小学生のためのドイツ語④「バカって言った奴がバカだ!」 | オーストリアで暮らしてみたら

オーストリアで暮らしてみたら

同い年の夫と息子(12歳)の三人暮らし。
数年前にオーストリアへ移住しました。主婦の目線から日常で本当に使えるドイツ語と英語のフレーズをエピソードを交えながら綴っています。
TOEIC905点英検準一級(移住前)

こんにちは!

 

我々家族はオール日本人でありながら、数年前にオーストリアの片田舎へ移住し生活しています。

 

子供は、現地の小学校に通っています。

(公用語: ドイツ語、 然しながら、トルコ語や東ヨーロッパ諸国の言語、たまにイタリア語、フランス語なども飛び交います。)

 

子供を育てながら、「このドイツ語、小学校で必須だな。」とワタシが思った表現を不定期でご紹介しています。

 

過去には、「スゲー」、「告げ口屋」、「ただいま~」などの表現を紹介しています。

 

小学生が知っておきたいドイツ語① 「スゲー」

小学生が知っておきたいドイツ語② 「告げ口屋」

小学生が知っておきたいドイツ語③ 「ただいま~」

 

 

本日の表現は、「バカって言った奴がバカだ!」です。

 

オーストリアの現地小学校、日々クラスメート同士の小競り合いが後を絶ちません。

 

いじめもあります。

 

いじめっこを撃退する方法を、夫の会社の同僚たちに聞いてもらったりしたこともあります。

 

頭の良い方たちの解答は、何だったと思います??

 

 

 

 

 

「無視することに限る」

 

 

でした。

 

おっ 日本と一緒だ!!

 

 

そうだよね~。 

私も子供のころ、「お母さ~ん、〇〇ちゃんに〇〇された~」とか、

「〇〇くんが~」と言う度に母に

 

「放っておきなさい。」と言われた記憶があります。

 

 

最終的には、「無視する」または「相手にしない」ことが最善の方法だとワタシも同意するのですが、

(相手にしていたらキリがないから。そして売り言葉に買い言葉。そして最後は喧嘩両成敗で「双方謝りなさい!」になってしまうので。。。)

 

 

実際に子育てをしている中で(更に海外)、これだけでは子供をいじめから守ることが出来ないというのが実際に感じたことです。

 

これまでの経験上、悪口を言われたり暴力を振るわれたりしたときに、上記のアドバイスを守って、「相手にしない」という方法を取った場合、

状況が良くなることなんて一度もありませんでした!!

 

言い返さない、やり返さないということは、それを認めたと現地の子は考えるようなのです。

 

例えば、「バカ、アホ!」と言われて黙っていたら、「あー お前は自分がバカでアホってことを認めるんだな!」と思われますし、

 

叩かれてやり返さなかったら、次も叩かれてしまうのです。。。(やり返さないガッツがない弱虫だと思われる。)

 

でもね、「バカ」って言われて、「いや、お前がバカだ!」って言い返すと悪口の応酬になってしまって、これも良くないんですよね。。。

(ただ、黙っているよりマシですが。。。)

 

そしてね、両親が日本人でドイツ語に触れる機会がどうしても少なくなる我が子は狙われる対象になりがちで。。。

(現地の子に比べて、どうしてもドイツ語の語彙力が少ない。)

 

昨年末は、下記3人のクラスメートに悩まされました。(一部仮名です。)

 

トルコ人のメヒメットアリ(男の子)

ルーマニア人のユーリ(女の子)

オーストリア人のケヴィン(男の子)

 

中でも、オーストリア人のケヴィンが一番タチが悪かったですよね。

(頭も良くて、ドイツ語も堪能なので。)

 

親として良いアドバイスをしたいと思いながらも、母国語でないドイツ語で相手をやりこめる言葉を考えるのは至難の業でした。

 

でも、ワタシは絶対にあきらめない!!と思って毎日ドイツ語を勉強しています。笑

 

 

そんな時、「一冊の本を読んでアントリン(インターネットで読解力を図るクイズ)をしてきなさい」という宿題がまた出たのです。

 

3年生になってから時々学校から出されるこの本読みの宿題。(全員が同じ本を読みます。)

 

内容は、ほとんどが友達関係のこと。 

(嘘つきのクラスメートにどう対応するかとか、嫉妬の感情とどう付き合うかなど。)

 

先生も、本の中から友達関係のことを学んでほしいと思っているんでしょうね。。。

 

その本の中で、「このバカ」と言われて、「バカって言った奴がバカだ!」と切り返すフレーズが出てきて、

 

「これだ!」と思いました。

 

それが、本日のフレーズ、「バカって言った奴がバカだ!」になります。

 

「Was man sagt, ist man selbst!」

(ヴァス マン サグト、 イスト マン セルブスト)

 

直訳すると、「(その)人が言ったことは、(その)人自身だ」という意味です。

 

ですので、いつも素敵な言葉を使っている人は、素敵な人なんだという意味にもなります。

 

このフレーズをリビングに置いているボードに書いて、いつでもこの言葉が出るように特訓しました。

 

 

 

↑ちなみに、下段に書いた「Was du isst, was du bist.」やWas du liest, was du bist.」は、

英語でもお馴染みの「You are what you eat.」や「You are what you read.」で、

「あなたが食べるものがあなたを形作る。」 、「あなたが読むものがあなたを形作る。」です。

 

雑誌かネットだったかで、ドイツ語のこのフレーズを見たのでメモしたのですが、

正しくは英語の語順と同じで、「Du bist, was du isst.」「Du bist, was du liest.」のようです。

お料理をするのが面倒で、手抜きしたい~と思った時の自分への戒めに書いています。。。

 

 

 

 

この言葉を言ったからと言ってすぐに相手が黙るわけではないでしょうが、「バカ」と言われて、「お前がバカだ」と言い返すより

効力はありそうです。

 

まあ、お守りのようなものです。

 

サウロロフス

 

追伸: オーストリアの片田舎の街でただ通りを歩いていただけなのに、中学生の男の子の集団から「チンチャンチョン」とからかわれたことがあります、ワタシ。

 

もうね、怒りで体が「カーッ」としてどう仕返ししてやろうかと考えたこともありますが、こういう場合は「無視することに限る」

を選択するべきなんですよね。

この中学生たちは、絶対に体の大きい日本人男性や中国人男性には絶対にしないんですよ。

 

ただ、子供がクラスメートに「チンチャンチョン」とからかわれ始めたら、担任もしくは校長先生と話し合いの場を作ろうと思っています。