ケンコーウルトラビュー6×21双眼鏡と、低倍率のビノたちとの比較 | さとしんの星日和

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天文チャンネルのぼすけりこさんが以前の動画で紹介していた、ケンコーの6倍ダハ双眼鏡が中古で安く入手できました。

 

 

 

この双眼鏡は低価格B級が多いケンコーが、ブランドイメージを一新したとても良い双眼鏡とぼすけさんが紹介していて、ずっと気になっていました。双眼鏡のカテゴリーとしては低価格普及品で一般の人が気軽に買い求められるグレードです。本体の色によっても価格が違うのですが、ブルー色は現在実勢で6,000円ぐらいで販売されているものが中古で半額以下だったので喜んで購入しました。

 

 

 

 

中古程度は数回使用していますが美品とのことで、見てみるとほぼ未使用品のレベルでした。仕様的には星向けではありませんが、ちょっとした景色を見たり登山やコンサートに気軽に持って行けそうです。

 

 

 

 

 

6倍という倍率は低めではありますが、手振れも少なく意外に使いやすいです。またこのクラスの双眼鏡には珍しく三脚取り付け穴を装備していて、鳥見や星見にも対応できます。

 

 

 

 

 

またレンズはプリズムを含めてフルマルチコーティングが施してあり、このクラスではちょっと考えられない贅沢な仕様です。B級イメージの強いケンコーさんの意気込みを感じます。

6倍21mmではビクセンのアリーナが定番ですが、今回のケンコーウルトラビューはどうでしょうか。

 

 

 

 

 

実視界8.5度は旧JISで51度の見掛け視野となり、これも6倍にしては広い部類です。

 

 

 

 

 

三脚に取り付けてみました。ケンコー純正のビノホルダーを使いましたが、ネジ穴が浅くワッシャーを入れないと取りつきませんでした。後で梱包箱をよく見るとネジ長さを吸収するリングがちゃんと入ってましたのでこれを使って取り付けないといけない様です。

 

 

 

 

では、恒例の瞳を見てみましょう。

 

 

 

ご覧の様に少し円が扁平になっている様な気がしますので微妙なところですが、光軸はおおむね合っていると思います。内面反射は下側にプリズムの反射がありますし全体的に光モレが多いのでコントラストに影響がありそうですが、このあたりは本来のグレードらしいところです。

 

 

 

それでは早速実視いたしましょう。

 

ちょうど今、家の向いにあるコミュニティハウスの桜が満開なのでそれを眺めましょう。

 

 

 

 

 

ケンコーウルトラビュー6×21DH FMC 見掛け視野51度

キャノンS90 コリメート撮影

 

多少画像を加工してきれいにしていますが、実視の見え方も大変良いです。視野が明るく発色も自然でとても見やすいです。一つ難を言えば中心部の解像度は十分ですが、良像範囲がやや狭いと感じます。およそ7割ぐらいからでしょうかボケと色収差が分かる様になりますが、このクラスの双眼鏡では当然でしょう。

 

 

 

 

それでは、低倍率双眼鏡のお手本、日の出光学A4と比較してみましょう。

 

 

 

 

日の出光学5×20A4 見掛け視野55度

 

コンデジのコリメートなので正確には再現できませんがさすがです。明るさ、色彩、解像度、収差の度合い、何をとっても文句のつけようがありません。

それもそのはず、A4の後継モデルA5は低倍率のカジュアル双眼鏡としては高額とも言える約1万6千円もします。

 

 

 

 

ここで私の持っているもう一つの低倍率双眼鏡、ワイドビノ28に登場してもらいましょう。

 

 

 

 

ワイドビノ28 2.3倍×40mm 実視野28度

 

これは視界の広さだけが特徴のオペラグラス的な双眼鏡なので見え方もこんなものです。低倍率のくくりで登場してもらいましたが、ケンコー6倍の比較対象ではありません。

 

 

 

いかがだったでしょうか、ケンコーの6×21ダハはなかなかによく見える双眼鏡でした。これで私の低倍率双眼鏡は2.3倍、5倍、6倍と揃いましたので、使い分けに悩みながら活用してまいりたいと思います。また、順調に台数を増やしていってる私の双眼鏡ですが、これで15台目となりました、幸せです(笑)

 

 

 

 

 

それでは今回も最後までご覧いただいて誠にありがとうございました。(^^)