本日もグラハム・ハンコック氏の『神々の指紋』の上巻から考察してゆきたいと思います。
長髄彦シリーズや、藤原氏の悪を暴くシリーズ並みに長いシリーズになりそうです(笑)。
前回までのシリーズ。
今回は世界各地に残る神話の大災害の描写について、です。
では各地の神話に残る、大災害の描写を見てゆきましょう。
この大災害によるトラウマは、人類のDNAに刻まれていると思われます。
それくらい根深いものです。
しかし、最初に脇道にそれます(笑)。
本書にも引用されているシュメール神話の女神殺し。
女神ティアマットは口を開け、マルドゥックを飲み込もうとした。
マルドゥックは凶悪な風を起こしたので、女神は口を閉じることができなくなった。
強烈な風は女神の腹を一杯にし、心臓を押さえつけられた
女神は大きく口を開けていた
マルドゥックが矢を打ち込むと、女神の腹を貫いた
女神の体内を割り、心臓を裂いた
彼は女神を無力にし、生命を破壊した
彼は女神を打ち倒し、その上に乗った。
TOLAND VLOGさんが上手くまとめています。
この描写、一神教の背後の宇宙人が、人類が元々信仰していた神(自然、地球、星々)を葬って、自分を拝ませるようになったメタファーだと思うのです。
何度も紹介しているピロリーヌさんの神回から。
その宇宙人は「最初の人間(地球人)」に嫉妬していたから、人類の霊界に忍び込み、偽の神として人類を支配していると思われます。
偽の神の男性神一神教の神が現れる前の、人類の描写が『ポポル・ヴフ』に残っている。
『ポポル・ヴフ』は征服者(スペイン人)が到来する前の伝承を純粋に保ってると学者も認めている。
地球人に嫉妬した宇宙人は、地球人のDNAを劣化改変してしまい、地球人の右脳は閉じてしまったと読み取れます。
『神々の指紋(上)』
才能に恵まれ、見渡せば、瞬時に遥か彼方まで見ることができ、なんでも見ることができ、世界の全てをしりつくしてしまった。
遠くに隠されていることも、その場から動くことなく見ることができた・・・
素晴らしいのは彼らの知恵だった。
視野は森林を超え、岩を超え、湖や海や山脈を越え、谷を越えた。
真実、彼らは尊敬に値する人々だった・・・
彼らは全てを知っており、あらゆる場所を調べ、空の天井の四隅も調べ、地球の丸表面も調べた。
この種族は、その成し遂げた仕事のために、他の力ある神々の嫉妬を買った。
「我々の創造物が全てを知るのは良くない」と神々は思った。
「このことによると我々と同じ力をもつようになるかもしれない・・・彼らの創造主である我々のように遠くが見え、なんでも知っており、何でも見えたら・・・?彼らも神になってしまうのだろうか?」
明らかにこのような状態が続くことは許されなかった。
少し考えた後、命令が下され、行動が起こされた。
彼らの目を近くしか見えないようにしてしまおう。
地球上の一部しか見えないようにしよう・・・
そうして天国の主は彼らの目に霧を吹きかけて、鏡に息を吹きかけるように目を曇らせた。
彼らの目は覆われ、近くしか見えなくなった。
はっきりしたものしか見えなくなった・・・
このようにして「最初の人間」のすべての知恵と知識は奪われた。
神々(本当は厳密には神ではないのですが、一神教は人霊を神とするので、、、)が宇宙人なのは、皆様も想像がつくかと。
「そうして天国の主は彼らの目に霧を吹きかけて、鏡に息を吹きかけるように目を曇らせた。彼らの目は覆われ、近くしか見えなくなった。」は、ネガティブ宇宙人(二ビル)による人類へのDNA操作が行われ、右脳が閉じてしまったメタファーでしょう。
そして遺伝子操作され右脳が閉じたのが、現生人類のホモ・サピエンスである可能性が高い。
何故ならば、ホモ・サピエンスはポールシフト・未曾有の地球規模の大災害の前後に登場したから。
『神々の指紋(上)』
ホモサピエンス・サピエンスが台頭してきたのは、地質的にも気候的にも大荒れの長い時期だったことになる。
この時代の特徴は猛烈な凍結と洪水であった。
氷が執拗に拡大してゆく何千年という時代は、人類の祖先にとって怖く、恐怖を感じたときだったろう。
だが、最後の7000年間は、広範囲に急激に氷がとけたためもっと悲惨だったに違いない。
『ポポル・ヴフ』と『神々の沈黙』を合わせて考えれば、かなり詳細にどう右脳が閉じていったかが分かるはずなのですが、時間がなく。。。
今年中に取り組めるといいなぁ。
「前置きだけで記事一個分だ(汗)」と思いつつ、本筋に戻ります。
人類は既に何度も滅びを経験しているのは、各神話が示す通りです。
