おまんじゅうみたいでとっても美味しそうですね(*^ ^*)(天神島) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

いや、これのことではありません。

これはどちらかというと麩菓子です

 

6月下旬に入った頃、天神島に出かけましたが

潮の満干潮差がちょうどよく、ウミウシの観察には

もってこいのコンディションでした。

 

早速マナマコが密集(?)していましたので

3つまとめて拾ってみました。同じ種ですが

色もサイズもまるで異なります。

 

 

 

 

 

 

近くで生きものの採集をしていた家族連れに

バケツの中を見せていただきました。

アオウミウシが写っていますが(右写真)

私にも意地があるのでこの時点では撮影した生きものリストに入れません。

 

 

 

 

 

正面から顔を合わせるイソスジエビ

写真だとわかりにくいですが水中です。

本来は警戒心が強くすぐ逃げる種ですが

この個体は割とフレンドリー(?)でした。

 

 

 

 

 

ちょっと上方に目をやると

佐島マリーナに大量トビの姿が……。

一斉に襲ってくるようなことはないでしょうが

とりあえず、外で弁当を食うのは

憚られるような気がしました。(;^_^A

 

 

 

 

 

そうこうしている内にアオウミウシに遭遇。

近くにヒライソガニがいましたので

指を据えて、サイズを比較してみます。

 

もっともアオウミウシのサイズは

個体差が大きいため、あまり参考にはなりません。

 

 

 

 

 

上記のウミウシが腹部(?)を見せてくれたので

すかさず撮影。手に乗せて引っくり返せば

すぐ撮れる気もしますが(汗)。

 

 

 

 

 

イチオシの良い写り。

結局この日は10匹以上とエンカウントし

探すのにほぼ苦労しないレベルでした。

 

 

 

 

 

 

久しぶりのクモガタウミウシ

左が表、右が裏……と言えばいいのか?

コイツはウミウシにしては身体が固く

どこが頭なのかわかりにくい形状が特徴。

何より裏側(?)のカラーリングが

ので、一度見たら忘れられません。

 

 

 

 

 

ここからしばらく

歴代最大シリーズが続きます。

(あくまで私の撮影記録内での話です)

 

まず、歴代最大マナマコ

肛門からは勢いよく小便海水が出ています。

 

 

 

 

 

歴代最大ヤツデヒトデ

これだけ立派な個体となるとトゲも固く

素手で触れると結構痛いです。

 

ヒトデはウニやナマコと同じく棘皮動物ですが

このゴツゴツした質感に直接触れてみると

棘皮動物であることを改めて実感させられます。

 

 

 

 

 

歴代最大アメフラシ

よく見ると微妙に紫色の液体を分泌しています。

私が拾った時には既に出ていたので

私にビビったのではありません。一応念のため。

 

 

 

 

 

歴代最大アオウミウシ

模様が異なるので、上記で登場したのとは

別の個体であることがわかりますね。

 

全身をぴんと伸ばせば

恐らく人差し指の付け根くらいまではあったはず。

天神島ではメジャー種とされるアオウミウシですが

ここまで大型のものとなるとちょっとレアです。

 

 

 

 

 

歴代最大ムラサキウニ

食べ出がありそうですが、もちろんご法度。

(そもそも持ち帰りすら禁止です)

 

 

 

 

 

そして歴代最大

ガンガゼ軍団です。

 

このガンガゼ、ウニの中では集団行動することが多く

こんなふうに岩の隙間に密集していることもあるので

天神島ではうっかり毒針に触れないよう

細心の注意が求められます。

しかもウニにしては動きも早いらしい……。

 

カツオノエボシほどではないにせよ

事故率が高そうな生きものです。

肛門周辺のメタリックブルーの斑点は美しいんですけどね。

(他のウニとの識別に利用できます)

 

 

 

 

 

 

アオウミウシ以外にも、この日はウミウシと多数遭遇。

昨年以来のシロウミウシ(左)とマダラウミウシ(右)です。

 

 

 

 

 

このイソクズガニも歴代最大級……かな?

相変わらず装飾過多(?)ですが

このくらいならカニとしての原型は

しっかり保っていると言えるでしょう。

 

で、そんなゴツゴツしたイソクズガニを

撮影していたら……。↓

 

 

 

 

 

逆に、やたらスベスベした質感の

丸っこいカニに遭遇しました。

 

背中を見てみると本当に凹凸がなくつるんとしており

少なくともイソクズガニと比較すると

明確に可愛らしい外見をしています。

 

 

 

 

 

もう正体がお分かりの方も多いでしょうが

コイツの正体はスベスベマンジュウガニ

体内にフグ毒と同じテトロドトキシンを有することがある

日本最強と名高い有毒ガニです。

 

遭遇率・・・2 (実はそんなにレア種ではない)

インパクト・・・3 (印象に残りやすいフォルム)

美しさ・・・3 (スベスベであるゆえに可愛らしい)

俊敏性・・・3 (逃げる時はかなり俊敏です)

知名度・・・4 (小学生向けの図鑑等にも掲載される有名種)

 

何気に、今年新顔登録した面々の中では

一番高い知名度を誇ると思われます。

ホオアカハチジョウツグミよりも多分上)

毒性が強く、磯遊び時の注意喚起として

図鑑や学習誌によく登場するからでしょう。

 

 

 

 

 

裏側はこんな感じ。

 

ちなみにこのカニの

食べることによって「当たる」ので

こうして手に持って観察している分には

ほぼ危険はありません。と言いつつ後で念入りに手は洗いましたが

 

天神島の管理事務所のスタッフさん曰く

そこまで極端に珍しい生きものではないらしいですが

小学生の頃に図鑑で知った生きものに

こうして生で初めて出合えたというのは

結構感慨深いものがあったりします。

 

実際にツルツルスベスベなので

見かけたらぜひ一度は触ってみてください。

……でもその後はちゃんと手を洗いましょう。

大丈夫だとは思いますが一応……。(◎_◎;)

 

 

 

 

【6/18 天神島で撮影した生きもの】

鳥類・・・ウミネコ、オオミズナギドリ、カワラヒワ、トビ

昆虫類・・・アカスジカメムシ、ショウリョウバッタ、ナミテントウ、ヨモギトリバ

その他・・・アオウミウシ、アカクモヒトデ、アカクラゲ、アゴハゼ、イソガニ、イソカニダマシ、イソギンポ、イソクズガニ、イソスジエビ、イソヨコバサミ、イボイワオウギガニ、イワガニ、オオヘビガイ、ガンガゼ、キヌバリ、クモガタウミウシ、ケヤリムシ、ショウジンガニ、シロウミウシ、スベスベマンジュウガニ、ダイダイイソカイメン、ナベカ、ニホンクモヒトデ、ヒライソガニ、フナムシ、ホンヤドカリ、マダラウミウシ、マナマコ、ミズクラゲ、ムラサキウニ、ヤツデヒトデ、ヨロイイソギンチャク

 

 

 

★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は

 2022年7月16日(土)に開催いたします。

 行先は「朝夷奈切通~石窯ガーデンテラス」でございます。

 現在お申込を受付中です。ご興味のある方はこちらよりお申込ください。

 (講座の概要につきましてはこちらをご参照ください)

 

 

【小学校6年生までのお子さんのご参加につきまして】

小学校6年生までの方は、初回500円でご参加いただけます。

ただし、御父兄の同行をお願いいたします。