開始3分で終わった話(武蔵野公園&野川公園) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

 

この日はハチジョウツグミという

ツグミの近似種となる珍鳥の出現情報を入手しまして

野川公園武蔵野公園に出かけました。

今日(3/26)と違い天気が良く

コンディションとしては最高です。

 

お目当ての鳥は武蔵野公園か野川公園をうろついていると

方々のSNSで情報が出回っておりましたので

長期戦を覚悟して9時半くらいから現地入りしましたが……↓

 

 

 

 

 

散策を初めてわずか3分

この日最初に撮れた鳥がコレでした。

目標のハチジョウツグミあっさり新顔登録です。

しかも今年に入って登録してきた新顔の中でも

ダントツの鮮明さという(めちゃくちゃ近距離)。

 

遭遇率・・・1 (日本では少数が越冬するのみ)

インパクト・・・3 (サイズはツグミにほぼ準ずる)

美しさ・・・3 (胸部に赤味を帯びる以外はツグミとほぼ同じ)

俊敏性・・・4 (当然飛べば早いが、この個体は妙に逃げない)

知名度・・・2 (亜種扱いなのであまり図鑑に載っていない)

 

 

ほとんどは中国で冬越しするらしく

日本に来るのは稀とのことですが

それでも毎年ちらほらと来ることはある模様。

上記の通り胸部の色が全く異なりますので

識別はとても簡単です。

 

この個体は妙に人懐っこいのか、

カメラマンが多数構えている中でも

平然と地面を歩き回り、こっちへ近づいてくるほど。

上の写真はせいぜい距離2mと言ったところです。

ちょっと拍子抜けでしたが、これで目標達成です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……というのも色んな意味で寂しいので

その後も夕方まで公園内を歩き回りました。↓

 

 

 

 

 

ちなみにこれは通常のツグミ

背中の色や顔つきは同じですが

お腹の色がハチジョウryとは明確に異なりますね。

 

 

 

 

 

 

日かげに入ってしまってうまく撮れない

シロハラ(左)とシメ(右)。

実は上記のハチジョウツグミも

狙ったように日かげに入りまくったので

近距離の割に鮮明に撮るのにはなかなか苦労しました。

新手の嫌がらせだった可能性もあります

 

もちろん、上のハチジョウツグミは

日なたに出てきたところを撮ったものです。

多少時間はかかりましたが、撮るのは簡単でした。

 

 

 

 

 

何故か閉鎖されていたスケートエリア。

感染症対策なのか、はたまた工事中なのか……。

 

 

 

 

 

ここからは動き出した昆虫たち。

まずはキタキチョウ。超近距離から撮ってみました。

 

タテハチョウと同じく本種も越冬することがあるらしく

暖かくなれば早春期にも結構よく見られます。

 

 

 

 

 

パンジーで吸蜜しているキタテハ

蜜源植物としてはあまり知られないパンジーですが

なんやかんやで糧になっているようです。

ちなみにツマグロヒョウモン(幼虫)の糧にもなり、プランターで地獄を見せてくれます

 

 

 

 

 

ウラギンシジミメスに遭遇。

申し訳程度に翅を開いてくれました。

(開いてくれないと♂♀の判別ができない)

 

やはり本種も成虫越冬することがあるようです。

越冬するチョウというとタテハチョウの系統が有名ですが

他にも結構いるみたいですね。最近初めて知りました。

意識していないとなかなか気づけないものです。

 

 

 

 

 

野川の風景(野川公園内)

 

 

 

 

 

 

当然この日はサクラなんて咲いていませんでしたが

梅園でお花見している方が多数いらっしゃいました(左)。

 

また、フデリンドウの群生地があるようです(右)。

石砂山御岳山で撮ることがほとんどなので

こんな所に生えるとはちょっと驚きです。

(まだこの時は1輪も見られませんでしたが)

 

 

 

 

 

野川公園の自然観察園にて。

アズマイチゲが最盛期を迎えていました。

 

 

 

 

 

 

シュンラン(左)は、最盛期一歩手前辺りか?

ザゼンソウ(右)も咲いていたのですが

ここの株はどうも園路と反対側に向いて咲く傾向があるため

毎度やきもきさせられます(闇)

 

 

 

 

 

 

帰り際に「もういねぇだろ」と思いつつ

ハチジョウツグミの出現ポイントを覗いてみたら

普通にまだウロウロしていました。

 

何かいちいち頭上を気にしているようでしたが……(右)

 

 

 

 

 

見上げたら、オオタカの若が飛んでいました。

そりゃあ気にもなりますな、ハイ。

 

眉毛がハッキリしているのでオオタカだとは思いますが

正直、ハイタカとの識別については自信がありません。

ハチジョウツグミのように簡単に見分けられるポイントがあれば

苦労しないんですけれどね。orz

 

 

 

 

というわけで題字は嘘っぱちで

1日たっぷりと楽しむことができました。<(_ _)>

 

 

 

 

 

【3/12 武蔵野公園&野川公園で撮影した生きもの】

鳥類・・・アオサギ、アオジ、エナガ、オオタカ(ハイタカ?)、カルガモ、カワラヒワ、キジバト、コゲラ、コサギ、シジュウカラ、シメ、シロハラ、ツグミ、ハクセキレイ、ハチジョウツグミ、ヒヨドリ、モズ

昆虫類・・・ウラギンシジミ、キタキチョウ、キタテハ、モンキチョウ、ルリタテハ

 

 

 

 

★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は

 2022年4月17日(日)に開催いたします。

 行先は「三番瀬&谷津干潟(予定)」でございます。

 現在お申込を受付中です。ご興味のある方はこちらよりお申込ください。

 (講座の概要につきましてはこちらをご参照ください)

 

 

【小学校6年生までのお子さんのご参加につきまして】

小学校6年生までの方は、初回500円でご参加いただけます。

ただし、御父兄の同行をお願いいたします。