鎌倉、春真っ盛りの谷戸歩き(花をたずねて鎌倉歩き・4月) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

4月開催の「花をたずねて鎌倉歩き」より。

今回は鎌倉駅から大巧寺→妙本寺→八幡宮→建長寺

街はずれから鎌倉の中心街まで

多彩なスポットを巡りました。

 

写真は大巧寺の一角。季節の花が咲きますので、

いつ足を運んでも「ハズレ」がありません。

 

 

 

 

 

大巧寺の境内で撮影。クマバチのオスですね。

飛んでいるシーンの撮影なのであまり鮮明ではないですが

それでもオスの特徴である

黄色い鼻(?)がしっかり写っています。

 

 

 

 

 

サクラにとまっているシジュウカラ

彼らも花の蜜を食べますが、メジロやヒヨドリと違い

花を千切り取って裏側から吸います。

(ただ、あまり目にする機会はないかもしれません)

 

よく見るとすごく細い柄にとまっていますが

花がへし折れる様子はありません。

サクラが丈夫なのか、鳥が軽いのか……。

 

 

 

 

 

妙本寺サワガニ3月の講座後にも

1人で歩きに来た際に見かけましたが

今回は講座中に水路で見られました。

 

写真には2匹しか写っていませんが

実際には片道坂を上っただけで6匹以上見られました。

参加者の皆さんも驚かれていました。

 

 

 

 

 

サワガニクローズアップ

これだけ高頻度で見られるスポットは

他にはあまりないかもしれません。

 

 

 

 

 

 

妙本寺境内。サクラ等がちょうど最盛期で

かなり多くの人が集まっていました。

右は、境内の一角で見られるエビネです。

さすがに早かったらしく、マダツボミですが。

 

 

 

 

 

滑川では、遠方ながらカワセミも見かけました。

 

 

 

 

 

この講座にしては珍しいというべきでしょうか

人通りの多い段葛(だんかずら)を歩きました。

ちょうどサクラが満開期でしたので

たまにはこういうのもいいですね。

 

 

 

 

 

段葛を通過して鶴岡八幡宮へ。

まだヒドリガモが残っていました。

先月見られたアメリカヒドリは残念ながら見られず。

池は広いので、どこか死角にいた可能性もあります。

 

 

 

 

 

何気に、腕に鳥が止まったのは初めての経験。

別に餌付けしたわけでもないのですが……。

左腕に菓子を持っていたので、それ目当てだったのかも。

もちろん、あげませんが(爆)

そのせいかハトの目つきが微妙に厳しい気もする

 

 

 

 

 

 

御谷(おやつ)の谷戸にも足を運びました。

さすがに先月より大分花数が減っていましたが

ちゃんとシロバナタンポポが複数観賞できました。

 

 

 

 

 

 

こちらは御谷のカントウタンポポ

ヤブキリの幼虫(左)やキタキチョウ(右)など、

多くの昆虫に「食事」を提供しています。

 

その後は建長寺方面へ。

 

 

 

 

 

道中で見かけたミカドアリバチ

アリのように見えるけれど立派なハチの仲間。

忘れもしない、過去に唯一私を「刺した」ことがあるハチであり、

しばらく指先に痛みが残ったのでよく覚えています。

 

「ちょっと変わったアリだな」みたいな

軽い感覚で手を出すと痛い目を見ますので

皆様もくれぐれもお気をつけください。

 

 

 

 

 

 

建長寺の境内というと

巨大な建造物と開けた空間のイメージが強いですが、

奥の方はハイキングコースと繋がっているほか

自然度の高い場所もあります。

 

珍しい山野草が見られる……とまではいきませんが

ツルカノコソウやウラシマソウなどが

自生しており、結構自然度は高めです。

 

 

 

 

 

上記の建長寺境内奥で撮影した。

カワゲラのような昆虫。ちょっと種名は不明です。

 

彼らは幼虫期に水の中で成長するのですが

こうした繊細なタイプはきれいな水を好む傾向があります。

鎌倉全域がそうですが、水環境は健全なようです。

 ▼

読者様よりの情報で、

ヘビトンボ目のクロセンブリという種であることがわかりました。

やはりそれなりにきれいな水が必要な昆虫みたいです。

dumplingssさん、ありがとうございました。<(_ _)>

 

遭遇率・・・2 (絶滅危惧種というわけではない模様)

インパクト・・・1 (地味で小さいため、目立たないかも)

美しさ・・・2 (名前の通り真っ黒)

俊敏性・・・3 (ゆっくりと飛ぶ)

知名度・・・1 (調べたら、手持ちの図鑑には一応載っていた)

 

 

 

 

 

最後に、境内から鎌倉駅方面へと続く

ハイキングコース(?)へ。ちょっとした山歩きです。

参加者の方は中~高年齢層の方が多いのですが

鎌倉「歩き」というだけあって健脚な方も多く

このくらいは何のその……という感じ。

無論、私もお付き合いさせていただきました。

 

 

 

 

 

道中に相当数の株が見られたウラシマソウ

環境がマッチしているのかもしれません。

 

鎌倉は夏になるとヤマユリが結構よく見られるのですが

ここも、自然度の高さからすると期待できるかも?

季節を改めて何度か足を運んで見るのも面白いかもしれません。

 

 

 

 

 

★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は

 2022年5月15日(日)に開催いたします。

 行先は「江の島(予定)」でございます。

 現在お申込を受付中です。ご興味のある方はこちらよりお申込ください。

 (講座の概要につきましてはこちらをご参照ください)

 

 

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小学校6年生までの方は、初回500円でご参加いただけます。

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