで元プロ野球選手という言葉をよく聞きます。

 

実は、この”元”という言葉に僕はかなりの抵抗があります。

 

”OB”ならばOKなんです。しかし、”元”を使うと、何か失敗者というか寂しい意味合いを感じるからです。

 

だって考えてください、プロ野球解説者の人に、「元プロ野球選手の誰々」とは言いませんよね。

 

 僕がいた世界のプロ野球。この世界はハイリスクハイリターンです。

 

成功者はほんのわずか。

 

つまり引退して野球界で残れる人、メシが食べれる人はほんのわずかです。まさに消費税の世界。

それ以外の人は、野球を辞めたら、まったくゼロからのスタートとなるわけです。

 

 

引退後は、みんな様々です。故郷に帰る人、飲食店を経営する人、保険会社に勤務する人、親の会社を手伝う人、会社を起す人などなど。

しかし、全般的に「プロ野球選手」だったことはあまり公にはしていません。

 

先日大きなショックなことがありました。

 

実績があり、引退後にコーチまで務めた人が、殺人事件を起したのです。

 

理由は金銭面でいきづまった果ての犯行らしいのです。

僕は、このコーチとは、4年間同じチームに在籍したので、そのコーチにことをよく知っていました。

 

そのコーチは、今考えても、人殺しをする人ではありません。

まさに「貧すれば鈍する」です。

 

しかし、借金とか、破産とかお金に関する話は、僕の耳に入ります。

「あの選手が、なんか離婚したらしいよ、原因は、収入がへったかららしいだけど」や

「お店は出したけど、失敗したらしい」など等。

 

ホントよく耳にします。

でもそれも仕方ありません。

プロ野球選手全員とはいえませんが、ほとんどの人が、野球を辞めるまで、野球しか知らないから。

 

僕も32歳で野球を辞めるまで、コピーひとつ、まともにできませんでした。

 

このような状況の中、皆、社会へとFA移籍(?)します。

 

この社会で生かせるスキルなども資格も、もちろんありませんからホントのゼロからのスタートです。

あっそうそう、常識も欠けています・・・・。

 

しかも、年齢は喰っており、プライドだけはめっぽう高い。これは雇用する側からすれば、当然嫌でしょう。

 

金銭面でも、今までのような収入はもらえません。新人社員と同じかそれ以下です。

 

ここで、挫折するケースが多いのです。

 

しかし全員がそういうわけではありません。

中には、成功している方も沢山います。

 

今回、僕も、その仲間に入るべく頑張っている1人です。

というか、途中です。

 

そのリハビリというか、野球選手のセカンドキャリアの過程を

見て、感じてほしいと思うのです。

 

 

幸い、現在スポーツビジネスに携わっている仕事をしているので、プロ野球の情報ともリンクしながら

公開していこうと思います。 その中で、みんなのアドバイスや意見もいただけたら、幸いです。

 

宜しくお願いします。

平成17年4月15日 

 

 

 

 

 

 

                 ・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

■ 日時 2005-04-12 11:34:38
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