今日は閑話休題とでも言いましょうか、
東京の水辺に例年通り冬のカモが来ていますので
そちらのご報告をさせていただきます。
「毎年同じ光景じゃん」と思われるでしょうが
毎年同じようにやってくるというのが
ある意味で一番「安心」できることです。
最初は上野恩賜公園 不忍池へ。
例年同様にキンクロハジロが最も多く
次点としてオナガガモの姿も複数確認しています。
立っているキンクロハジロ。
潜水しやすいように進化しているため
カルガモなんかと比べると足が後ろについており
そのため陸上ではこうやって胸を張る体制でないと
立っていられないようです。もちろん歩くのも苦手。
最近気温のアップダウンが激しいですが
この日は特にそれが顕著でした。
常に雲がかかっていて肌寒く
冬らしい気候だったと言えます。
（到着直前まで雨も降っていました）
カモ以外には、ユリカモメとセグロカモメの姿も。
コサギの姿も確認しています。
残念ながらヨシガモとカワセミは
この日の不忍池では確認できませんでしたが
カワセミについては鳴き声を何度か聞きましたし
昨冬と同様にどこかにいるものと思われます。
皇居に移動。この日はちょうど普段公開していない部分の
一般公開をしていたのですが、写真撮影が禁止だったのでやめておき
またいつものようにお壕の外周を時計回りに一周しました。
俯瞰で見ると「点」にしか見えないかもしれませんが
例年通りカモが多数観察できました。
昨冬と比べての数の増減は定かではありませんが
大きく変化しているようには見えず、安定しています。
オカヨシガモの集団。
ここではヨシガモと並んでお馴染みの水鳥です。
ちょっとくっつき過ぎ。
どちらかというと♀の方が押しが強い感じ？
食事中のハシビロガモ。
昨冬と同じ場所に集団で来ていました。
カイツブリは留鳥ですが
こちらも昨冬とほぼ同じ場所で複数確認できました。
「鳥の住所」というのも割と決まっているようです。
芝生に佇むアオサギ。
今年、例の映画で一時的に注目されましたが
年末ともなるともう忘れられているかも。
晩秋らしい植物の姿も。
なお、ツワブキ（左）の開花期は例年と比べ
大分遅れたように感じます。
モミジの紅葉（右）もやや遅れた印象。
この辺は夏の暑さなどによって結構前後するため
毎年「この時期なら確実に見頃！」とは
言い切れない面がありますね。
ちょっと光が足りなかったのでわかりにくいですが
灌木に大量のスズメがとまっています。
都市部のスズメについて、よく声のデカい人が
減った減ったとしきりに叫んでいますが
私の所感では、少なくともここ数年の動向を見る限りだと
また増えてきているような気がします。
少なくとも、依然として都心部では一番よく会う鳥です。
（なので今でも撮影記録に入れていません）
一周して戻ってきたところ。
昼過ぎからの散策でしたので
もう大分陽が傾いていました。
昨冬はここにヨシガモが多数来ていたので
どうだろうか？と覗いてみましたところ……
うん、間違いなく今年も来ていますね。
お壕の東側と南西側～西側に集団で来ている模様。
この先、春まで長い滞在になるかと思いますので
皇居にお出かけになることがありましたら
ぜひ見に行ってみてくださいませ。
最後に、件のヨシガモをクローズアップ。
やはりこのメタリックグリーンは
見かけるたびに撮りたくなります。
キンクロハジロのように分布域が広いわけではないですが
毎年来る場所というのがほぼ固まっており
そこに行けばほぼ確実に会えるというのが嬉しいところ。
特に東京に飛来する個体は警戒心が薄いため
近距離で撮影しやすいというメリットもあります。
戸田市でも飛来ポイントがありますので
また、春まで長～いお付き合いになりそうです。
【11/26 不忍池＆皇居周辺で撮影した生きもの】
アオサギ、オオバン、オカヨシガモ、オナガガモ、カイツブリ、カルガモ、キンクロハジロ、コサギ、コブハクチョウ、セグロカモメ、ハクセキレイ、ハシビロガモ、ヒドリガモ、ヒヨドリ、ホシハジロ、マガモ、ユリカモメ、ヨシガモ
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