
本日も、前回の電気温水器のお湯の使用量を計算してみました!① に引き続き、
いろいろとシュミレーションをしてみたいと思います。
去年、当物件のお住まいの方に、毎月、どれくらい電気代がかかるかとお聞きしたことがありました。
『だいたい、7300円くらい』とお聞きしたことを記憶しております。
もちろん、去年ですから、深夜電力Bの契約でしたし、季節も11月でしたので、おそらく、
10月ころの電気の検針に基づいた数字だったのではないかと思います。
しかも、お部屋のタイプも、201号室や205号室のタイプですので、前回、シュミレーションしました
306号室の、大きな浴槽とは違い、120ℓのお湯で、浴槽は、いっぱいになります。
東京都の水道局のデータによる水道の水温の年間推移

ということで、東京の水道水の平均水温が、18.4℃ですので、宇都宮の水道の水温を
少し低めの、17℃と仮定して計算してみたいと思います。
計算条件 ・・・・ 水道水の水温17℃ 電気温水器の熱湯温度 85℃
①お風呂の浴槽に、40℃のお湯を120ℓ入れる。
➁シャワーを同時に、17分~20分間使い、100ℓ使用したと仮定する。
➂キッチンに40℃のお湯を10ℓ使用したと仮定する。
以上の条件で、計算してみます。
40℃のお湯は、120ℓ+100ℓ+10ℓ=230ℓとなります。
この40℃の230ℓのお湯を作るのに、電気温水器から何ℓの熱湯を消費するのでしょうか?
10月の水道水の水温が、17℃と仮定すると、電気温水器の熱湯78ℓを消費することがわかります。
17℃の水温の水道 152ℓ + 温水器の85℃の熱湯 78ℓ = 230ℓ
ということで、電気温水器200ℓのうち、78ℓを消費したので、温水器の残りは、122ℓになります。
温水器 200ℓ - 消費した熱湯 78ℓ = 残った熱湯 122ℓ
深夜23時に、電気温水器に17℃の水道水78ℓを継ぎ足して、満タンの200ℓにします。
そうすると、温水器内部にあった85℃の熱湯は、53.8℃まで、水温が下がります。
この53.8℃を85℃になるまで、沸き上げることになります。
当物件の電気温水器は、200ℓのお水を、1時間で10℃~12℃、水温を上げる能力があります。
85℃ - 53.8℃ = 31.2℃
よって、31.2℃を毎時間、10℃ずつ、水温を上げるとすると、3.1時間温水器を稼働させることになります。
毎日、3.1時間、電気温水器を深夜電力で稼働させると、電気代はいくらになるのでしょうか??
当物件の電気温水器の消費電力は、2.4kWとなります。
(※ 100(V) x 10(A) = 1000(W) = 1kW )

計算条件 電気温水器の消費電力は、2.4kWです。
今年に廃止された、深夜電力Bの電気料金は、1kWあたり、12円25銭でした。
そうすると、電気代は、・・・・ 2646円になります。
2.4kW × 12円25銭 × 1日あたり稼働時間 3.1時間 × 30日 = 2646円
これに、毎月の基本料金を加えないといけません。
深夜電力Bの基本料金は、1kWあたり、324円です。
2kWの基本料金を支払ったとしますと、
1kWあたり、324円 × 2kW = 648円 となります。
以上から、電気温水器の1か月あたりの電気代は ・・・・3294円
電気代 2646円 + 基本料金 648円 = 3294円 になります。
ざっくり、計算して、ひと月あたり、電気温水器の電気料金は、3294円です。
ひと月 7300円前後、支払ったということは、一般の家庭電力として、
従量電灯Bの家庭用電気料金を、4006円支払ったということになります。
7300円 - 3294円(電気温水器の電気代) = 4006円(一般家庭用に支払った電気代)
この数値を見る限り、不自然な数値ではないように思われます。
東京電力 従量電灯Bの基本料金
基本料金 単位
30A 842.40円
このうち、毎月支払う従量電灯Bの基本料金は、842.40円ですので、
電気代の部分は、3163.60円となります。
4006円 - 基本料金 842.40円 = 3163.60円 (昼間の電気代の部分)
深夜電力Bの電気代12円25銭が、スマートライフプランの深夜料金である
17円46銭に値上がりしたことにより、どうなるのでしょうか??
スマートライフプランですと、3850.2円となり、深夜電力Bの3618円と比較しますと、
232円の値上がりとなります。
問題は、毎月支払う、基本料金がどうなるかです。
ブレーカー契約(30Aまで利用可)から、スマート契約になるため、どれだけ電力を使うのか
そして、そのピーク電力が、いくらまで、跳ね上がるかで決まるため、どうなるかわかりません。
東京電力エナジーパートナー スマートライフプランの基本料金(月ごと)
区分 単位 料金単価(消費税率8%)
1kW あたり 1契約 450円
2kW (30A相当) 900円
3kW (45A相当) 1350円
3kW (45A相当) 1350円
4kW (60A相当) 1800円
4kW (60A相当)にまで、ピーク電力を使ってしまいますと、1800円が毎月支払う基本料金になります。
旧料金の基本料金が、約1490円ですので、310円基本料金が値上がりしたことになります。
深夜電力Bの基本料金 648円 + 従量電灯Bの基本料金842.40円 = 1490.4円
ただ、上記の一般用家庭電力(従量電灯B)の1か月の電気代4006円は、10月という季節のため
エアコン(冷房)などを使わなかった季節であったから、電気代が安かったのかもしれません。
逆算してみますと、一般家庭用に、152kWしか使わなかったことになります。
これを、他のサイトから、一つ暮らしの平均使用電力である280kWで計算してみることにします。
120kW×19円52銭 + 160kW × 26円 = 6502.40円
(280kW - 120kW = 160kW)
これに、基本料金(30A)の842.40円を加えますと、7344円80銭になります。 (6502.40+842.40)
7344円80銭に電気温水器の電気代3294円を加えますと、10638.8円となります。
真夏の冷房を使う季節は、1万円は、超えていたと考えられます。

