「かげろう」さえなけりゃあ……orz(夏目の堰~旭市の海岸) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

2月最初の遠征は、昨年初めて訪問した夏目の堰へ。

公共交通機関しか使えないため、始発で出発し、

最寄り駅の下総豊里駅から歩いて向かいました。

(だいたい私の足で1時間程度です)

 

到着すると、まあ予想通りハクチョウだらけ。

ほとんどはコハクチョウでしたが

若干数オオハクチョウが混じっていたようです。

 

 

 

 

 

水鳥軍団の一部をクローズアップ。

カモについてはオナガガモマガモが目立ちますが

結構な数のトモエガモも混じっていますね。

この辺も、昨年とほぼ同じです。

 

そういえばここ最近トモエガモの飛来数が

西日本を中心に激増しているという話を耳にしました。

ただ、日本以外の越冬地である中国や朝鮮半島で

環境の変化が進んだ結果、こちらに越してきた可能性も

無視できないため、個体数自体が増えたかどうかは微妙なラインです。

 

 

 

 

 

飛び立ったハクチョウ……の中に

1羽だけ明らかに小さい個体がいます。

 

 

 

 

 

追いかけてクローズアップしてみると

なんと、昨年新顔登録したハクガンでした。

目がどう見ても「点」でデコイっぽいのが

やはり何度見てもじわじわきますw

 

 

 

 

 

さらに、集まっていたバーダーの皆さんが

一際沸いたのがこの時。先頭を飛んでいるのは

明らかにハクチョウではないですが……。

 

これでも一応識別はできるので

新顔登録するための証拠写真にはなるのですが、

あまりに寂しいのでここは一旦保留。

ハクチョウたちと共に田園地帯に移動したので

私も後を追いかけました。当然、徒歩で。

 

 

 

 

 

チョウゲンボウ……でいいんだよな?

コチョウゲンボウではない……よな?(弱気)

 

遥か遠方に一瞬見えただけですので

ちょっと識別は困難です(汗)

 

 

 

 

 

 

ハクチョウ軍団が着陸したポイントを発見。

……って、ブログで書くとすごく簡単に見えますが

昨年と違って池からかなり離れたところに降りており

田園地帯はとんでもなく広いので

このポイントを見つけるまでに1時間半かかりました。

(途中、立ち止まらず休憩もとらずほぼ歩きっ放し)

 

毎年同じ場所で食事してくれるなんて

そんな都合のいいことはなく、

最初は途方にくれましたが、ここまで来て収穫ナシは

色んな意味で痛すぎるので懸命に歩きました。

 

見つけた時の安堵と言ったらもう……(;^_^A

 

 

 

 

 

ただ、道中で目ぼしい鳥が出た時には

一時立ち止まって撮影したりもしました。

写真ははチュウヒ。真上を飛んでくれました。

 

 

 

 

 

 

チョウゲンボウ(左)やノスリ(右)も出現。

これだけの自然度なら、この手の猛禽類は

いても何ら不思議はありません。

 

 

 

 

 

では、ハクチョウの降りたポイントへ。

首に認識番号を付けた個体もいました。

シギ・チドリならばともかく

ハクチョウで見たのは初めてですね。

 

 

 

 

 

おや? ヒシクイが混じっています。

(見切れていますが右端に2羽目もいます)

 

 

 

 

 

ガンの仲間であるヒシクイ

カモと比べると明らかに大きいものの

ハクチョウと比べればそのサイズ差は一目瞭然です。

数も2羽だけなので、ハクチョウ軍団の中では

ちょっとばかり居心地がよくなさそう。

 

でも、2個体ならばまだいい。

独りでいるよりは。 人間でもそう

 

 

 

 

 

ポツーンと1個体だけで座り込んでいる

明らかにハクチョウではない鳥の姿。

おお、これこそ先程飛び立ってしまった

今回初顔合わせの鳥です。↓

 

 

 

 

 

しばらく座りっぱなしでしたが

ハクチョウから「どけ」とばかりに威嚇され

渋々といった感じで立ち上がりました。

前々から撮りたかったガンの仲間

シジュウカラガンで間違いありません。

 

