新林公園からハス池へ。炎天下の藤沢めぐり(花をたずねて鎌倉歩き・7月) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

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雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

 

毎月お馴染みの「花をたずねて鎌倉歩き」7月開催の記録です。

今回は珍しく、鎌倉ではなく藤沢市の散策。

全体的に山間部である鎌倉市と違い、

藤沢市は若干開けた立地で起伏もあまりありません。

 

観光地として名高い鎌倉市と比べると若干地味な印象もありますが

実際に歩いてみると要所に見所があり、面白いものです。

本ブログで紹介してきた川名清水谷戸新林公園も、

引地川親水公園も、そして江の島も藤沢市内に位置しています。

 

写真は大正時代に建設された旧近藤邸

著名な建築家が設計した和モダン風の建物です。

中には帝国ホテルを思わせる暖炉も。

 

 

 

 

 

境川へ。この川の下流に江の島が位置しています。

一方で上流に遡りますと、本ブログでもおなじみの

境川遊水地公園があります。歩いて行くにはしんどいですが

チャリンコでもあるなら川沿いを移動するのもいいかも?

 

 

 

 

 

 

川はそれほど深くない(増水もしていなかったし)ので

写真のようにアオサギが立っている姿も(左)。

また、枝かぶりにですがカワセミも撮れました(右)。

遊水地周辺もそうですが水質がとても良く澄んでいるので

人工護岸でもこうした鳥が多数観察できます。

(冬場だとユリカモメの集団がよく飛来します)

 

 

 

 

 

 

新林公園へ。これまで川名のついでに何度も立ち寄りましたが

他の方と一緒に訪れたのは今回が始めてです。

ハンゲショウはやや見頃を過ぎてしまいましたが

ちょうどミソハギが咲き始めた頃でした。

 

 

 

 

 

ヤブミョウガを観察。林縁部に群生しています。

この他、ヤブカンゾウ、ヤブガラシ、ヤブランが

それぞれ園内に自生しています。

 

 

 

 

 

デッキを歩く皆さん。ちなみに下に降りることも可能で

近くで子供連れがトンボを追いかけていました。

(手前の草原に生えているピンクの花がミソハギです)

 

 

 

 

 

写真は、池にいたシオカラトンボ♂です。

決して広い池ではないのですが、この日私が見た限りでも

本種の他にオオシオカラトンボ、コシアキトンボ、ギンヤンマ、

ショウジョウトンボ、ウスバキトンボを確認しました。

 

 

 

 

 

樹液の出ている木もいくつかありましたが

そのうちの1つでゴマダラチョウを撮影できました。

近くに外来種のアカボシゴマダラもいたのですが

そちらにつきましては無視しております(爆)。

 

この後、もう一度ゴマダラチョウに遭遇しました。

アカボシryに圧されて数が減っていると言われていますが

先日のツミのおまけの時も然り、しぶとく生き残っているようです。

 

 

 

 

 

さらに、樹液場では小さいながらもこんな新顔に遭遇。

ヨツボシオオキスイといいます。

 

遭遇率・・・2 (あまり多くはないらしい)

インパクト・・・2 (サイズは小さめ)

美しさ・・・3 (4つの斑点がポイント)

俊敏性・・・3 (俊敏に木の上を歩き回る)

知名度・・・1 (一般に知られている昆虫とは言い難い)

 

樹液場でよく見かけるヨツボシケシキスイの近似種なのですが

名前の通り、あちらよりも一回り大型です。

斑点の形や色も全く異なるので、すぐ識別できるでしょう。

 

 

 

 

 

 

江ノ電に乗り、鵠沼のハス池へ移動。

右写真のように大きな花を観賞できました。

マダツボミのものも見られましたが

一方で花弁の散ったものもちらほら。

暑さの影響で一足先に花期を終えてしまった株も多いようです。

 

 

 

 

 

 

静止するコシアキトンボ(左)に

やや成長したヒナを連れているカルガモ親子(右)。

この池にもトンボの数・種類は多く

神奈川県ではあまり見る機会の多くない

コフキトンボも確認しています。

 

 

 

 

 

皆でカルガモ親子を観察&撮影。

決して珍しい生きものでないことは皆さんもわかっていますが

やはりテレビではなく「生」で生きた姿を目にすると

感動もひとしおです。実際、ベテランウォッチャーであっても

カルガモ親子を見かけると結構熱心に撮影されますから。

 

 

 

 

 

ハスの花にとまるショウジョウトンボ

一枚だけでしたし、ベストショットとは言い難いですが

やはりこういうシーンは絵になりますね。

 

 

 

 

 

昼食は、これまた江ノ電沿線の海鮮料理店へ。

生しらすの軍艦巻きが大変美味でした。

奥中央に見えるのはシラスのかき揚げです。

 

8月は鎌倉歩きがお休みなので、次回は9月に参加予定。

初秋の鎌倉散策を今から楽しみにしております。

 

 

 

 

★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は

 2021年8月15日(日)に開催いたします。

 (14日はお休みの予定です。ご了承ください)

 行先は「小山田緑地(東京都町田市)」でございます。

 現在お申込を受付中です。ご興味のある方はこちらよりお申込ください。

 

 

【小学校6年生までのお子さんのご参加につきまして】

小学校6年生までの方は、初回500円でご参加いただけます。

ただし、御父兄の同行をお願いいたします。