再会の季節

私は月に1~2回のペースで東京から仙台の稽古へ通い、本番が近いとさらに頻度が上がります。それで、今日が帰省ラッシュの初日ということに東京駅に着いて初めて気が付きました。当然ながら指定は満席で、かろうじてやまびこの自由席に座ることができました。
さて、帰省シーズンの駅でよく見る光景で、私の胸を打つものがあります。
電車が止まって扉が開き、母親と小さな子供(背中に小さなリュック)が降りてくる。
ホームではおばあちゃんが嬉しそうに手を振っている。駆け寄る孫。
おばあちゃんは満面の笑みで、腰をかがめて孫を抱き止める。
一歩遅れて母親が近づき、母娘は少し照れくさそうに短い挨拶の言葉を交わす。
人を思う気持ちの、何か普遍的なもの。
私はこのシーンに遭遇する度に、20年以上も前にあの世へ逝ってしまった祖母を恋しく思います。子供の頃、夏休みは決まって仙台の母の実家で過ごしました。仙台の夏には、祖母との思い出が詰まっています。
(Kate)