遭遇率・・・1 (関東ではかなり稀な鳥)

インパクト・・・5 (ガンの仲間だけあり大型)

美しさ・・・3 (色はシンプル)

俊敏性・・・3 (他のガンの仲間に準じます)

知名度・・・3 (バーダーなら知っている人が多い)

 

動きも早くなく、のんびり食事をしていましたが

その割にはなかなかレンズの焦点が合わず

数十分粘った中で比較的良いものをピックアップしましたが

それでもやはりどこか「ブレ」があります。

実はこの日は真冬の割にかなり気温が高く

1時間半ガチ歩きすると汗をかくレベルだったのですが

その影響からか田んぼの地表スレスレで

陽炎(かげろう)が生じており、これで視界が揺らめいて

ピントを合わせるのを邪魔しているようでした(怨)

 

距離的にはそれほど遠くなく、相手もあまり速くは動かないので

本来なら絶好の撮影チャンスだったはずなのですが

こればかりはどうにもならないですね……。

まあ、それでもツクシガモより大分マシですので

十分に収穫と言えます。遠路はるばる来た甲斐があったというものです。

 

 

 

 

 

 

ちなみに名前の由来については

予想つくかもしれませんが「コレ」のようです。

確かに顔の模様がシジュウカラそっくりですね。

 

 

 

 

 

身体の向きがちょっと残念ですが

一番写りがよかったのはコレでしょうか。

 

撮れただけでも(それ以前に見つかっただけでも)

十分に有難いので、まあこれ以上文句は言わんときます(汗)

 

 

 

 

 

その後、延々と歩いて旭市の海岸へ。

要するに昨年とほぼ同じルートですね。

 

ハマシギのいる風景です。

 

 

 

 

 

ハマシギは一ヶ所に集中しているのではなく

砂浜の何ヶ所かにグループが点在する形でした。

時折その中にミユビシギが混じっている感じ。

 

なお、この日は昨年とは違い

タゲリとシノリガモは確認できませんでした。

いずれも「飛来している」ことは確かなのですが

ちょっとタイミングが悪かったみたいですね。

また、シノリガモについては海岸到着後に

それらしきカモの集団が遠方に飛んでいきましたので

その気になれば追いかけられたのかもしれませんが

上記の通りハクチョウ軍団を追って延々歩き続けた上に

靴底が破れたのか、侵入してきた砂利のせいで

足の裏が痛くなってしまい、とても追う気になれず……。

新顔未登録というわけでもなかったので

ここは諦めて帰路につくことにしました。

 

 

 

 

 

帰り際に見かけたカモメの仲間。

多分、普通のセグロカモメだとは思いますが……。

カモメの仲間はとかく識別が面倒くさいので

今回は一旦保留としておきます。

 

ちなみに2月下旬に銚子漁港に出かけて

カモメの撮影も試みましたので

そちらにつきましてもまた後日お送りします。

 

……今日は疲れたのでもう寝ます(爆

 

 

 

 

 

【2/3 夏目の堰~旭市の海岸で撮影した生きもの】

アオサギ、アオジ、イソヒヨドリ、オオハクチョウ、オナガガモ、カシラダカ、カルガモ、カンムリカイツブリ、キジバト、コガモ、コサギ、コハクチョウ、シジュウカラガン、ジョウビタキ、セグロカモメ、セグロセキレイ、ダイサギ、タヒバリ、チュウヒ、チョウゲンボウ、ツグミ、トビ、トモエガモ、ノスリ、ハクガン、ハクセキレイ、ハマシギ、ヒシクイ、ヒヨドリ、ホシハジロ、マガモ、ミユビシギ、ムクドリ、モズ

 

 

 

 

★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は

 2024年3月17日(日)に開催いたします。

 行先は「皇居周辺」でございます。

 現在お申込を受付中です。ご興味のある方はこちらよりお申込ください。

 (講座の概要につきましてはこちらをご参照ください)

 

 

【小学校6年生までのお子さんのご参加につきまして】

小学校6年生までの方は、初回500円でご参加いただけます。

ただし、御父兄の同行をお願いいたします。