再会の季節

私は月に1~2回のペースで東京から仙台の稽古へ通い、本番が近いとさらに頻度が上がります。それで、今日が帰省ラッシュの初日ということに東京駅に着いて初めて気が付きました。当然ながら指定は満席で、かろうじてやまびこの自由席に座ることができました。
さて、帰省シーズンの駅でよく見る光景で、私の胸を打つものがあります。
電車が止まって扉が開き、母親と小さな子供(背中に小さなリュック)が降りてくる。
ホームではおばあちゃんが嬉しそうに手を振っている。駆け寄る孫。
おばあちゃんは満面の笑みで、腰をかがめて孫を抱き止める。
一歩遅れて母親が近づき、母娘は少し照れくさそうに短い挨拶の言葉を交わす。
人を思う気持ちの、何か普遍的なもの。
私はこのシーンに遭遇する度に、20年以上も前にあの世へ逝ってしまった祖母を恋しく思います。子供の頃、夏休みは決まって仙台の母の実家で過ごしました。仙台の夏には、祖母との思い出が詰まっています。
(Kate)
皆川洋一さん
8月6日、浅草東洋館で井上寄席を見ました。シェイクスピア・カンパニーでは役者の皆川洋一さんがここ数年続けて参加している、井上僚章先生の新作落語発表会です。毎年猛暑の中楽しみに行くのですが、今日は仕事のため出遅れて皆川さんの出番には間に合いませんでした。ネタについてコメントできないので、替わりに人物紹介します。
皆川さんは、本業は岩手県藤沢町の豆腐屋さんです(「深萱昔とうふ」、こごの豆腐はかでくて、ンまい!)そして、町民劇団の団長として脚本執筆や演出もなさる。藤沢町の縄文遺跡や隠れキリシタンの歴史などの語りべであるわけです。さらに「野焼き祭り」という学校の校庭を火の海にして土器を焼く大胆な夏祭りの実行委員長(「酒飲んでればいいんだおの~、こんな楽なごとねえ」本人談)。そんなネタを抱えて、町おこしをテーマとした講演依頼に応えて全国を飛び回るタレントでもあります。
一番の特徴は、ニコちゃん大王を彷彿させる肉体から甲高い声で繰り出す強烈な方言です。 この3点セット、一度みたら忘れられないはず。
皆川さんは、「新・温泉旅館のお気に召すまま」では温泉町の町内会長役で、純粋に芝居を楽しんでいらっしゃいます。開演前の口上も、やりすぎなほどドロドロの訛りでしゃべります。どうですか、見てみたくなりましたか?
» 深萱昔とうふ←皆川さんが経営するお豆腐屋さん
皆川さんは、本業は岩手県藤沢町の豆腐屋さんです(「深萱昔とうふ」、こごの豆腐はかでくて、ンまい!)そして、町民劇団の団長として脚本執筆や演出もなさる。藤沢町の縄文遺跡や隠れキリシタンの歴史などの語りべであるわけです。さらに「野焼き祭り」という学校の校庭を火の海にして土器を焼く大胆な夏祭りの実行委員長(「酒飲んでればいいんだおの~、こんな楽なごとねえ」本人談)。そんなネタを抱えて、町おこしをテーマとした講演依頼に応えて全国を飛び回るタレントでもあります。
一番の特徴は、ニコちゃん大王を彷彿させる肉体から甲高い声で繰り出す強烈な方言です。 この3点セット、一度みたら忘れられないはず。
皆川さんは、「新・温泉旅館のお気に召すまま」では温泉町の町内会長役で、純粋に芝居を楽しんでいらっしゃいます。開演前の口上も、やりすぎなほどドロドロの訛りでしゃべります。どうですか、見てみたくなりましたか?

» 深萱昔とうふ←皆川さんが経営するお豆腐屋さん
焼きちくわ
8月4日、今日は神楽坂の「ゑーもん」というお店にうかがいました。こちらを運営するアベゼン・レストラン・システムズさんの本社は、宮城県の塩釜市にある練り製品メーカー。塩釜と言えばシェイクスピア・カンパニー主宰の下館氏の出身地、ということで、「新・温泉旅館のお気に召すまま」東京公演の広報協力をお引き受けくださいました。先週届けたばかりのチラシが入り口に素敵に置いてあり、まず感謝!
この日は東北出身の友人二人と宮城の味を楽しみました。なんと言ってもおいしかったのは名物「焼きちくわ」。ちくわって皆さん音で覚えててあまり意識しないと思いますがホントは「竹輪」と書くんですね。ゑーもんさんのは、ちゃんと竹の棒に練り物が巻がさったまま出てくるんですよ。濃厚で、美味!
さて、この日集まった友人はそれぞれ方言と芝居の専門家です。これからこのブログにエッセイを書いてくれますので、お楽しみに! (kate)

» 手作りおでん・ちくわ・豆腐 ゑーもん
この日は東北出身の友人二人と宮城の味を楽しみました。なんと言ってもおいしかったのは名物「焼きちくわ」。ちくわって皆さん音で覚えててあまり意識しないと思いますがホントは「竹輪」と書くんですね。ゑーもんさんのは、ちゃんと竹の棒に練り物が巻がさったまま出てくるんですよ。濃厚で、美味!
さて、この日集まった友人はそれぞれ方言と芝居の専門家です。これからこのブログにエッセイを書いてくれますので、お楽しみに! (kate)

» 手作りおでん・ちくわ・豆腐 ゑーもん
宝塚BOYS
8月2日、シアタークリエで宝塚BOYSを見ました。戦後、宝塚歌劇団で企画された男子部結成にまつわる青春グラフィティ。現実には彼らは舞台に上がることなく解散しましたが、芝居のラストには立派なレビューシーンが披露されました。報われなかった彼らの夢を、作品の中でだけでも具現化したいという、企画者の心意気の伝わる良い舞台でした。我と我が身を振り返り、「まだまだできることがたくさんあるじゃないか!」という元気が沸いてきました。…自分の劇団の集客のことです。見ながら普段心に溜め込んでいるいろんなことに思いを巡らし、そして劇場を出ると世界が新鮮に見える、そいな芝居、作りたいです。(kate)

» 宝塚BOYS

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