これこそまさにダメ人間の肖像(宮ヶ瀬) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

人がこんな態度で食事していたら

まずカーチャンにぶん殴られます。

 

久しぶりに訪れた宮ヶ瀬湖畔

早戸川林道に入った矢先にまず現れたのが

上記の個体を含むニホンザルの集団でした。

人慣れしているのかほとんど逃げることもなく

一方であまりこちらを警戒している様子もなく

リラックスしているように見えました。

些かリラックスし過ぎのようにも見えますが。

 

ちなみに食べているのはキノコです。

足をかけている木に生えたものですね。

 

 

 

 

 

 

表情にしろ仕草にしろ異様に人間臭いためか

哺乳類の中では少々サルが苦手という方も

多少いらっしゃるようです。

 

 

 

 

 

それはさておき、久しぶりの宮ヶ瀬散策で

色々と出合いもありましたので

今日は写真がかなり多め。サクサク行かせていただきます。

 

 

 

 

 

ゼフィルスの一種 アカシジミ

生田緑地なんかでよく見かけるアレですが

これまた久しぶりに撮った気がします。

 

 

 

 

 

割れたオニグルミの実にとまるヤマトシリアゲ

このオニグルミ、中身は市販のクルミと似ていますが

実際これも食べることができるそうです。

野山では自生していることも多いので

もし食料に困ったらコレに頼るのもあり……かもしんない。

 

 

 

 

 

以前、埼玉県県民の森で遭遇したテングアワフキ

1つの植物に複数体がくっついていました。

(言うまでもないですが頭部は下です)

 

 

 

 

 

 

とある池(というより水たまり)にて

オタマジャクシがやたら多くいたので

最初はヤマアカガエルかなと思ったのですが

しっかりと複数の卵塊が産みつけられており

モリアオガエルのものであるのは明白でした。

 

左の写真でも、木に卵塊がくっついています。

探してみましょう。

 

 

 

 

 

卵塊をクローズアップ。

この水たまりの上だけで5~6個はありました。

こんなに見かけたのは初めてです。

 

 

 

 

 

ちなみにこの卵塊から孵ったオタマジャクシが

池に落ちてそこで成長する……という流れなのですが

卵塊そのものが池に落ちているものもありました。

周囲にやたら多数のオタマジャクシがいましたが

卵塊を食べているのか、それとも生まれた直後で

中から出てきたばかりなのか……?

 

 

 

 

 

宮ヶ瀬湖畔園地へ。

ちょうどガクアジサイの最盛期でした。

 

 

 

 

 

これは……まだ色が薄い気もしますが

キイトトンボのように見えます。

数匹が飛び回っていましたが

ここで見かけたのは初めてです。

 

 

 

 

 

すぐ近くに来てくれたので

手で捕まえてみました。

やはりキイトトンボの特徴が現れています。

 

毎年、昭和記念公園で撮ってきましたが

別の場所で撮るのは久しぶりです。

 

 

 

 

 

 

カケス(左)やアオダイショウ(右)なども現れ

相変わらず自然度の高い環境であることを

実感させられます。

 

 

 

 

 

まだ成長過程にあるヒメギス

平地では既に成虫になっている所もありますが

やはり標高が高いと多少成長が遅れたりするのかも?

 

 

 

 

 

これはコアオハナムグリ……かと思いきや

アオハナムグリという別種。

ささやかながら新顔です。「コ」がないだけ

 

遭遇率・・・3 (珍種ではない。過去のコアオryの写真の中に交じっているかも?)

インパクト・・・2 (サイズは小さめ)

美しさ・・・3 (コアオハナムグリと同じようなもの)

俊敏性・・・3 (速くはないですがちゃんと飛べます)

知名度・・・1 (図鑑には載っていますが地味な存在)

 

 

 

 

 

 

アオオサムシ(左)もなかなか良い写り。

ミヤマカワトンボ(右)も久々に撮れました。

カワトンボの方は平地だと会う機会がほぼないので

ちょっと感慨深いものがあります。

 

 

 

 

 

対照的に、最近本ブログでも登場率の高いハンミョウ

足の長さをアピールしている1枚です(ウソ)

 

 

 

 

 

ここからは新顔が続きます。

いずれも少々地味かもしれませんが……(◎_◎;)

 

まずはトラフツバメエダシャク

名前の通りシャクガの仲間です。

 

遭遇率・・・2 (希少種ではない)

インパクト・・・2 (森の中ではそこそこ目立つ)

美しさ・・・3 (ガの仲間としては模様がお洒落)

俊敏性・・・3 (ひらひらと飛ぶ)

知名度・・・1 (蛾は種類が多いので認知されにくい)

 

 

 

 

 

こちらはクロルリトゲハムシ

食草であるススキの葉についていました。

 

遭遇率・・・2 (探せばそれなりにいるかも?)

