若い創作者の方々の脳裏に浮かんで
平面に線で描かれた一次元の虚構世界が
短期間のうちに練り上げられて
時間や空間、奥行や心の動きが加わると、
三次元の世界に組み立てられて、
カメラの中のその小さな虚構世界が、
本当の日常のように動き始めた。
そして、人や動物、季節、木々、風、空、
海、神社・学校、雑踏、様々な風景や物音が
表情を持って面白く楽しく輝いていた。
叙情的なものやファンタジックなもの、
現実のようにみえるもの、これが完結
ではなくて、まだ続くストーリーがあり、
この先が気になる未完の余韻を感じたり
もした。
それぞれが個性的で主張があって
表現力豊かで、私の感情も一緒に動いた。
三次元の虚構世界に招待された私は、
毎度、それが現実のように錯覚して
心は創作者と等しい世代に若返って
悩ましかったり、不思議に感じたり
多分、一瞬でも作者のその感情を
共有できていた気がして、とても
刺激的で楽しいひと時を過ごせた。
全作品の感想