細かいことをきちんと受け止める人、疎かにする人。 | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

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平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
ウィスキー好きで名付けたハンドルネームで、ジャンルを問わず、縦横無尽にブログで語り尽くします。

あなたも「すこっち」に酔いしれてみませんか?

どうも、すこっちです。(^_^)

 

皆さんは会社勤めをしていて、こんな場面に遭遇したことはありませんか?

 

「おい、すこっち君ちょっとこの稟議書、はんこが曲がってるぞ!」

 

「おいおい、君の机の上もうちょっと整理整頓出来ないのか?」

 

「ここは、会社なんだぞ、お前の自宅じゃないんだ。もうちょっとシャキッとして仕事しろ!」

 

実は、こうしたフレーズを言ってくれる上司や先輩。今では絶滅危惧種である。(-_-;)

 

以前、「ご指導、ご鞭撻の少ない優しい社会のツケはいつか回ってくる。」

 

 

ということを書きましたが、とにかく今の社会は「我関せず」、「触らぬ神に祟りなし」の世の中である。

 

新人や他部所からの異動者に対して、ことごとく甘い。そして、なあなあ体質になる。

 

上司も人の子、悪者には成りたくない。パワハラ、モラハラ、セクハラは回避してなんぼ。

 

アタシが入社した頃なんて、上司が「なんでこんな細かいことまで?」と思うようなことまで毎日が注意のオンパレードだった。ちなみに、冒頭の「はんこが曲がってるぞ!」はよく注意された記憶がある。

机の上が汚いのも、「整理整頓が出来ないヤツは仕事も出来ねえんだぞ」ってよく言われたもんだ。

大きめの声で私語や同僚と話をしようもんなら、「こら!ここは会社だぞ、私語は慎め!」なんて雷が落とされていたっけ。

 

ところが、である。こうした厳しい躾というか指導が、後になって効いてくる。

 

「親の小言と冷や酒は後で効く」とはよく言ったものだ。

 

なぜ、ハンコが曲がっていてはいけないのか?当時はそんなこと、深く考えた事なんて無かった。だけど、上司に言われりゃ、「はい、分かりました。以後気をつけます。」と答えるしかない。同じ事をやったら、またお叱りを頂戴すると思うから、次回からはきちんと押すようになる。結果、そういう習慣が身に付く。

 

確かに、ハンコがきちんと押されていないと、「あーこの人はいい加減な人なんだな。」という印象を相手に与えてしまうのも、日本社会。たかがハンコ、されどハンコなのである。「別にいいんじゃね、ハンコぐらい」そんな声が若者諸君から聞こえてきそうだが、こういう細かいことを大事に捉える人と、受け流してうやむやにする人。果たしてどちらが後年、熟成の効いた「人間ウィスキー」となれるのか?

 

明日、会社に行ったら周りの人の机やパソコン周りをちらっと覗いてみて欲しい。

 

乱雑に書類が山積み。机の中は書類で満杯。足下には見えないだろうと立派な物置場。パソコンのモニターもキーボードも埃まみれ。付箋がこれでもかっていうぐらい貼られたデスク。「忙しいから」とか「時間が出来たら、整理するつもり」は単なる自分に対する言い訳に過ぎない。これも、細かいことを疎かにする人の典型だ。だって、小さいほうきを100均で買ってきて、毎日掃除すりゃいいじゃん、そんなの5分と掛からない。

 

私語は慎め!ってそりゃあ、当たり前なんだけどね。

 

自分たちは会社に雇われている。会社の就業規則を守らなければならないし、上司の業務命令にも従属しなければならない。だから、最低限の社会マナーは守るのが当たり前である。

 

だが、どうだろう?昔と違って、今は大声で会話をしようが、パソコンで業務と関係の無いサイトを閲覧していようが、仕事と関係の無い話で盛り上がっていようが、上司は見て見ぬふり、聞いても聞かぬふり、ここはアル・カポネの支配するシカゴかよって?

 

これだって、若い人に言わせりゃ「そんな細かいこと、別にいいんじゃないの?」、「ちゃんと仕事はしてるんだから、問題ないでしょ」、「いまどき古いよ、今は令和ですよ、令和!」なんて、いかにも耳障りの良い周りから同情票を集められるようなセリフを並び立てる。(-_-;)

 

だったら、言わせてもらうけどさ。いくら時代が変わっても、古くさい人間と言われようが、人間の本質なんて、そんなに変わるもんじゃ無いし、変わってはいけないものだとアタシは思う。なんだかんだ言ったって、お釈迦様やイエス・キリストの教えは納得するところがあるし、聖徳太子の十七条の憲法も、弘法大師の教えも、どれもこれも全て「別に~」で片付けられるような代物では断じて無い。

 

今日も明日もあさっても、太陽は東から昇って西に沈むし、日本であれば必ず春夏秋冬が訪れる。

今の若者がどんなに頭脳明晰で御託を並べ立てても、先人、先輩と言われる人が伝えるものにはちゃんとした重みがあるのである。

 

遠山の金さんの桜吹雪が霞むことは無いし、水戸黄門が印籠を出さずに悪役に討ち取られるなんてことも無い。ヤッターマンがいる限り、この世に悪は栄えないし、半沢直樹の正義が色褪せることはないい。

 

コロナ禍を機会にまっとうな社会に生まれ変われないもんだろうかね。(-_-;)