池から離れた草原にも、イトトンボ?(花をたずねて鎌倉歩き・9月) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

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雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

1ヶ月以上前のレポートになってしまいましたが

9月の「花をたずねて鎌倉歩き」に参加してまいりました。

この講座は8月はお休みになっていますので

皆さんにお会いしたのは2ヶ月ぶりです。

 

スタートは江ノ電の極楽寺駅

上方から車両を見下ろせるスポットになっているので

結構コアなファンがついている駅みたいです。

 

 

 

 

 

 

というわけで、まずは極楽寺を散策。

大きなハギ(萩)がありましたが

まだこの時期は開花期には程遠かったです。

今年は暑さの影響もあってか、

ハギの開花期は例年より後ろ倒しになっている模様。

むしろ今の時期(10月前半)くらいが

ちょうど見頃……かもしんない。

 

 

 

 

 

イヌマキ(犬槇)の実。

赤い種托の部分は甘くて食べられますが

先の方にある緑の種には毒があります。

 

ちなみに呪言の使い手は「狗巻」であって

この植物とは関係ありません。多分。

 

 

 

 

 

そういえば極楽寺の境内に

妙にたくさんのイトトンボが飛んでいました。

しかも、全部アジアイトトンボ

参加者の皆さんも観察を堪能されていました。

 

繊細で美しいイトトンボは

やはり間近で観察してこそ

その魅力を楽しめるというものです。

 

 

 

 

 

ハラビロカマキリの成虫。

これも境内で見かけたものです。

上記のイトトンボにとっては天敵か?

 

 

 

 

 

その後も、近くの史跡などを見て回り……。

 

 

 

 

 

 

成就院にも立ち寄りました。

極楽寺切通の最高点付近に位置しており

境内にはケイワタバコの群落(右)も。

 

 

 

 

 

 

成就院を出てすぐの所が高台になっているため

このように海を望むこともできます。

なお、切通にはハギが多数植栽されており

最盛期であればなかなかの花風景を楽しめます。

(ここもやっぱり花がまだだった)

 

ここを下って少し行くと、長谷(はせ)エリア。

今回は長谷寺には入らず、光則寺方面に向かいました。

 

 

 

 

 

長谷寺の近くにて。

竹筒に活けられているのはショウジョウソウのようです。

漢字で書くと「猩々草」。猩々というのは猿に似た

架空の動物です。本ブログでもよく登場する

ショウジョウトンボもこの動物が名前の由来なので

忘れそうになったらあの赤いトンボを思い出すようにします。

 

 

 

 

 

 

これも長谷駅近く。鎌倉市では結構よくある

民家を利用したギャラリーに立ち寄りました。

陶器の小物や器などが多数展示されていました。

 

近くに池がある様子はなかったのに

何故かここにもアジアイトトンボの姿が。

右の個体は、ギャラリーの外壁についていたものです。

 

このトンボのヤゴは注水植物などの根元に

しがみついて生活しているらしいので

別に「池」でなくても生きていける様子。

だとすると、近くに川が流れていましたので

あそこで繁殖しているものと思われます。

(人工護岸の川ですが、ガマなどが生えています)

 

 

 

 

 

これはメスアジアイトトンボ

腹部の先端に青い紋が入っていないことから

識別することができます。

 

 

 

 

 

解散地点である光則寺

実は赤い丸の中に、巨大なスズメバチの巣が……。↓

 

 

 

 

 

極限まで拡大するとこんな感じでした。

時期的なものもあり、かなり活発に活動していますね。

見たところ、この時期よくメディアを騒がせる

キイロスズメバチのようです。(色的に多分そう)

 

かなり距離はありましたが、巣のサイズが巨大なだけに

下を歩くのはかなり勇気がいりました。

その後この巣がどうなっているのかはわかりませんが

まあ、余程刺激しなければそんなに心配はない……かも(弱気)

 

 

 

 

 

最後に、境内に咲いていたスズムシバナです。

ちょうど最盛期でした。この他にも季節の花が

色々と咲くお寺なので、長谷を訪れた際には

毎回足を運ぶようにしています。

 

なお、次の10月の講座が

もう今週末の土曜日(明後日)だったりします。

どんだけ更新が遅れているのかと猛省中です。orz

 

 

 

 

 

【おまけ】

解散後、鎌倉市内某所のキバナコスモス群落にて。

昨年同様にルリモンハナバチが出てきてくれました。

最近石窯ガーデンテラスには来てくれないので

本種を撮りたいならここでスタンバイするのが

良いみたいです。ちと寂しいですが……。

 

 

 

 

 

★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は

 2023年10月15日(日)に開催いたします。

 行先は「三番瀬&葛西臨海公園」でございます。

 現在お申込を受付中です。ご興味のある方はこちらよりお申込ください。

 (講座の概要につきましてはこちらをご参照ください)

 

 

【小学校6年生までのお子さんのご参加につきまして】

小学校6年生までの方は、初回500円でご参加いただけます。

ただし、御父兄の同行をお願いいたします。