長々と書いてまいりました

書き始めたのが半月前

オランダの名門航空会社

KLMオランダ航空との

ひと悶着でございますが、

私がここまで微に入り細に入り

細かい記述をしてきたのは

ひとつには私がネチネチした

陰湿な性格だからなのですが

もうひとつは私のこの経験を

皆様に他山の石と

していただければ、と。

 

私は今回まあある意味

「損をせずに済んだ」結果

なっていますけれども、

でも先方との交渉に

使った時間や、相手の

誠意のない態度に

イライラさせられた

心理的消耗を考えますと

こういう事態には

まず陥らないが吉。

 

個人的には今後私は

KLM便は使わないと思います。

 

 

 

 

少なくともKLMで

チケットは買わない。

 

もしどうしても

KLMしか利用できる便が

ない場合は、最初の時点で

一番安いチケットを買う。

 

『いい席』に座りたい場合は

チェックインの際に

差額を払って自力で

アップグレードする作戦で。

 

もしかしたらその時点で

『いい席』はすべて完売で

最安席にしか座れない

結果になるかもしれませんが

でも最初に『いい席』を

予約して後日勝手に

ダウングレードされるよりは

精神的にマシだと

私は思います。

 

さて次に、もしも自分が

購入した航空券が

ダウングレード

されてしまったら。

 

まず第一に

記憶しておくべきことは

利用者の権利として

我々はダウングレードを

受けた時点で代金の

一部返金を

受けることができる

これです。

 

飛行距離が3500キロを

超える場合の払い戻し額は

航空券代金の75%。

 

(日本とオランダは

直線距離で9000キロ超)

 

故に航空会社側に

「お前、ダウングレードな」

と言われても、後日

代金の75%が戻って来るなら

あまり腹も立ちませんし

「スーツケースを

2つ持ってきた?

お前は今、最下層の

エコノミー客扱いだから

2個目のスーツケースを

持ち込みたいなら超過料金」

とかなんとか言われたら

「その超過料金の75%も

払い戻される見通しですか?」

くらいの嫌味を

言っておけばいい。

 

(スーツケース持ち込み代に

払い戻しが適応されるかは

ちょっとわかりません)

 

(経験者の声を求む)

 

ダウングレードを

搭乗日前に宣告された場合は

「チケットをキャンセルし

払い戻しを受ける」という

手もあるんですが、

私の場合はこれで

全額払い戻されましたが、

それがそもそも

そういう法律なのか、

私が今回非常にしつこく

KLMを追い回したがために

向こうが勝負を棄てて

全額払い戻しに

応じたのかはわかりませんため

手放しにこの戦術は

おすすめできないのが本音。

 

それにしても私がこのたび

何故こんな舐めた真似

KLMに受けたのか、なんですが

・・・そういえばコロナ後

最初に日本に帰国した時、

私の利用便は欠航に次ぐ欠航で

なかなか大変な思いを

したのですけど、あの時私は

「こういう場合は相見互いだ」と

文句も言わずに、むしろ

先方を慮りまでして

予約変更手続きなどを

行ったのです。

 

その時に最終的に

使ったのがKLM。

 

(エールフランスの

提携会社であるため)

 

・・・あれでもしかすると

私の名前は連中の

『ちょろい客リスト』に

載ったのかな、と。

 

こいつ、多少不便な目に

合わせても唯々諾々と

こっちの言うとおりにするぜ!

 

係に対してずっと

丁寧語だしよォ~、

妙に腰も低いしよォ~、

搭乗日に航空会社におまけに

利用空港まで変更したのに

「大丈夫ですよ、そちらも

大変ですね」とか言うんだぜ、

こいつはッ!カモだぜッ!

・・・みたいな・・・?

 

 

 

 

なお今回のKLMとのゴタゴタで

私が少し驚いたのは

世間にはこういう時に

『泣き寝入り』を選択する人が

思った以上に多いということで、

たとえばわが夫

(英国人)は早い時期から

「勝機はありません。

時間の無駄です。

諦めたほうがいいです」と

白旗を上げる気に

なっていましたし

わが父(イメージ武将:

石田三成)も

「もういいじゃないか、

嫌な気持ちになるだけだから

我慢してエコノミーを使って

忘れちゃったほうがいいよ」

 

その考え方もわかります。

 

実際今回私はものすごい

労力と時間を消費しました。

 

忙しい人にこれは出来ない。

 

あと途中で本当に何度も

悲しい気持ちというか

「何故こんな理不尽な目に

遭わなくちゃならんのだ」

みたいな感情に襲われ・・・

 

金持ち喧嘩せずとも

言いますしね。

 

お金のことで騒ぎ立てるのは

あまり美しいことではない、

という美学、ありますでしょ?

 

でも・・・でもね、

そうした姿勢の積み重ねで

増長する相手っているんですよ。

 

私が今回KLMから

全額払い戻しを

受けたことを報告した時

わが父は驚いた声で

「君!まだそれやってたの!

執念深いなあ!」

 

そして少したってから

「でもそれは戦って

正解だったかもしれないね。

君がそうしなかったら

KLMは今後も他のお客に

そういうことを

したかもしれないものね」

 

父よ、お言葉ですが

あなたはKLMを甘く見ている。

 

奴らはきっと今後も

こういうことをするはずです。

 

というわけで!

 

わが同胞よ、自衛は大事だ!

 

基本戦術は3つ:

 

1、KLM利用はなるべく避ける

 

2、やむを得ずKLMを

利用する際は最安値席を購入

 

3、ダウングレードを食らったら

即時代金の払い戻しを申請

 

これです!

 

ちなみに払い戻し申請は

ネット上でかなり簡単にできます!

 

(が、申請期限がある模様。

飛行機を降りたらすぐ申請、

くらいの勢いが大事です!)

 

そして申請を出した後には

追撃電話を入れることをお忘れなく。

 

私がTwitterユーザーだったら

今回の記事には『#拡散希望』とか

タグをつけたいところでした。

 

日本は現在ゴールデンウィーク、

飛行機を利用する皆様が

どうか楽しく空の旅を

ご経験なさいますように!

 

 

 

過去に突然

ダウングレードをかまされ

それを受け入れてしまったアナタ、

航空会社にダメもとで

連絡を入れることをお勧めします

 

もしかしたら時効を理由に

払い戻しは受けられないかも

しれませんが、会社側に

「この利用者、

法律を知っているな」と

思わせれば今後嫌な目に

遭わせられる危険性が

減りますし(企業はね、

利用者の足元を見るんですよ)

もしもそういう

ダウングレードがらみの

相談・クレームが

窓口に多く寄せられたら

「あ、これ、戦法として

よくないわ、弊社の評判を

落とすだけだわ、今後は

止めておこう」みたいな話に

なってくるかもしれない!

 

何度も言いますがKLMって

利用者に直接接する立場の人は

皆さん本当に気持ちのいい

仕事っぷりなんですよ

 

彼らだって自分の会社が

こんな卑怯な真似を

しているのは恥ずかしいはず

 

我らのためにも!

 

彼らのためにも!

 

「ダウングレードの際は

代金30-75%払い戻し」の

EU規定を

記憶しておきましょう!

 

これにて

KLM冬の陣戦闘記録、

報告おしまい!

 

半月間のお付き合い

ありがとうございました

 

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