今週は自塾もお盆休みということで通常授業は休講中です。
ここでブログ記事を書き溜めておかないと、また更新頻度が落ちちゃいます。
ということで、今回は2022年度入試を見据えた内申30付近で狙える高校を2021年度入試の結果から考察していきます。
これから書く内容は2022年2月15日に受験をする中学3年生を対象にしています。
データは伸学工房さんの「2021神奈川県公立高校受験結果資料」を元にしています。
内申30付近の公立高校は、集団塾にお子さんを通わせているご家庭の多くが最低でも進学して欲しいと考えているレベルの高校です。
そして、個別指導塾の私たちも激戦は避けられない高校というイメージです。
内申30付近で狙える公立高校については、以下の2つの基準で定義しています。
①内申90(通知表9科30×3)の±2
(15校)
→つまり内申88~92
②通知表9科31の+2まで(12校)
→つまり内申93~99(33×3)
③偏差値48以下
【表①】2021年度神奈川県公立高校入試 合格者平均内申
■選考基準が「調:学:面=5:3:2」の高校はセルを水色にしています。
2021年度の確定倍率をみると、
内申30付近①なら伊勢原(1.19倍)、霧が丘(1.19倍)、金沢総合(1.22倍)、
内申30付近②なら深沢(1.21倍)、茅ケ崎(1.23倍)、城郷(1.23倍)、横浜立野(1.23倍)、上溝(1.27倍)、津久井浜(1.30倍)が人気校です。
中3生も早い時期からこれらの高校を志望校にと考えている子は多いのではないでしょうか。
私の内申30付近の生徒のイメージは、得意科目は頑張って勉強するけど、苦手科目は積極的に勉強しない子です。
また、大人しいせいか学校の先生に正当な評価をされていない子が多いと感じます。
基本的に真面目なので、嫌いな科目でなければ「4」も3~4個はあるかもしれません。
しかし、苦手科目は「2」を取ることもあるので、中1の頃から内申が29~32を行ったり来たりしています。
そのループを抜けるには、苦手科目も避けずに勉強することです。
自学習の習慣自体はある子たちですので、苦手科目を克服できるかが合格のカギになってきます。
【表②】2021年度神奈川県公立高校入試 合格者平均得点
■選考基準が「調:学:面=5:3:2」の高校はセルを水色にしています。
2021年度の神奈川県公立入試の教科別平均点は下記のようになっています。
■国語:65.7
■数学:58.2
■理科:50.1
■社会:72.6
■英語:54.6
■5科計:301.2
2021年度入試は2014年度以来初めての5科計300点越えの年になりました。
内申30付近クラスともなると社会の平均点が70点台の高校が出てきました。
逆に理科は30~40点台前半の高校が多く、受験生が苦戦したようです。
多くの中3生たちがそろそろ模擬試験を受け始めていると思いますが、理社はコツコツ暗記していかないと模擬試験でも点数が伸びない科目です。
中3生たちも理社で50点を取るのがどれほど大変か実感し始めたのではないでしょうか。
だから、定期テスト勉強と並行して中1・2で学習した単元の復習を続けて欲しいです。
また、英語は内申30付近の高校といえども平均点は40点台が多いです。
英語は中学1年生から地道に英単語の暗記や英文法を勉強しないと、配点5点の英語長文問題を読んで、内容を理解して、時間内に解くことが難しいです。
英語が苦手な生徒は学校の教科書でもよいので、毎日英文を読んで慣れて欲しいと思います。
また、10月には英検もありますので英検3級や準2級の英文読解問題の演習も、問題文がちょうどよい長さなので英文読解の勉強には良いと思います。
国語は去年なら合格者平均が70点台の高校が出てきましたが、今年は解きづらかったのでしょうか。50点台の高校が多いですね。
国語も英語と同様、どれだけ時間内に問題文の内容を理解して正しい解答を選択できるかですので、国語の長文問題に慣れるトレーニングは定期的にやった方がよいでしょう。
2021年度の数学は2020年度と同じように点差の少ない科目でした。それだけ、受験生が解ける問題をしっかり解答して正解できた結果でしょう。
自分は数学が苦手だと自覚している生徒は、確実に点数が取れる問題は絶対にミスしないように演習した方が良いでしょう。1つのミスが取り返しのつかないことになります。
また、数学が得意な生徒はとことん突き抜けるような受験勉強をして欲しいです。上位校になるほど数学で点差が付きます。
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