伊達政宗様の官位は従三位止まりではなく、正しくは従二位である。 | 「ガイドが教える 仙台城を10倍楽しむ方法!」

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仙台城のボランティアガイドが、仙台城の魅力や伊達政宗のトリビアな話を出し惜しみせず、ボリューム満載で語り尽くしまーす。(^_^)

仙台観光をお考えの方は、旅支度の前に予習としてご一読を頂ければ、仙台城が10倍楽しめるかも。

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以前のブログに、伊達政宗様の官位について書いたことがありました。

 

 

仙台城でお客様相手にガイドをやっていても、政宗様の官位の話までご披露をする機会というのはなかなか無いことなのですが、私たちガイド仲間の間でも一般的認識は政宗様の官位は寛永3年(1626年)8月19日に従三位権中納言の位を朝廷から頂いたところで止まっています。

 

まあ、ご存命のうちに頂いたのはあくまで従三位権中納言までなので、これはこれで正しい。

 

ですが、追贈(ついぞう)と言って、一定の功績が認められた人が亡くなっている場合に死後に称号や勲位、勲章など贈る制度があるのです。

 

実は伊達政宗様は、亡くなってから265年後の明治34年(1901年)11月8日に贈正三位が贈られ、さらにその17年後の大正7年(1918年)11月18日に贈従二位が贈られているのです。

 

追贈は、日本古来の伝統的な制度であり、その目的は時代によって様々でした。しかし、いずれも、死後にその人物の功績を称え、後世に残すという共通の目的があったようです。

 

例えば、明治時代には、明治天皇は、西郷隆盛や大久保利通などの功臣に官位を贈りました。これは、彼らの功績を称えるとともに、明治政府の権威を高め、人心を統御するためのものだったようです。

 

没後200年経った後に2階級も官位を上げるとは、やっぱり我らが政宗様は偉大です。(^^)