年末に飛んだホシホウジャク(江ノ電沿線~江の島) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

この日はまず鎌倉へ。朝に鶴岡八幡宮

カモ類やユリカモメなどを観察しつつ

開店前でまだ人の少ない小町通り(写真)を通って

鎌倉駅へと向かいました。

 

ちなみにこの写真、右の煉瓦塀の上に

イソヒヨドリ♀がいます。わかりますか?

 

 

 

 

 

 

鎌倉駅からは江ノ電で江の島方面に向かいましたが

今回は所々で途中下車しながら散策を楽しむことに。

ここで役立つのがOne dayチケット「のりおりくん」です。

料金は800円で、これさえあれば1日江ノ電を乗り放題に。

江ノ電の初乗りは200円らしいので、

4回乗り降りすれば元を取ることができます。

 

右は極楽寺の駅。2023年に鎌倉歩きのツアーで

案内いただいたコースなどを再度辿ってみました。

もっとも、極楽寺の境内の方は

年末年始につき閉門されていて入れなかったのですが(汗)

(寺社仏閣ではよくあることらしいので気を付けましょう)

 

 

 

 

 

 

長谷駅で下車し、海に出てみました。

夏場には海水浴場などとして利用されている

名所 由比ヶ浜(ゆいがはま)です。

サザンの歌なんかにも出てきますね。

 

ユリカモメが数羽ウロウロしていましたが

何やら縦長で食べにくそうな魚を

必死に飲み込もうとしている個体も(右写真)

このあと、何度か喉を通そうと試みていましたが

なかなか上手くいかず、最終的には仕切り直し(?)のためか

嘴で咥えてどこかへ飛んで行ってしまいました。

ちゃんと食べられたんだろうか?(汗)

 

 

 

 

 

おっと、由比ヶ浜上空にノスリが出現。

もしかしたら先日の鎌倉講座で遭遇した

どちらかの個体でしょうか?

 

トビと一緒に飛んでいると

サイズが一回り小さいのがわかりますが

下から見た時に色が白く、

腹巻模様や円形の紋などが目立つので

割と識別は容易かもしれません。

 

 

 

 

 

 

お次は稲村ケ崎へ。

右の写真は稲村ケ崎の高台から

江の島方面を見渡したところです。

 

湘南の名所の一つではありますが

あまり人は多くありません。

(由比ヶ浜の方が多かった)

その分静かなので、

散策していて気持ちいいというメリットも。

 

 

 

 

 

さて、全体的に冬の花の開花期が

後ろ倒しになっている今冬ですが

それに合わせて……ということなのか

なんとこの12月末にホバリングする蛾 ホシホウジャクが現れ

ニホンズイセンで吸蜜を始めました。

 

2023年はホシホウジャクが飛び始めるのも

やはり後ろ倒しになった(気がする)わけですが

もちろんこんな時期に撮影したのは初めて。

通常、彼らの飛ぶ時期にはスイセンはまだ咲いておらず

このような食事シーンは今まで見たことがありませんでした。

 

秋の主食(?)であるペンタスなどの花はないものの

まだツワブキ(これも開花が遅れました)が残っていたり

写真のようにスイセンが咲き始めていたりするため

ホシホウジャク的にも食事に困ることはないようです。

 

 

 

 

 

稲村ケ崎のウミウアオサギ

嘴の付け根の形状などからして

多分すべてウミウ……だと思う(弱気)。

 

 

 

 

 

江の島です。こちらはやはり大観光地。

久々に訪れた稚児が淵にも観光客が多く

インバウンドの方も多く訪れていらっしゃいました。

ここ以外でインバウンドが多いスポットとなると

それこそ例の踏切(鎌倉高校前駅)くらいかも?