【訂正 消費電力を280kWh → 180kWhに訂正します。】
4kW (60A相当)にまで、ピーク電力を使ってしまいますと、1800円が毎月支払う基本料金になります。
旧料金の基本料金が、約1490円ですので、310円基本料金が値上がりしたことになります。
深夜電力Bの基本料金 648円 + 従量電灯Bの基本料金842.40円 = 1490.4円
ただ、上記の一般用家庭電力(従量電灯B)の1か月の電気代4006円は、10月という季節のため
エアコン(冷房)などを使わなかった季節であったから、電気代が安かったのかもしれません。
逆算してみますと、一般家庭用に、152kWしか使わなかったことになります。
これを、他のサイトから、一つ暮らしの平均使用電力である280kWで計算してみることにします。
120kW×19円52銭 + 160kW × 26円 = 6502.40円
(280kW - 120kW = 160kW)
これに、基本料金(30A)の842.40円を加えますと、7344円80銭になります。 (6502.40+842.40)
7344円80銭に電気温水器の電気代3294円を加えますと、10638.8円となります。
真夏の冷房を使う季節は、1万円は、超えていたと考えられます。

【訂正 消費電力を280kWh → 180kWhに訂正します。】
スマートライフプランの昼間の電気代25円33銭で、180kWh電気を消費したと計算してみます。
(そもそも、一人暮らしで、180kWhも使うのか不明です。ある、雑誌には、165kW(30A)が普通と
書いていました。)
180kWh × 25円33銭 = 4559円40銭
スマートライフプランですと、昼間の消費電気料金は、4559円40銭です。
これに、電気温水器のスマートライフプランの電気代3850円20銭をプラスします。
4559円40銭(昼間の電気代) + 3850円20銭(電気温水器の電気代) = 8409円60銭
これに、スマート契約による、基本料金4kW (60A相当) 1800円 をプラスします。
8409円60銭 + 1800円 = 10209円60銭
真夏のスマートライフプランだと、だいたい、ひと月、10209円前後になりそうです。
ただ、水道水の水温を10月の17℃で、計算した、電気温水器の電気代3850円20銭を
使っています。
実際には、8月の水道水の水温は、25℃前後ですから、10月の17℃より、8℃も
高いことから、電気温水器の電気代3850円20銭は、もっと、安くなるはずです。
ということは、スマートライフプランでも、1万円は、しないですみそうです。
さらに、基本料金は、スマート契約の4契約の450円×4=1800円で計算しています。
この4契約は、4kW (60A相当) と60A相当と、ピーク電力を最大・最悪を使ったとして
計算しています。実際には、ピーク電力が、最大になるのは、電気温水器が稼働している
時間帯に、エアコンや電子レンジやコタツや炊飯器を同時に使った時に記録される
ピーク電力です。
重ならないように気をつければ、基本料金は、3kW (45A相当)の1350円か、または、
もっと、頑張れば、2kW (30A相当) の900円も可能です。
基本料金が、4kW (60A相当) の1800円になるのか、それとも、2kW (30A相当) の900円に
なるかで、900円の差が生じます。
結局、どうなんでしょうね。 ガスを使っている賃貸物件も、当然、別途、電気代を支払わ
ないといけません。 夏は、エアコンも使うので、昼間の電気代は、同じになるはずです。
プロパンガスだと、物件によっては、ガス代だけで、1万円以上、毎月支払うところも
ありますし (プロパンガスのガス代は、自由価格になります)、都市ガスだと、ほぼ、同じ
くらいの料金になるのではないかと思います。