さっとんの読書感想文 -26ページ目

さっとんの読書感想文

タイトル通り、ワタクシ・さっとんの読書感想文。

『書評』よりも『読書感想文』。

そんな言葉の方がしっくりくる感じなのです。

時々映画の感想なども★

11センチのピンヒール/LiLy
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著者:Lily



随分前。


ネットサーフィンであれこれ閲覧していた際に、


この作者さんのHP及びblogに行き当たり


基本、


私より若くて可愛くて才能のある人は嫌いw


なんですけど


共感できる面が多々あり、


時々覗かせていただいてました。






そんなわけでこの本の存在も知っており


機会があれば読んでみたいなと思っていたら、


ありましたよ、我が町の図書館にグッド!




思ったとおり、


読みやすいので一瞬で読み終わりました。



空の景色や、


グロスの比喩なんかは雰囲気があって、


すんなりと自然に受け入れることが出来ましたが、


レビューなどでの、


皆さん大絶賛の意味は、正直、わからない。

(ある意味わかる気もするが)




ケータイ小説よりもちゃんと読める、


ケータイ小説的な後味。





高校卒業と共に、


哀しい思い出を胸に抱きながら上京し、


109でショップ店員をする女の子が主人公。


もうすぐ25歳、


アルバイトの店員として


限界が近付きつつある彼女には、


小さな虚言癖がある。




そんな彼女が、


とある男子高校生との出会いから、


徐々に心を開き、


素直な自分をさらけ出してゆくようになる


……というのが、大まかな筋。







どんなに綺麗に着飾っていても、



誰しもが恰好悪い面も抱えていて、



それも人間くさくていーんじゃないの?


……といったテーマ。





テーマ自体には共感出来るが


そうは言っても主人公は基本的にベッピンなネーチャン。


作者のオネーチャンもベッピンさん。





だからなのか、


そのテーマも、


なんだかファッションめいて見える面も否めない、


それは単に私がひねくれているだけかもしれんが。


(個人的に漢字の誤用がとても気になった。

 編集の人、直せよむかっ






だけど、


どんな人にもそれなりの葛藤や苦悩があるんだよ、と。


そういうことを念頭に起きながら


人と接するよう心掛けることは


大切なことではあると思うので


今を生きる若い方が読むには、いい本なのでは。




大人の皆さんは


青酸っぱいあの頃を思い出す感覚で


読まれてみるのもいいかもしれない。






しかし、縦表記ではないため、


縦横の表記にこだわりがある方にはオススメ出来ない。


(その面に於いては、私は全然オッケーでした)






勝手に独断・五段階評価 ★★★☆☆



銭ゲバ 上 (1) (幻冬舎文庫 し 20-4)/ジョージ秋山
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銭ゲバ 下 (3) (幻冬舎文庫 し 20-5)/ジョージ秋山
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ドラマに攣られて早速購入、一気に読破。


銭を憎み、銭を支配しようとする男・蒲郡 風太郎。

彼の孤独に彩られた一生は、

哀しくも美しく、せつない。


ありきたりな感想かもしれないけれど、

悪か正かで言うならば、徹底した悪。


だけど、風太郎以上に、

悪意のない悪意に満ちた世界そのものが、

悪なんじゃないかと、改めて考えさせられる。

(悪意のない悪意、というのは普段からよく思うことではあるが)


そういうことを考えたりするのは、

当然私だけではないはずで、

物語がすすめばすすむほど、

風太郎に感情移入せずには居られない。


強大なパワーを持った作品です。


後半の風太郎の絵の背景に描かれる文字が迫真。


『 どろにまみれて どろんこ命

 