インパクト・・・1 (非常に小さく目立ちにくい)

美しさ・・・3 (デザイン自体はちょっとカッコいい)

俊敏性・・・2 (あまり活発に飛ぶイメージがない)

知名度・・・2 (珍妙なデザインゆえに知っている人も)

 

 

 

 

 

アワフキムシの一種、ホシアワフキです。

過去に撮影してきた「あわ」の中にも

本種の幼虫が隠れていた可能性は十分にあります。

 

遭遇率・・・3 (アワフキムシとしては一般種?)

インパクト・・・1 (小型で目立ちにくい)

美しさ・・・2 (地味(直球))

俊敏性・・・3 (飛べば速い模様)

知名度・・・1 (アワフキムシも種類が多いため、種ごとの知名度は低め)

 

 

 

 

 

少々気持ち悪いのですが、こんなものが。

卵からかえったばかりの、何かの幼虫です。

形状はアリジゴクにとてもよく似ており

実際ウスバカゲロウなどの近似種と思われます。

 

もしかしたら黄色いアレの可能性もありますが

宮ヶ瀬でアレが出るという情報は聞いたことがありません。

あるいは、まだ撮影したことのない

無印のツノトンボということもある……かも?

 

 

 

 

 

 

園地前の飲食街にて。

 

猪汁なら食したことがありますが

シカ汁というのは初耳です。

要は鹿肉の煮込みということですが

どちらかというと「焼き」のイメージが強いので。

 

ジビエのお約束として

狩猟と血抜きのやり方が下手だと

肉が臭くなってしまうという課題がありますが

この日食べたものはほとんど癖もなく

それでいて濃厚な風味を楽しむことができました。

お値段の割に肉の量も多く、大満足でした。

山に来た雰囲気を満喫したいのならばおススメです。

 

 

 

 

 

イノシシの足跡がついた「ぬた場」のようなものが。

恐らく夜になればここに来るのでしょうが

もちろん安易に「待ち伏せ」などするべきではありません。

 

この日、狙っていて結局会えなかったアナグマと同様

いつかは遭遇する機会があるのかもしれませんが

アナグマと違い、イノシシは命にかかわりますゆえ

まず会わないように用心することを心掛けなくては……。

 

 

 

 

 

最後に、帰り際に遭遇したアサギマダラです。

高尾山はじめ、西関東山地ゾーンでは

そこそこの頻度で遭遇します。

 

 

 

 

【6/26 宮ヶ瀬で撮影した生きもの】

鳥類・・・アオサギ、カケス、ガビチョウ、カルガモ、カワウ、コゲラ、シジュウカラ、セグロセキレイ、ツバメ、トビ、ヒヨドリ、メジロ、ヤブサメ

昆虫類・・・アオオサムシ、アオハナムグリ、アオメアブ、アカシジミ、アカタテハ、アサギマダラ、アシナガバエ、アメンボ、ウリハムシ、エサキモンキツノカメムシ、オオヒラタシデムシ、カツオゾウムシ、カノコガ、キイトトンボ、キタキチョウ、クロルリトゲハムシ、コミスジ、ザトウムシ、シオカラトンボ、シオヤアブ、シマサシガメ、ショウリョウバッタ、シロテンハナムグリ、スジグロシロチョウ、セマダラコガネ、ダビドサナエ、タンザワフキバッタ、ツマグロヒョウモン、テングアワフキ、テングチョウ、トウキョウヒメハンミョウ、トラフツバメエダシャク、ナキイナゴ、ハナグモ、ハンミョウ、ヒメウラナミジャノメ、ヒメギス、ヒメジャノメ、ビロウドコガネ、ベニシジミ、ホシアワフキ、ホソハリカメムシ、ミヤマカワトンボ、ムシヒキアブ、ムネアカオオアリ、ムラサキシジミ、ヤマサナエ、ヤマトシジミ、ヤマトシリアゲ、ユウマダラエダシャク、ラミーカミキリ、ルリシジミ

その他・・・アオダイショウ、ニホンカナヘビ、ニホンザル、ニホントカゲ、モリアオガエル(卵塊・幼生)

 

 

 

 

 

★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は

 2022年8月21日(日)に開催いたします。

 行先は「小山田緑地」でございます。

 現在お申込を受付中です。ご興味のある方はこちらよりお申込ください。

 (講座の概要につきましてはこちらをご参照ください)

 

 

【小学校6年生までのお子さんのご参加につきまして】

小学校6年生までの方は、初回500円でご参加いただけます。

ただし、御父兄の同行をお願いいたします。