先月開催しました、こども自然公園での
自然探し講座「首都圏生きものめぐり」の様子を
お送りします。前週の下見時と比べて天気が悪く
昼過ぎには雨がぱらつき始めるほどでしたが
それでも開催できたことを喜びたいところです。
★12月の講座は横浜みなとみらいで開催します。
ご興味のあるかたはこちらからぜひお申込ください。
池のキンクロハジロたち。冬の常連さんです。
田んぼで、キセキレイに遭遇しました。
ほぼ常駐しているカワセミと比べると
この公園ではこちらの方がレア種だったりします。
お馴染みのヤマガラ君。
また種をカンカンしていました。
藪の中に隠れていましたが
木の葉が大分落ちていたので
隙間から幾分か鮮明に撮影することができました。
一時的に雲の隙間から陽が差し
気温が上昇しました。これはチャンス。
草原に向かい、バッタなどを探します。
前の記事でも書きました通り
この時期の昆虫捜索は日照が生命線です。
ヤマトシジミ(左)にショウリョウバッタモドキ(右)。
ショウリョウバッタモドキはこの日相当数観察できました。
いつも通り、とりわけ「とりでの森」の草原に多かったですが
一歩歩くごとに2匹飛び出したような視察時と違い
意図的に探さないと見つからない程度まで減っていました。
多分、これも日照のせいです……。(;^_^A
とは言え、晩秋のこの時期でも多数の昆虫が見られることに
感動する声も聞けたので、講師としては大満足です。
木の頂に陣取っていたモズ。
産卵を控えたカマキリ等にとっては
恐らく最大の敵です。
草原の昆虫を狙っていたのでしょうか?
木造の橋を歩いていたハラビロカマキリ。
片方の鎌が折れてしまっていましたので
ちょっと子孫を残すまでは厳しいかも……。
(もう産卵済であることを祈るばかりです)
トドノネオオワタムシ。いわゆる雪虫。
ちらほらと公園内を飛び回っていました。
需要があるかどうかはわかりませんが(汗)
素手で捕獲する方法をお教えしました。
後脚でこちらを全力拒否する
ショウリョウバッタモドキ。
ちなみにこの個体はメス。
心なしか、メスの方が褐色個体が多い気も。
(オスはほとんどが緑色っぽい)
……ところで本家のショウリョウバッタはいないんだろうか?
(この公園では異様にエンカウント率が低いので)
バッタはそれなりに観察できたものの
(視察時と比べると数・種類共に大分劣りましたが)
この日は上記のハラビロryを除くと
なかなかカマキリに会えませんでした。
晴天時であれば、この時期はオオカマキリがまだそれなりに
観察できるはずなのですが、これもまた天候の影響か。
それでも、参加者の皆さんと一緒に
目ぼしい草むらを掻き分けて探してみましたところ……。↓
1匹だけ、コカマキリを見つけることができました。
近年はオオカマキリより遭遇率が低いので
ある意味、小さいけれど大きな収穫だったりします。
この個体は私ではなく、
参加者の方が最初に見つけてくださいました。
こうした「小さい生きものを見つける感覚」を養い
「見つけた時の喜び」を実感していただければ
講師としてこれほど嬉しいことはありません。
公園の代表種であるカワセミにも
この日は何度か遭遇できました。
大池と中池、それぞれに最低1羽ずついる模様。
(上の写真も左右で嘴の色が違うことから別個体とわかる)
ここの公園では長年常連さんですが
それでもやはりバードウォッチャーは多数集まりますし
カワセミを見つけた時には私も必ずカメラを向けます。
やはり、何かこの鳥は「特別」なようです。
【11/21 講座中に撮影した生きもの(こども自然公園)】
鳥類・・・アオサギ、カルガモ、カワセミ、キセキレイ、キンクロハジロ、コゲラ、モズ、ヤマガラ
昆虫類・・・オンブバッタ、コカマキリ、コバネイナゴ、ショウリョウバッタモドキ、ツマグロオオヨコバイ、トドノネオオワタムシ、ナミテントウ、ハエトリグモの一種、ハラビロカマキリ、ヤマトシジミ
その他・・・アカミミガメ
★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は
2021年12月19日(日)に開催いたします。
行先は「横浜みなとみらい(予定)」でございます。
現在お申込を受付中です。ご興味のある方はこちらよりお申込ください。
【小学校6年生までのお子さんのご参加につきまして】
小学校6年生までの方は、初回500円でご参加いただけます。
ただし、御父兄の同行をお願いいたします。