そのレストランは、デイラのアルグレア・センターの近くにできた、
新しいショッピングモール、Wasl Districtの中にあります。
アラビックな雰囲気がなかなかよい建物なのですが、
インドっぽいスーパーがあるくらいで、まだほとんどテナントが入っていない状態です。
でも、Google Mapで見ると、「アルメニア料理レストラン」という表示が出てくる...
これがずっと気になっていました。
アルメニアという国がどんな国なのか、そもそもどこにある国なのか、
ドバイ駐在が決まって、中東地域に目が向くまでは、まったく知りませんでした。
アルメニアの場所は、このあたり、黒海とカスピ海の間にあり、ジョージアと接しています。
だから中東というより、東欧なんですけれど...
渡航前に中東の歴史を知っておこう、と図書館で借りてきた、
中近東や中央アジア、アフリカの歴史について書かれたこの本に
アルメニアについての記述があったので、記憶に新しく残っていたのでした。
ああ知らなんだこんな世界史
1,512円
Amazon |
チグリス・ユーフラテス川の源流があるこの国には、なんと
かつてエデンの園があった、という説があります。
さらに、アルメニアの象徴でもある、標高5,137mのアララト山は、
ノアの方舟が流れ着いた場所とも言われれいます。
要するに、聖書において、ものすごく重要な場所であるわけですね
そしてこのレストランも、名前がアララト・レストランでした。
あまりきれいなお店を期待してはいなかったのですが、
奥まったところにある階段を上がって行くと、おしゃれな感じの看板が現れました
おっ!なんかいいかも~
お店の前には、こんな可愛い、花咲く樹の飾りも。
娘たち、写真を撮りたがります
子どもたちを落ち着かせるのに手間取って、あまり写真が撮れなかったのですが
アルメニアの民俗がなんとなくイメージできる、道具や置物がたくさん飾られています。
気難しそうな印象の、民族衣装を身につけたおじさんが出迎えてくれました。
テラス席もいい感じでしたが、蒸し暑かったので、空調の効いた店内へ...。
お店の中は、ヨーロッパの穴倉、といった感じで、雰囲気があります。
アルメニアは、世界で初めてキリスト教を国教とした国で
素朴な修道院があちこちにあって、ワイン造りが盛んなのだそうですが、
まさにそんな感じ...!天井から、たくさんのブドウの飾りが吊り下がっています。
料理を注文すると、サービスのパンにピクルス、生野菜が運ばれてきました。
このあたりはアラビックのレストランと同じですね。
特に、お気に入りのイラク料理レストラン・Bestoon Samadと似ています。
ベストゥーンはパンがおいしくて、子どもたちも大好きなのですが、
ここのパンはさらにふかふかふたりとも、大きいのをまるっと一個食べちゃいました。
アラビック・レストランと同様、料理の種類がものすごくたくさんあって、
注文を決めるのは大変 悩んだ末、3品を選びました。
まず、ボルシュです。
アルメニアは旧ソビエト連邦。
ロシアと近いので、料理もロシアに近いだろうと思っていたので、
ボルシチっぽい名前のこのスープが気になったのでした。
ハシュラマとボルシュは、思ったほど大きくなくてほっとしたのですが、
最後にでっかいのがやってきました!
3つめは記事トップにも写真を載せた、コルジンです。
メニューの、ピラフに袋状の何かが載っている写真が気になって、頼んでみました。
袋...というか、アララト山みたいな(笑)かたまりは、薄いパンを巾着状に巻いたもので
中には牛肉と野菜にプラムを煮込んだ、ちょっと甘めのソースが入っていました。
これも優しい味でおいしい...!
ピラフはカレーっぽい味ですが、ほんのり辛さを感じるくらいで、
はーこ@6歳も大丈夫でした。
ただやっぱりものすごい量で...袋になっていたパンはほとんど残してしまいました
餃子のようなキンカリや、隣の席でエミラティのカップルが食べていた串焼きなんかもおいしそうでしたが、
次回かな~。
ちなみに夫婦の感想は、食い違う...
夫は「ベストゥンのほうがおいしいよな!」
私は「ベストゥンよりおいしいと思った!」
...ま、どっちも子どももOKなレストランということで、また来ることになりそうです。
クーポンもいただいたし、デリバリーもやってるみたいだし。
気難しそうに見えたお店のおじさんも、「アムーラ!」と子供たちをなでなで、
可愛がってくれって、パーティー用の笛をくれました。
アルメニアの隣国は、アゼルバイジャンなのですが、
ボックスパークにアゼルバイジャン料理のお店があるそうなので、
今度はそちらにも行ってみたいです
説明する方法があれば、教えてください。
↓ポチっとしていただけると有頂天になります!