自動書記で神界から降ろされた『オアスペ』から。
TOLAND VLOGさんから。
人類は滅びるたびに新しい人種になるようです。
第2の人類イヒンの霊性のレベルを試すために、神が悪を誕生させたというのは大変興味深いです。
悪も神に創造されたので、「悪には悪の御用」があるのですね。
この動画は人類の霊性の向上についても語られているので、永久保存版ですね。
『オアスペ』にもある大洪水の描写ですが、古代シュメールの「ギルガメッシュ叙事詩」、メソポタミア、旧約聖書、古代アステカ、先ほど紹介した『ポポウ・ヴフ』、南アメリカの各部族の言い伝え、アラスカのエスキモーの伝承、古代ギリシア、古代エジプト、古代インド、古代中国、マレーシアのチューウォン族、ラオス、タイ、ビルマのカレン族、オーストラリアのネイティブと、ほぼ世界各地に洪水伝説があります。
興味深かった『ポポウ・ヴフ』の記述。
『神々の指紋(上)』
偉大な神はこの世のはじめに人類を作る決心をした。
それは実験であり、「木から作った人間で、人間のような姿を持ち、話もできた」。
だがこの創造物は好まれなかった。
なぜなら「創造主のことをおぼえていなかった」からだ。
この最初の創造物の描写は、『オアスペ』のアスにかぶりますね。
『ポポウ・ヴフ』の大災害の描写。
『神々の指紋(上)』
そこで天空の中心から洪水がもたらされた。
大洪水が起こり木の人間たちの上に落ちた・・・
重たい水が空から落ちた・・・
地上は暗くなり、黒い雨が昼夜降り続いた・・・
木の人間たちは全滅し、破壊され、砕かれ、殺された。
洪水の後は、想像を絶する寒さに見舞われたようです。
南アメリカのインディオのトバ族の伝承。
アシンとは半神の存在です。
『神々の指紋(上)』
アシンはできる限りたくさんの木を集め、小屋を厚くわらで囲うように人々に言った。
小屋の用意ができるやいなや、アシンと他の人々は中に閉じこもり時を待った。
「すさまじい寒さ」が到来すると、寒さに凍えた人々が、燃え木を求めてやってきた。
アシンは厳しく、友人にだけ燃えさしを与えた。
人々は凍り、一晩中泣き声をあげていた。
真夜中には子供も大人も、男も女もすべて死んでしまった・・・
この氷とみぞれの時代は長く続き、すべての火は消えた。
霜柱は革のように厚かった。
このような苦難が訪れた原因は、地球の人口が増え過ぎたためだったと伝承されています。。。
人口爆発している今の人類の状況と重なりますね。
アラスカ、シベリアで大規模な天災の調査に関わっていると、今は絶滅した巨大動物たちの遺体に遭遇するのですが、残骸の多くには肉が付いているそうです。
調べたら、マンモスミートボールが出てきたwww
オーストラリアの会社が、採取したマンモスのDNAから肉を培養して作成したミートボールです。
めちゃうまらしいですwwwww
肉を作成した会社は、培養したマンモスミートで気候変動による食糧難を乗り切りろうとしているようですね。
アイディアとしては有りなのかも。
『神々の指紋(上)』
変形した動物の死骸や木の一部が、氷の塊や泥炭やコケの層に混ざっている・・・野牛、馬、狼、熊、ライオン・・・これらの動物が一緒に葬り去られている。何かひとつの巨大な力で圧倒されたようだ・・・動物や人間の遺体がこのように重なり合うのは、自然な状態では起こりえない・・・(中略)前代未聞の天変地異が起こった形跡がある。マンモスと野牛たちが、引き裂かれ押し潰されているのだ。まるで怒り狂った神の手によって行われたみたいだ。ある場所には、マンモスの前脚と肩があり、黒くなった骨には筋肉や爪や毛がまだついている。(中略)動物たちは単純に引き裂かれ、わらや紐のように一か所に吹き寄せられたのだ。だが、動物たちの重さは数トンもある。骨の山に混じって木があるが、それらもねじれ、裂かれて、絡み合っている。(中略)マンモスは突然死んだ。極寒の中で大量に死んだ。死はあまりにも急激だったので、食べた植物が消化される間もなかった・・・
この動植物たちを突然に死に追いやって凍結してしまったのが、ポールシフトと呼ばれる地軸の急激な移動なのではないかと、ハンコック氏は推測するのです。
このポールシフトは、南極だけでなく、世界中に存在した巨石文明を、突然の終了に追いやったとも。
(世界的に同じ形態をとる建造物なので、この時代にすでに地球規模の統一文明が存在していたということです。)
南極に存在した文明の痕跡はこちら。
本日はここまで。
次回のエジプト編に続きます。