秋と冬の境界線。仕事の合間に近所を散策(戸田市内) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

11月後半の戸田市内です。

前半の記録は以前にUPした通り。

雑誌の仕事(12月初旬が〆切)がひと段落つき

缶詰め状態から解放されましたので

お昼から市内をぶらりと散策しました。

 

後谷公園には、マガモが(恐らく)5ペア来ています。

今年は今のところヨシガモはいないようです。

マガモの数がグンと増えたことで

依然として温暖になることはあるものの

着実に冬が近づいてきているのを実感させられます。

 

 

 

 

 

アオサギハシブトガラスが同居。

特に互いに関心はないようです。

(まあ、食事がカブることも基本ないでしょうし)

 

 

 

 

 

 

花壇でもジニアやサルビアなどの

夏花の姿はほぼ見られなくなり

キンギョソウやパンジー&ビオラなど

冬の花に植え替えられています。

 

この手の植物はあまり蜜源にはなりませんが

そもそも真冬はほぼ昆虫も動かないので

問題はないのでしょう。

(ただし蜜が全くないわけではなく、チョウが来ることもある)

 

 

 

 

 

いわゆる雪虫(トドノネオオワタムシ)

11月中旬に入った頃から

戸田市内でもパラパラと飛ぶようになりました。

飛んでいるところをキャッチし、手の上に。

珍しく長時間止まっていてくれたので

かなり細部まで撮影することができました。

私の毛穴と皴まで拡大されてしまいましたが

 

 

 

 

 

食草 カタバミを訪れたヤマトシジミ

彼らは成虫越冬はできないため

そろそろお別れかもしれません。

 

ただ、カタバミの葉をチェックすると

幼虫の姿を見かけることはあるかも。

 

 

 

 

 

こちらは無印のカタバミではなく

イモカタバミで吸蜜中のウラナミシジミです。

こちらの方が発生時期がヤマトryより遅いため

もう少し姿を見る機会があるかもしれません。

 

 

 

 

 

こどもの国という施設にて(横浜にあるアレとは無関係)

周囲はほぼ住宅街なのですが

植え込みにオオカマキリが現れました。

 

11月上旬に撮影したオオカマキリも

この近くで撮ったものですので

どこかに繁殖スポットがあるのかもしれません。

 

 

 

 

 

自然の草原だけでなく、

こういう街中のちょっとした草地にも

カマキリやバッタがいることはあります。

ちょうどここは子供たちのための教育施設ですし

ぜひ、敷地内を歩きながら

こういう生きものを探してもらいたいものです。

(もちろんハチが出現することもありますが)

 

 

 

 

 

新曽川にて、護岸に貼りついた藻らしきものを

嘴で削り取って食べるオオバン×2。

この運河は頻繁に水位が上下しますので

水面下で繁殖した藻が露出することがあり

これが彼らの貴重な食事になっているようです。

(潜らなくてよいので食事がしやすい模様)

 

 

 

 

 

戸田公園のボートレース場へ。

おっと、今回はヨシガモたちも

こちら側の岸辺に来てくれていました。

 

 

 

 

 

ヨシガモをクローズアップ。

すでにエクリプスは抜けていました。

この時点では3つがい見かけましたが

今後どのように推移するかが気になるところです。

 

また、春までしばらく

長いお付き合いになりそうです。

 

 

 

 

 

手すりの上に鎮座するスズメ

作り物っぽいですがちゃんと本物です。

珍しく1羽だけで長時間佇んでいました。

 

 

 

 

 

鮮やかに紅葉したモミジバフウ

葉だけでなく実まで赤く染まっていますね。

これはなかなかの見ごたえ。

 

 

 

 

 

今話題の映画。そういえば滋賀県の方でも

良い意味でこれの反響がデカいらしい。

 

 

 

 

 

 

皇帝ダリアにはキンケハラナガツチバチ(左)が、

センダングサにはニホンミツバチ(右)が飛来。

こういう光景があとどれくらい見られるのか

気になるところですが、ミツバチの方は普通に

成虫越冬するので、今後も陽が出て暖かくなれば

真冬であろうと出てくる可能性は十分あります。

 

何を隠そう、今年最初に撮影した生きものも

ニホンミツバチでしたしね。(こちら参照

 

 

 

 

 

 

最後に、戸田駅前へ。

ちょうど野外フェスのようなイベントが開催されていました。

ついでに以前取材したBZ花壇にも足を運び

秋バラも撮影させていただきました。

 

先月発生した例の事件による緊迫した雰囲気はすでになく

少なくともこうして昼に見て回る限りでは

戸田市は至って平和です。そして、活気もあります。

 

 

 

 

 

この日のお昼です。もつ焼き定食。

これで800円程度というのは嬉しいところ。

 

 

 

 

 

【11/24 戸田市内で撮影した生きもの】

鳥類・・・アオサギ、オオバン、カルガモ、コサギ、ダイサギ、ハクセキレイ、ヒドリガモ、マガモ、ムクドリ、ヨシガモ

昆虫類・・・アオクサカメムシ、ウラナミシジミ、オオカマキリ、オンブバッタ、キンケハラナガツチバチ、チャバネセセリ、トドノネオオワタムシ、ニホンミツバチ、ホシホウジャク、ヤマトシジミ

 

 

 

 

★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は

 2023年12月17日(日)に開催いたします。

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小学校6年生までの方は、初回500円でご参加いただけます。

ただし、御父兄の同行をお願いいたします。