 うまれてこなきゃ よかったが


 悪行さらに やめがたし


 心は獣のごとくなり


 真実一路のみちなれど ~』 




そして、ラストの風太郎の叫びは、まさに叫び。




この漫画が世に出たのって、私が産まれる前なのですね。


すげぇよ昭和。


すごい時代だなぁ。


ドラマ化に当たっては、

今の世相にもピッタリな作品なんじゃないかな、と納得です。


ドラマはドラマで、ドラマオリジナルの、

人間のいやぁ~な面が織り込まれているし、

漫画は漫画で、

究極の人間の欲望と哀しさがとことん描かれています。


風太郎の顔が、右から見るのと左から見るのとで、

表情が微妙に違うところが、これまた妙味。



なんてほざいてますけど、

所詮、躍らされやすい一・一般庶民の感想ですw


私とか、この漫画の登場人物だったら、

すぐに死んでしまいそうだw



勝手に独断! 五つ星判断:★★★★☆


デウスの棄て児/嶽本 野ばら
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『天草四郎時貞』


・・・というと、

テレビで御馴染・美輪明宏氏の前世、

という印象しか持たぬ私でありましたがw


一般的に『島原の乱』の指導者とされる歴史上の人物を

モティーフとした作品。


著者:野ばらちゃんなりの解釈で

かなり自由に解釈・表現されています。



自称野ばらファンと言いながら、

この作品は、

パッと見、漢字が多いので後回しになっていました

(ゴメンナサイ・・・汗



だけど、野ばらチャンを信じて読んでヨカッタ。



前半は、

これでもか、これでもかーと、

人間が持つ残虐性を主とした欲望が、

生々しく描かれています。


人間が人間であること、

人間が人間である故の業を呪いながら、

信仰という名の他力本願にしか縋れぬ庶民達の姿に

ウンザリしつつも、

孤高に生きようとする天草四郎。


そんな天草四郎自身も残酷の塊のような人。

彼自身も、屈折した信仰心の元に生きようとしている。

とても哀しい姿に圧倒され、胸が痛みます。



だけど、その残虐性が

皮肉にも、

戦を通じて徐々に昇華・蒸発してゆきます。


後半、たたみかけるような語りの部分

・・・野ばらチャン作品には多く見られる現象、

一歩間違えると、

白けてしまいそうになる手法なのではないかと危惧しつつ、

今回もヤラレました。



  号  泣  しょぼん



情緒不安定な心境で読んでいるせいもあるかもしれんが、

ワンワン泣きながら読みました。


泣ける=良い作品、とは思いませんが・・・・・・



『 私が踏絵をすることが出来ぬのは、


  天主様のお怒りが恐いからではないのです。


 (中略)


  私が踏絵を拒むのは、天主様の為ではなく、


  自分の為なのです。


 (中略)


  人へは偽りの証を立てられても、


  自分を偽ることは出来ないのです。


  天国になぞ行けなくても良いのです。


 (中略)


  何故に、私は生きるのでしょう。


  それを忘れてまで、 


  生きることに意味などあるのでしょうか』



終盤に

小作の娘・トシが四郎に放つ台詞に象徴される、

『生きること』『人間の業』『信仰とは』『宗教とは』


自分自身の内面について考えさせられるという面に於いて、

とても良い小説だと思います。

(加えて、野ばらチャン独特のお耽美テイストも健在だし)



個人的には、『山田右衛門作』が好きです。

(そういう読者さんは結構多いのでは)



勝手に独断・五段階評価:★★★★☆




文庫版の表紙、シンプルで好きです。ニコニコ
デウスの棄て児 (小学館文庫)/嶽本 野ばら
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3月30日/千原 ジュニア
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テレビで御馴染のこの方。


「ヤンキー上がりのニイチャン」のような印象しかなかったのですが、

(この本を読むと、本人様は元ヤンではないようだけど)

何となく図書館で惹かれて借りてみたら、

面白かった。


文章も読みやすいので、すぐに読めた。



なんだろ、先に挙げた『私が作家に~』と同じく、

こちらも自己実現的な自伝なんだけど、

この作品には、ジワーッとくるものが溢れていました。


最後のシーンでは、

号泣までいきませんが、

涙が目に溜まりました。



実名は出てきませんが、先輩(板尾さん)のエピソードが素敵すぎます。


これまであまり興味がなかったのですが、

これを機に、一気に好きになりました。


他にも著書があるらしいので、早速読んでみたい所存であります。




勝手に独断・五段階評価 ★★★★☆ 

(五つといいたいところだけど、他作品への期待を篭めて!ニコニコ



私が作家になる日まで/内藤 みか
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官能小説家・ケータイ小説の女王と呼ばれているらしい著者の

自伝風・成長小説。


読みやすいのでイッキに読めましたけど。


なんか軽い。


特にレンアイが。


まぁ、10代~20代前半のレンアイなんて、

こんなものっちゃ、こんなもの。


私も大して変わらんがw



それにしてもこの作者のお尻の軽すぎることよ。


数々のシツレンを経て、結局は総てをネタにしてしまう。



作家さんというのは、そういうもんだとは思うけど。



この作家さんと飲みに行ってみたいかといえば、嫌だ。



文章は上手だけれど、

何か、

コノヒトからはゲイジュツは産まれんだろな、

そんな感想。



独断五段階評価 ★☆☆☆☆