意外と自己主張の強いタイプだったらしい(水元公園) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

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雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

2月の講座で訪問したのが水元公園なのですが

その視察のみならず複数の珍鳥情報がありましたので

1月末のまだ比較的手の空いていた頃に行ってまいりました。

 

今年はアトリ科の当たり年だと聞いておりましたが

この日は到着直後に本家アトリが複数出現。

ニレノキの種を啄んでいました。

 

 

 

 

 

 

相変わらず、人と鳥との距離が近い公園。

子供はもちろん、結構若者層の人たちも

近くにカモやカモメが来ると興味津々な様子でした。

 

 

 

 

 

この写真だけ提示して

「憧れの北欧に行ってきました♪」って

SNSにアップしたら何人くらい騙されるか

検証してみたいけど後が怖いので止めておきます(爆)

 

 

 

 

 

池の畔をウロウロしていたタヒバリ

下の写真の湿地帯周辺をよくウロウロしています。

セキレイの仲間ですが、カメラを構えて待機していると

それこそハクセキレイのように結構近くまで

寄ってくることもあります。

 

 

 

 

 

その湿地帯。昨年はここでタマシギを撮影しました。

ちょっと今冬は閑散としていますが

ヒクイナやタシギなどのレア度高めの鳥が見えないだけで

他の小鳥の姿はあちこちで見かけます。

 

 

 

 

 

雑木林の散策に入る前に

腹ごしらえを済ませておきました。

涼亭で「牛すじうどん」をいただきました。

ボリュームもあり非常に美味だったのですが

期間限定メニューだったらしく

2/18の講座後に訪問した時にはなくなっていました(泣)

 

 

 

 

 

ヒヨドリも食事中。

まだこの頃はセンダンの実が大分残っていたので

結構な数の集団で飛来していました。

 

 

 

 

 

 

水生植物園の方で見かけたカワセミコサギ

左の写真にもカワセミが写っていますので

もしよろしければ拡大して探してみてください。

 

 

 

 

 

 

ジョウビタキのオス(左)とメス(右)。

雑木林の中よりも、開けた湿地などの方が

遭遇率が高いように感じます。

 

 

 

 

 

以前に撮影したポイントにて

一瞬でしたがベンケイヤマガラが出現。

また証拠写真を撮っておきます(汗)

 

 

 

 

 

ん? 何か来ましたね。

ハクセキレイに似ているかもしれませんが

もちろんまったく違う鳥。

しかも、徐々にこっちに近づいてきました。

 

 

 

 

 

その距離、なんと1.5m(推定)。

私がカメラを構えた目の前に飛んできました。

数十人カメラマンがいた中で

一番私が近いという過剰サービスぶりでした。

(当たり前ですが私はエサやり等を一切していません)

 

前々から飛来情報はあったものの

まったく撮る機会のなかった新顔の鳥です。

リュウキュウサンショウクイといいます。

無印のサンショウクイではないようですが、ま、ええか。

 

遭遇率・・・2 (最近増えているらしい)

インパクト・・・3 (ハクセキレイより大きいはず)

美しさ・・・3 (シンプルな配色)

俊敏性・・・4 (小鳥なので俊敏)

知名度・・・3 (ベテランバーダーなら知っている)

 

元々は九州南部や沖縄の留鳥だったそうですが

要はツマグロヒョウモン辺りと同じような理由で

徐々に北上してきたとか何とか。

ただ、元の母数がそれほど多いわけでもないので

メディアを騒がせることは全くありません。

 

 

 

 

 

「文句ある?」

 

 

 

 

 

近くのヤツデの葉の裏に

冬越し中のキイロテントウの姿が。

通りかかった子連れ世代に、鳥を待っていた

高齢のバーダーの方が見せて説明していました。

 

この手の公園のバーダーはやれ「道の邪魔だ」とか

「殺気立ってて怖い」とかクレームの対象にされがちですが

少なくともこの時の空気はとても温かかったですし

バーダーと他の利用者さんが、虫という生きものを通じて

「共存」しているその様は、まさに公園の理想像でした。

 

 

 

 

 

 

昆虫……といえばカワセミの里に

こんな看板が出ていまして……。

すぐ近くのエノキの下に大量の落ち葉が積んであり

この中に隠れているとスタッフさんが仰っていましたが

こんなの探していたら発狂するので切り上げました(爆)

時間的にも陽が大分傾いていましたし。

 

 

 

 

 

で、帰り際にトップの写真と同じ木を見たら

まだアトリが数羽残っていました。

アトリはニレノキの種が相当好きな様子、

都市公園でも結構植栽されていますので

当たり年の今年は積極的に探してみるといいかもしれません。

 

 

 

 

 

【1/27 水元公園で撮影した生きもの】

鳥類・・・アオサギ、アオジ、アトリ、エナガ、オオバン、オナガ、カイツブリ、カルガモ、カワウ、カワセミ、カワラヒワ、カンムリカイツブリ、キジバト、キンクロハジロ、ゴイサギ、コサギ、シジュウカラ、ジョウビタキ、シロハラ、セグロセキレイ、タヒバリ、ツグミ、ハクセキレイ、ヒドリガモ、ヒヨドリ、ベンケイヤマガラ、ホシハジロ、マガモ、ムクドリ、メジロ、モズ、ヤマガラ、ユリカモメ、リュウキュウサンショウクイ

昆虫類・・・キイロテントウ

 

 

 

★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は

 2024年3月17日(日)に開催いたします。

 行先は「皇居周辺」でございます。

 現在お申込を受付中です。ご興味のある方はこちらよりお申込ください。

 (講座の概要につきましてはこちらをご参照ください)

 

 

【小学校6年生までのお子さんのご参加につきまして】

小学校6年生までの方は、初回500円でご参加いただけます。

ただし、御父兄の同行をお願いいたします。