Yさんの体験入居が失敗してから、今後は燕さんの施設は断念した。

施設長の燕さんもわかっていたらしくがっかりしていたが・・・・

 

次なる施設の選定にかかり、同時進行で頻回訪問をし安否確認を行っていた。

施設は、Yさんは介護認定が下りていないため実費利用での入居できる介護の施設を探さなければいけなく、施設は数あれど条件が悪ければ受入れが難しいのだ。

しかし何とか新規オープンの所を選定した

あとは、Yさん次第となった。

お試し入居から日勤夜勤日勤で、通常なら次の勤務は休みのはず・・・?次の日も休みなく日勤・・・・気持ちはどんどんやさぐれる・・・

手当類は一切なしというどM 勤務をしていると、

なにやらYさんが4時半ごろ、自転車に乗ってやってきた。

なんだろう?と思いながら迎えに行くと、

Yさんが、顔は怒っているがあれ?みたいな顔

Yさん「あんた、ここで仕事してたんか?」

今更なYさんの発言に、「そうやけどどうしたの?なんで来たの?」と聞くとまた怒った顔になり、「怒鳴り込みに来たんや!施設無理やり連れていかれて引っかかれて」

その後急に、ニコニコ顔になり、「あんたここにいてんなあ」

と怒りに来たのにニコニコしだし

おこることを忘れてしまってしばらく話をしたら

「あんたもうすぐ仕事終わりの時間やな」帰るわといって

潔く帰って行った。

ジュニアさんより常識的じゃん!と思ってしまった。

常識的な一面を見せたキュートなYさんだった。

Yさんジュニアよりまた呼び出しの電話が夜にあった。

正直、対応がもう36時間勤務じゃん!と思ったが、

一応話を聞くと、

「交番から電話がありました。」と切り出したジュニア。

「父が交番に行って、施設でひどい仕打ちをされたという内容でした。しかし、そこは警察の方は冷静に対応してくれて、その報告をくれました。」と

「そこで自分も事実は違って、施設の方は自分たちの仕事をしてくれただけですよと返事しました」と。

私は内心、いい対応じゃないの。しかしYさんやっぱり認知が出てきているなと思った。

「問題はその次で、父が帰ったあともう一度同じ交番に来てまた警察の方から報告の電話をいただいたんです。」

今度の内容は、Yさんは怒りが収まらなかったのか、

また交番に行って、施設を燕さんを訴えると息巻いていた。

対応として、交番では訴える(告訴)は出来ないから、

警察署に行かないといけないと伝え帰したとのこと。

「さわこさんどうしましょう?燕さんを本当に訴えに行ったらどうしたらいいですか?」

36時間対応してまで緊迫性のあることじゃないし、

正直日勤をして連続で夜勤明けのさらに日勤の3連直勤務をした私にふる前にちょっとは親子間の問題どうにかしろ!とや探れてしまったのでつい発した言葉は

「しらんわ!!!」

つい思わず心の声がダダ漏れしてしまった。

「ほっとけばいいでしょう。お父さんはどうせ止めたって行きたければ行くし、好きにさせたらいいと違いますか?お父さんが言ったところで事件性がないときちんと先ほどの警察官と同じようにほかの警察官が判断して対応してくれますよ」

と突き放してしまった。

納得したようなしないような微妙な空気だったが、

またそのあとに、今後の転機となるような出来事がまたまた起きてしまった・・・。

Yさんと床で過ごした寒い一晩でジュニアさんは足はつるし、私も6月とはいえ、寒さに震えていた。

この時も施設の夜勤者は掛物一つ声一つかけてこなかった・・・

Yさんも「あの二人がおる施設は絶対入居せん!」と息巻いているし

どうするかと思っていたが、ようやく朝方6時に解放され私はそのまま出勤となった。

 

お昼頃、施設長の燕さんより電話があった。

帰るといってYさんが興奮しだしたと。

人がわめく声や、騒がしい現場で道路に飛び出るなど収拾がつかないとライブ放送並みの緊迫感の伝わる電話だった。

仕方がないのでもう家に帰そうとなり

あえなく、体験入居は終了となった・・・。

夜の8時ごろ、私の携帯にかけてきたのは

ジュニアだった。

こんな時間に何だろう?と思いながら電話に出ると

「ジュニアさん?どうかしましたか?」

するとめっちゃ興奮したジュニアさんが

「ちちが!ちちが~!うちに帰ると言い出してフロントの自動扉の前に寝転んでるんです!!」

「。。。」そこでも自宅よりかは環境いいだろうなあと思いながら

呼び出され、施設に向かうと、電源の切られたただの手動となった自動扉があり、その前で寝そべっていたYさんがいた。

ジュニアさんの話によると、夜勤は男性二人で消灯で無理やり力ずくで部屋に誘導したため、Yさんが怒った結果だそう。

私がしたことはYさんに話しかけて、傾聴する。

ただただ、話を聞き落ち着くまで待つ。

少し落ち着いたYさん。この間にジュニアさんに食事に行ってもらう。

そしてまた話を聞きジュニアさんも戻り昔話に花を咲かせだす。

この時点で11時、Yさんもウトウトしだしそのころを見計らって部屋に誘導する。これで帰れると思ったらYさん自分も帰る!と言い出す始末。また今度はジュニア、私と床に座ってYさんはベッドに横になる。と思いきや、ジュニア横に寝ろ!とYさん

また私に向かって三人で寝よ!と

Yさん優しい!めっちゃ優し!だけどうやってシングルベッドで三人?と思っていると、Yさんは立体くの字で横になった。

どういうことかというと、上半身だけベッドに腰かけて上半身だけ寝るというしかもややお尻は乗せない方法。

なんというアクロバティックな!

もちろん三人並んで寝るなんてことはせず、まだ春の夜はよく冷える時期に掛物もないままジュニアと私は冷え冷えの床に座り

一晩を過ごし、その施設から直行し日勤を過ごした。

その日は日勤、準夜、深夜、日勤という過酷な勤務となった。