gさんからのご質問です
ご質問ありがとうございます
質問
初歩的な質問ですが回答頂けるとありがたいです。
ヘリを始めてから比較的時間が経過した初心者です。
いつかF3Cの大会に出てみたいと思いつつ、実力不十分ながら機体の美しさに惹かれてフルボディの700.760サイズなどを保有しています。
上級者の方の飛行を見ていると米粒のような大きさになるまで機体を遠方に飛ばされています。
時々、大きく遠方に飛ばすようにアドバイスを頂きます。
私には機体がよく見えず、見えずらいものを操縦するという事で、従来感じていたヘリの外観の美しさを感じながら飛ばす魅力が若干、自分の中で失われつつある様に感じています。
ちなみに視力はメガネをかければ1.0程度の通常の視力があり度が入ったサングラスを使用しています。
そもそも論的な話でたいへん恐縮です。
あくまで個人の感じ方なので適性がないということなのかもしれませんが、ベテランの方々が初心者の時代から次のステージにうつられた際の考え方、ヒントなどがありましたらご教示頂けるとありがたいです。
初めて自分の目の前で機体が浮いた時の感動を忘れられず飛行場の方々とも良い人間関係ができており上手く継続出来ればと考えています。アドバイス頂けるとありがたいです。
回答
ご質問は上空飛行で遠くに飛ばすためのアドバイスでよろしいでしょうか?
F3Cの場合、結論から言うと上空飛行で機体は見てません
上空飛行で機体を見ながらの操縦は視力に頼った飛ばし方だと言えると思います。
機体が遠くて小さくなったり、曇りや逆光で機体のカラーリングが見にくくなると恐怖感が出てしまいます。
機体を見やすくするためにボディーを鮮やかな蛍光色にしたり
蛍光色のカッティングシートでアクセントに貼ったりする方が多いと思います。
私も上空飛行を始めた頃はボディーや水平垂直尾翼に蛍光色のカッティングシートを貼って、機体が遠くに行っても目立つようにしていました。
しかし、
視力が良ければ遠くに行っても目立つカラーリングであれば飛ばせますが、どんより曇り空や逆光の状況ではいくら鮮やかなカラーリングにしても黒い塊に見えて機体の姿勢が分からなくなります。
F3C選手権や予選では多少の雨なら競技を行うので、
そんな状況で上空飛行をすると機体は真っ黒になってしまいます。
視力が低い方や老眼の方は
天候が良く目立つカラーリングでも
機体が遠くに行くと、かすれたりぼやけたりして見えなくなると思います。
私は若い頃は視力には自信があり両目とも1.5でした
1.5以上を測ってくれるところでは両目2.0でした
50歳を過ぎた頃から急激に視力が落ちて
手元近くの字などが見えなくなったり
遠くの物がかすれたりぼやけて見にくくなってきました
老眼ですね(T_T)
ちょうど先週、勤務先の健康診断で視力検査を受けて
裸眼で0.8まで下がってました
運転免許の次回更新は裸眼では無理そうです(T_T)
最近のF3C飛行は一昔前に比べると
スロー・等速・コンパクトなって、
昔の左右のターン距離はセンターから200~250m位でしたが
最近は左右ターン距離は150~200m,奥行きは50~70m位です
現在、老眼の私には150mのターン位置でも機体はぼやけて
よく見えません
メガネは苦手で見えなくても眩しくても裸眼で飛ばしてます。
では何故飛ばせるかと言うと、
最初に言った、機体は見てないからです(笑)
景色全体を演技空間として俯瞰的に見ています
F3Cの上空演技で大切なのは演技位置(奥行きや高度)や演技面です。
その空間で黒い物体(機体)がどこに向かって進んでいるかを見ています
ポイントごとに機体を見る事もあります
例えばダブルキャンドルの引き起こし直前の機体の傾きや
UXのハーフロール後の傾きや頂点でのフリップ中などです
これは近い位置なので老眼でも見えます(^^;
それ以外も機体は見ずに
自分の正面に仮想センターラインを立てて
全体を俯瞰的に見て演技のセンターや左右対称になる様に
機体が進む先を見ています。
ちなみに...
以前、フタバの土橋さんがリファレンスのブラックカラーで選手権に出場されました。
土橋さん本人も上空は見えないと言ってますが、
もちろん、明るいカラーリングのボディーと同じ様にフライトされています
この機体を見て
黒いカラーリングのボディーは怖くて飛ばせないと思った方は
視力に頼った飛ばし方かもしれませんね
余談ですが
最近、ラジコンを飛ばしてる方々とお話をする中で感じる事は
私が私の目で見ている物は、
他の人も全く同じに見ていると思ってアドバイスをしていましたが、それは間違いで十人十色で見え方や見方が全然違うと感じました。
そこには、
視力・動体視力・視野・色彩感覚・距離感覚、空間的感覚の脳の画像処理能力、等々
実は目は今見ていると認識している何倍もの画像情報を脳に送っています。
脳はその送られてきた画像情報の中から今必要な物だけ見えていると認識させて、今必要が無い情報は無い物として情報をカットして見えない様にする特性があります。
脳が目で見たままの画像情報を処理をしようとすると脳がパンクしてしまうので、今必要な物だけを"見える"としているそうです
上記の様に、人は様々な事が絡み合って物を"見て"います。
上空飛行で機体だけを凝視して飛ばすと、
機体以外の情報がカットされてしまい
飛行中に機体が近づいているのか遠ざかっているのかが
わからなくなってしまいます。
イメージ的には機体をボーっと見る感覚
視界の中に機体は入っているけど機体だけを見ない
分かり難いですよね
ご質問の回答になっているか不安ですが、
ご不明な点やご質問があればコメントください(^^)/