四大陸選手権2019 も遂に最終日。
SPのTOP3から表彰台全入れ替えという波乱展開の女子FSに比べ、結果的に収まるところに収まった感のある男子FS。
最終グループ一人目のショーマがバッチリFS世界最高得点をたたき出した時にはまた荒れるかとどっきりしたのですが、後続の各選手にパッと見ズタボロの演技もなく、良きフリーだったんじゃないでしょうか。
・ショーマ
この状況で、三本のクワドを決め、微ミスのオイラーを除き全ての演技に加点が付いて、最後にはルール変更後初のFS200点越えで、男子フリー史上最高得点。
結果だけみると凄いね、さすがショーマだね、という事になるんですが、ライストでジャンプの一本一本を見守った身としては本当にドキドキもんでした…
この状況でジャンプを決めるのももちろん凄いんですが、何といってもこの状況できっちりとショーマらしい鳥肌モンの表現をやり切ったことは本当に見事としか…（さすがに絶好調といえるレベルの演技でこそありませんでしたが）
演技が終わって彼が氷の上に突っ伏した時は、こちらまでもらい泣きしてしまいました…(本人は泣いてませんでしたけど、その時、オレは勝手に彼が泣いたんだと思ってた…笑)
本当にくだらないし、気にする必要なんて本来全くないのですが、つまらないジンクスという奴はそれだけに厄介で、できれば早い目に払った方がいい、と個人的に思ってたので、この大会を優勝で終われた事は本当に良かったと思います。
今回の強行出場も、彼自身、そこいら辺を本能的に嗅ぎ取ってたんじゃないのかなぁ…
とにかく、4CC初優勝＆脱シルバーコレクター、おめでとうございます！！
・ボーヤン
まだまだ本調子という訳ではありませんが、良い演技でした！
ジャンプだけじゃなく表現力の方も確実に上げてきてますね～！あるいは、重クワドの本数減らすと演技にも余裕がでるんでしょうか？
世界選手権ではさらに上げて、みんなで競って欲しいですね～
・ヴィンジョウ
今回に関してはショーマに絶対優勝してほしかったので、彼がクワドを次々決めてく様子は本当にハラハラもんで、最終的に100点超えの技術点が付いた時はどうなることやらと思ったんですが！
結局はアンダーローテーションが三本、10点以上の減点でショーマには届かず。
ちなみに、SPの点差が-8.42点、FSの構成点差が9.4点だったので、減点なしでもギリギリ宇野くんが勝っていたかもしれません。構成点出る選手は強いですね。
それにしても、欧州杯のサマリンくんに続き、ジョウくんもバッチリ4CCの表彰台に乗って、次世代スケーター勢もスクスク育ってきてますねぇ…これからが楽しみな選手達です。
・キーガン・メッシング
今日一番の健闘賞は彼じゃないでしょうか？
ショーマの鬼演技で沸く直後にも拘わらず、きっちり自分の演技を演じ切りました。コミカルな演技得意ですね～
冒頭のでっかい3Lz、ライストで見てたら四回転かと思いビビりました…（笑
マジにクワドルッツ決まるようになれば、彼もすぐに一流選手の仲間入りできそうですね、そもそも構成点出る方だし。（彼の構成点はフリー3位！）
・ジェイソン
がっつり4S挑戦してきましたね。
ジェイソンの場合、バランス的にクワド入れない方が良さそうに思うのですが、彼なりの考えがあるんでしょうね。
ジャンプに限らず、全体的な演技の方向性も次のステージを探っているようにも思います。
全てのヴォーカルの音を振りでなぞってる、とマリーさん(妻)も感心してました。
もちろん、構成点では宇野くんに続いてしっかり2位に着けています！
・ジュンファン
かわいいし、良い演技だと思ったのですが思ったより点伸びず、結果、いっぱい串刺さってたという話で。
今大会はあちこちで若い衆が容赦なくアンダロ取られて、勝負の行方にあちこち影響を与えた様な気がします。
・刑事
クワド二本にトリプルアクセル決めて「うわ、これは神演技来るかぁ！？」と思って手に汗を握ってたら後半ジャンプでのミス…つか、壁！
ホッケー会場でフィギュアさせんなよ、海外！！
演技がホンマに素晴らしかったので、ホンマにもったいない感じ。
海外の大きな大会で結果を出しきれてない感のある刑事くんですが、今年は日本で開催の世界選手権、機会を生かしていい演技見せて欲しいです！
・樋渡知樹
日本人両親を持つ米国代表、初めてちゃんと見たんですが、元気な感じで良いではないですか！
なんか、演技中にピョンピョン跳ねる跳ねが大きくて、妖精パックみたいな感じがあります。
・友野一希
演技そのものが悪くないだけにジャンプが決まらないのが残念すぎる…
キスクラで泣いてたのが、かわいそうだったけどちょっと可愛かった…(変態…!?)
世界選手権の補欠出場が無ければシーズン終了ですかね、来シーズンこそ脱ビギナーズラックなトモノん見せて欲しいです、頑張れ～!!
大会期間中、ずっと今大会最後の締めは「コーチや周りの大人がきちんと判断して、故障の時は休ませなきゃいかん、選手を自分自身の若さから守ってやらにゃいかん！」みたいな事を書こうと思ってました。
ですが、美穂子コーチのインタビューを見て「ああ、きっとオレがコーチでも、絶対に止めきれなかったろうなぁ…」と…(苦笑
ゆづにしろショーマにしろ紀平ちゃんにしろ、そういう頑固者だからこそここまでの選手になれたワケで、それをそばで見守ってきたコーチにはやっぱりできへんもんやろうなぁ、と…
私ら一ファンとしては、祈りつつ応援するしかできんのやろなぁ、なんて改めて思いましたよ。
それにしても、史上最強に疲れた四大陸でした(苦笑！！
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