よく考えるとあまり来る機会がなかったもので……(小石川後楽園) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

ここは小石川後楽園。東京では有名な庭園ですが

何気にこれまであまり足を運んだことがありませんでした。

有料であること、広さがあまりなく珍しい野鳥の出現率が

低いということもあって、それこそ東京ドームに用でもないと

なかなか訪問することはありません。

 

今回は、ちょうど世界らん展の開催期だったため

ついでに立ち寄ったという感じです。

(入園料はちょっと痛かったですが)

右奥に見えるのが東京ドームになります。

 

 

 

 

 

 

らん展入場までのちょっとした待ち時間に

ぶらっと一周しただけではありましたが

池(大泉水)を中心に結構な数の水鳥が見られました。

アオサギ(左)のほか、ヒドリガモオオバンなど

コモン枠中心ではありましたが、数はそれなり。

あと、一組だけオカヨシガモのペアを確認できました。

 

 

 

 

 

 

小石川後楽園は、向島百花園浜離宮恩賜庭園

旧芝離宮恩賜庭園などと同じく都立9庭園に属します。

いわゆる池泉回遊式なのですが、池を囲うように

深い森が設けられているため、水道橋駅近くながら

ほとんど都会の喧騒を感じません。

むしろ園内を散策する人たちの方が賑やかなくらいかも?

 

ちなみに左の小川っぽい場所の近くには

野鳥撮影者に向けての注意喚起の掲示板がありました。

そうした案内があるということは

「それなりにバーダーが集まる=珍鳥も来る」ということか?

なお、右側写真は菖蒲田と思われます。

ハナショウブが咲く初夏が楽しみなところです。

 

 

 

 

 

カワセミ♀も姿を現しました。

遠距離&逆光で証拠写真止まりですが(汗)

こうして姿を見せてくれただけでも有難いですね。

園内のどこかに営巣しているのでしょうか?

 

 

 

 

 

ほぼ更地状態の菖蒲田に

ツグミ×2がやってきました。

湿地のような環境になっているので

ミミズ等を探しやすいのかもしれませんん。

 

 

 

 

 

おっと、キセキレイもやってきました。

もっと上流域の鳥というイメージですが

こんな東京ドーム隣の庭園まで来るとは……。

それだけ庭園の自然度が高いということでしょう。

 

 

 

 

 

この日はちょうど「梅まつり」の開催期間で

平日昼間ながら結構な数の来園者がいらっしゃいました。

(残念ながら今年の梅まつりは3/3で終了しています)

花数が多いため、近くを歩くと

梅の香りが確かに漂ってくるほど。

また、樹種も色々と植えられているようです。

 

サクラでもそうですが、異なる樹種を植えることで

園全体の開花期をずらし、長く花を楽しめるようにする試みは

首都圏各地の公園・庭園で実施されている手法です。

 

 

 

 

 

ウメと言えば、やっぱりメジロ

最近は「ウメジロ―」という単語が

大分市民権を得てきたようですので

「ウメにウグイス」から来る誤解は

少しは減ってきた……かもしんない。

 

 

 

 

 

スズメより多分小さいメジロは

こんなふうに器用なポーズもお手の物。

 

……まあ、ヒヨドリとかも普通にしますけど(汗)

 

 

 

 

 

ウメで吸蜜するメジロの姿は

バーダーのみでなく一般的な来園者の方にとっても

魅力的な被写体らしく、結構多くの方が写真を撮っていました。

(頻繁に動く上に小さいので結構撮るのが難しい種ですが)

 

近年都心部で数が増えつつあると言われるメジロ。

生きものの世界に興味を持ってもらう「きっかけ」に

なってくれればと期待しています。

 

 

 

 

 

この日は暖かかったためか

ニホンミツバチも来てくれました。

園内のどこかに巣があるのでしょうか?

 

 

 

 

 

フクジュソウもちょうど見頃でした。

今はもう株が大きくなってしまい

花はほとんど終わりかけかもしれません。

 

今年は2月がやたら忙しかったもので

フクジュソウの見頃を軒並み逃してしまい

少々悔やまれるところです。

 

 

 

 

 

ミツバチのほか、クモも活動を開始。

(種類は未同定です)

このあと2月中~下旬は再び寒気が迫り

全体的にしばらく虫は現れなくなりました。

 

気温の乱高下が激しい今冬でしたが

予報では今週は暖かく、来週はまた寒いとか。

野鳥や昆虫、植物などは自分で活動を調整して

この寒暖差も「それなり」に乗り越えているようなので

皆さまもお風邪など召されませんよう、お気を付けください。

 

週末の講座は、どうやら晴天で気温も上がりそうです。

ちょっと安心しております。

 

 

 

 

 

【2/9 小石川後楽園で撮影した生きもの】

鳥類・・・アオサギ、オオバン、オカヨシガモ、カルガモ、カワセミ、キセキレイ、シジュウカラ、ツグミ、ヒドリガモ、メジロ

昆虫類・・・ニホンミツバチ

 

 

 

 

★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は

 2024年3月17日(日)に開催いたします。

 行先は「皇居周辺」でございます。

 現在お申込を受付中です。ご興味のある方はこちらよりお申込ください。

 (講座の概要につきましてはこちらをご参照ください)

 

 

【小学校6年生までのお子さんのご参加につきまして】

小学校6年生までの方は、初回500円でご参加いただけます。

ただし、御父兄の同行をお願いいたします。