【講座実施報告】一時的に陽が差したりもしたのですが……(11月・こども自然公園) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

 

先月開催しました、こども自然公園での

自然探し講座「首都圏生きものめぐり」の様子を

お送りします。前週の下見時と比べて天気が悪く

昼過ぎには雨がぱらつき始めるほどでしたが

それでも開催できたことを喜びたいところです。

 

★12月の講座は横浜みなとみらいで開催します。

 ご興味のあるかたはこちらからぜひお申込ください。

 

 

 

 

 

池のキンクロハジロたち。冬の常連さんです。

 

 

 

 

 

田んぼで、キセキレイに遭遇しました。

ほぼ常駐しているカワセミと比べると

この公園ではこちらの方がレア種だったりします。

 

 

 

 

 

お馴染みのヤマガラ君。

また種をカンカンしていました。

藪の中に隠れていましたが

木の葉が大分落ちていたので

隙間から幾分か鮮明に撮影することができました。

 

 

 

 

 

一時的に雲の隙間から陽が差し

気温が上昇しました。これはチャンス。

草原に向かい、バッタなどを探します。

 

前の記事でも書きました通り

この時期の昆虫捜索は日照が生命線です。

 

 

 

 

 

 

ヤマトシジミ(左)にショウリョウバッタモドキ(右)。

ショウリョウバッタモドキはこの日相当数観察できました。

いつも通り、とりわけ「とりでの森」の草原に多かったですが

一歩歩くごとに2匹飛び出したような視察時と違い

意図的に探さないと見つからない程度まで減っていました。

多分、これも日照のせいです……。(;^_^A

 

とは言え、晩秋のこの時期でも多数の昆虫が見られることに

感動する声も聞けたので、講師としては大満足です。

 

 

 

 

 

木の頂に陣取っていたモズ

産卵を控えたカマキリ等にとっては

恐らく最大の敵です。

草原の昆虫を狙っていたのでしょうか?

 

 

 

 

 

木造の橋を歩いていたハラビロカマキリ

片方の鎌が折れてしまっていましたので

ちょっと子孫を残すまでは厳しいかも……。

(もう産卵済であることを祈るばかりです)

 

 

 

 

 

トドノネオオワタムシ。いわゆる雪虫

ちらほらと公園内を飛び回っていました。

需要があるかどうかはわかりませんが(汗)

素手で捕獲する方法をお教えしました。

 

 

 

 

 

後脚でこちらを全力拒否する

ショウリョウバッタモドキ。

 

ちなみにこの個体はメス。

心なしか、メスの方が褐色個体が多い気も。

(オスはほとんどが緑色っぽい)

 

……ところで本家のショウリョウバッタはいないんだろうか?

(この公園では異様にエンカウント率が低いので)

 

 

 

 

 

バッタはそれなりに観察できたものの

(視察時と比べると数・種類共に大分劣りましたが)

この日は上記のハラビロryを除くと

なかなかカマキリに会えませんでした。

晴天時であれば、この時期はオオカマキリがまだそれなりに

観察できるはずなのですが、これもまた天候の影響か。

 

それでも、参加者の皆さんと一緒に

目ぼしい草むらを掻き分けて探してみましたところ……。↓

 

 

 

 

 

1匹だけ、コカマキリを見つけることができました。

近年はオオカマキリより遭遇率が低いので

ある意味、小さいけれど大きな収穫だったりします。

 

この個体は私ではなく、

参加者の方が最初に見つけてくださいました。

こうした「小さい生きものを見つける感覚」を養い

「見つけた時の喜び」を実感していただければ

講師としてこれほど嬉しいことはありません。

 

 

 

 

 

 

公園の代表種であるカワセミにも

この日は何度か遭遇できました。

大池と中池、それぞれに最低1羽ずついる模様。

(上の写真も左右で嘴の色が違うことから別個体とわかる)

 

ここの公園では長年常連さんですが

それでもやはりバードウォッチャーは多数集まりますし

カワセミを見つけた時には私も必ずカメラを向けます。

やはり、何かこの鳥は「特別」なようです。

 

 

 

 

【11/21 講座中に撮影した生きもの(こども自然公園)】

鳥類・・・アオサギ、カルガモ、カワセミ、キセキレイ、キンクロハジロ、コゲラ、モズ、ヤマガラ

昆虫類・・・オンブバッタ、コカマキリ、コバネイナゴ、ショウリョウバッタモドキ、ツマグロオオヨコバイ、トドノネオオワタムシ、ナミテントウ、ハエトリグモの一種、ハラビロカマキリ、ヤマトシジミ

その他・・・アカミミガメ

 

 

 

★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は

 2021年12月19日(日)に開催いたします。

 行先は「横浜みなとみらい(予定)」でございます。

 現在お申込を受付中です。ご興味のある方はこちらよりお申込ください。

 

 

【小学校6年生までのお子さんのご参加につきまして】

小学校6年生までの方は、初回500円でご参加いただけます。

ただし、御父兄の同行をお願いいたします。