はじめまして
「元プロ野球選手のセカンドキャリア」を開設したワケ
このHPを開設するに当たって理念と言うか、理由を最初に書いてみたいと思います。
ちまたで元プロ野球選手という言葉をよく聞きます。
実は、この”元”という言葉に僕はかなりの抵抗があります。
”OB”ならばOKなんです。しかし、”元”を使うと、何か失敗者というか寂しい意味合いを感じるからです。
だって考えてください、プロ野球解説者の人に、「元プロ野球選手の誰々」とは言いませんよね。
僕がいた世界のプロ野球。この世界はハイリスクハイリターンです。
成功者はほんのわずか。
つまり引退して野球界で残れる人、メシが食べれる人はほんのわずかです。まさに消費税の世界。
それ以外の人は、野球を辞めたら、まったくゼロからのスタートとなるわけです。
引退後は、みんな様々です。故郷に帰る人、飲食店を経営する人、保険会社に勤務する人、親の会社を手伝う人、会社を起す人などなど。
しかし、全般的に「プロ野球選手」だったことはあまり公にはしていません。
先日大きなショックなことがありました。
実績があり、引退後にコーチまで務めた人が、殺人事件を起したのです。
理由は金銭面でいきづまった果ての犯行らしいのです。
僕は、このコーチとは、4年間同じチームに在籍したので、そのコーチにことをよく知っていました。
そのコーチは、今考えても、人殺しをする人ではありません。
まさに「貧すれば鈍する」です。
しかし、借金とか、破産とかお金に関する話は、僕の耳に入ります。
「あの選手が、なんか離婚したらしいよ、原因は、収入がへったかららしいだけど」や
「お店は出したけど、失敗したらしい」など等。
ホントよく耳にします。
でもそれも仕方ありません。
プロ野球選手全員とはいえませんが、ほとんどの人が、野球を辞めるまで、野球しか知らないから。
僕も32歳で野球を辞めるまで、コピーひとつ、まともにできませんでした。
このような状況の中、皆、社会へとFA移籍(?)します。
この社会で生かせるスキルなども資格も、もちろんありませんからホントのゼロからのスタートです。
あっそうそう、常識も欠けています・・・・。
しかも、年齢は喰っており、プライドだけはめっぽう高い。これは雇用する側からすれば、当然嫌でしょう。
金銭面でも、今までのような収入はもらえません。新人社員と同じかそれ以下です。
ここで、挫折するケースが多いのです。
しかし全員がそういうわけではありません。
中には、成功している方も沢山います。
今回、僕も、その仲間に入るべく頑張っている1人です。
というか、途中です。
そのリハビリというか、野球選手のセカンドキャリアの過程を
見て、感じてほしいと思うのです。
幸い、現在スポーツビジネスに携わっている仕事をしているので、プロ野球の情報ともリンクしながら
公開していこうと思います。 その中で、みんなのアドバイスや意見もいただけたら、幸いです。
宜しくお願いします。
平成17年4月15日
・・・・・・・・・・・・・・・・続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■ 日時 2005-04-12 11:34:38