先日、私は気づいたのです。

 

我が家のニワトリ社会を

この春から統括する

ウェルサマー雄鶏が

 

 

サセックス種の年長雌鶏

(通称『公爵夫人』)を

時々邪険に

扱っていることを・・・!

 

手前にいるのが公爵夫人

 

お昼時にパンくずなどを

庭に投げるとニワトリたちが

寄って来るのですが、

そういう時に雄鶏君は

公爵夫人を餌に近づけまいと

クチバシで追い払う

そぶりを見せるのです。

 

・・・コッパー雄鶏兄弟

流刑前にわが前庭で

覇権を握っていた時、

機を見るに敏い公爵夫人は

当然のごとく

コッパー兄弟にすり寄り、

当時完全な『格下』であった

ウェルサマー雄鶏君を

粗末に扱っていたのですが、

その時の雪辱を今晴らされて

しまっているというか・・・

 

江戸の仇を長崎でというか・・・

 

まあですからこれは

ある程度は公爵夫人の

自業自得だったりします。

 

世の中栄枯盛衰。

 

ただ面白いのは

コッパー兄弟統治時代、

コッパー君たちの横には

公爵夫人だけではなく

その娘の『9号』雌鶏も

侍(はべ)っていることが

多かったのですが、

ウェルサマー君は

こちらの9号には別に

思うところはない様子で、

むしろ積極的に口説きに

かかっている

今日この頃なんですよ。

 

それでまた9号は9号で

ウェルサマー君の誘いに

あまり乗り気ではない風情。

 

ウェルサマー新王が

覚えたての求愛の踊りの

ステップを踏んで見せても

「今そんな気分じゃないので」と

下手をしたらつつきに行く。

 

・・・これはあれか、

自分の母を無下に扱う男とは

お近づきになりたくない娘心か・・・

 

でもあれなんですよね、

傍から見ていると

明らかなんですが

母鳥『公爵夫人』は

実の娘より雄鶏のほうが

大事っていうか・・・

 

・・・本能に忠実と

言ってしまえば

それまでなんですけど・・・

 

私としてはこんな健気で

不憫な娘鶏『9号』にこそ

幸せな結婚をして

もらいたいところなんですが

・・・あの子、

最近私が外に出ると

すすすっと近寄って来て

私にお尻を向ける形で

正面に座り込むんです。

 

 

つまり・・・不肖Norizo、

9号ちゃんに現在口説かれて

いるのであります・・・!

 

『据え膳』なんです、

9号ちゃんのこの仕草は!

 

確かに私は他の雄鶏より

体も大きいし力も強いし

雌鶏たちを分け隔てしないし

餌を定期的に持ってくるし

・・・わかる、確かに私が

雄鶏ならばこれは超優良個体、

でも悲しいことに

我々の間には種の違いという

壁が存在するのよね!

 

しかしこんな裏事情がありながら

実はウェルサマー国王は

公爵夫人とも9号ちゃんとも

しっかり情を通じているのです。

 

鶏社会の恋愛事情は

奥が深いのでございます。

 

 

雄鶏君の恨みが

わかるあなたも

雌鶏嬢の本能が

理解できるアナタも

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