 

冬場なのであまり目ぼしい生きものはいませんでしたが

一応、イワガニイソギンポなどは見られました。

随分前には年末にオクトパァァァァスが出たこともあり

江の島を訪れたらやはり一番にチェックすべきスポットです。

 

 

 

 

 

もちろんハヤブサにも会いに行きます。

(うっかり波をかぶって靴がずぶ濡れになりましたが(爆))

前回と同様、2羽確認できました。

写りは悪くないのですが

位置的にちょっとイマイチ……かな?

 

前回のように崖面にとまっている時の方が

やはりサマになりますし、ハヤブサ狙いのバーダーも

そちらにカメラを構えていることが多かったりします。

 

 

 

 

 

The メジロ

その身軽さと器用さを

最大限にアピールするポーズィングです。

 

 

 

 

 

そういえば、昨年に引き続き

またしてもミヤコドリが1羽だけ来ていました。

もしかして同じ個体なんだろうか?

ひょっとして定住してしまったんだろうか?

やはり住めば都(みやこ)ということか?

 

 

 

 

 

ここからはサムエル・コッキング苑

17時から灯るイルミネーション

「湘南の宝石」の様子をお届けします。

 

この湘南の宝石、実は関東三大イルミネーションの

一つに数えられているほどで、電飾の数自体は

他と比べてそれほど多くないものの

シーキャンドルや造形物、あるいはヤシの木などの

植物との組み合わせ方が評価されているらしく

2023年のインターナショナルイルミネーションアワードで

第2位にランクインしています。

 

 

 

 

 

華やかさと静けさの同居する

いつまでも見ていたくなる空間。

 

 

 

 

 

「宝石」らしいデザインも。

 

 

 

 

 

シーキャンドルをバックに。

この角度が一番人気が高くて人が溜まりやすく、

係員さんも整理に苦労しているようでした。

 

 

 

 

 

トンネル~♪

 

 

 

 

 

アイスチューリップとの組み合わせ。

花色を鮮やかに浮き立たせるライトで

冬ならではの花と光のコラボレーションを

楽しむことができます。

 

 

 

 

 

光の比較的穏やかな個所では

まるでホタルのようにぽつりぽつりと

樹林帯の中に浮かぶ明かりが美しいです。

 

 

 

 

 

こちらはホタルというよりは

星空のイメージ……といったところ。

ライティングのバリエーションが豊富なので

長時間散策を楽しめますね。

 

 

 

 

 

帰りに片瀬江ノ島駅に立ち寄りますと

こちらもライトアップされていました。

ほか、モノレールの湘南江の島駅や

江ノ島水族館などでもイルミネーションが見られます。

これらも「湘南の宝石」という企画の一環らしく

江の島の島内だけでなく近隣エリアも含めて

全体を見て回ってほしいという意図があるようですね。

 

 

 

 

 

すっかり遅くなってしまいましたので

夕食に江の島駅近くでアジフライ定食を食べ、

この日の散策は終了しました。

サイズの大きいアジフライは柔らかくジューシーで

なかなかの絶品です。それも含めまして

大満足な一日だったと言えます。

 

 

 

 

 

【12/28 江ノ電沿線~江の島で撮影した生きもの】

鳥類・・・アオサギ、イソヒヨドリ、ウミウ、ウミネコ、オオバン、オナガガモ、カワウ、セグロカモメ、トビ、ノスリ、ハクセキレイ、ハヤブサ、ヒドリガモ、ミヤコドリ、ムクドリ、メジロ、ユリカモメ

昆虫類・・・ホシホウジャク

その他・・・イソギンポ、イワガニ、オオヘビガイ、ケヤリムシ、タイワンリス、タテジマイソギンチャク、ホンヤドカリ、ヨロイイソギンチャク

 

 

 

★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は

 2024年1月21日(日)に開催いたします。

 行先は「横浜市 いたち川の川沿い散策」でございます。

 現在お申込を受付中です。ご興味のある方はこちらよりお申込ください。

 (講座の概要につきましてはこちらをご参照ください)

 

 

【小学校6年生までのお子さんのご参加につきまして】

小学校6年生までの方は、初回500円でご参加いただけます。

ただし、御父兄の同行をお願いいたします。