承認するとは(存在承認・行動承認) | 低学年との信頼関係の作り方:学童保育支援員さとさん

低学年との信頼関係の作り方:学童保育支援員さとさん

学童保育18年ベテラン指導員さとさんが学童保育生活向上のためのスキル・テクニックを実践する中で確信している小学低学年の子どもとの信頼関係の作り方をお伝えします。

こんにちは、さとさんです。

 

承認というと、どんな印象を持つ?

 

承認とはと検索すると…

 

 

このブログで言う承認は、ちょっと違います。

 

 

 承認とは 右矢印 あなたがそこにいることに、気づいていますよ

 

何かの基準や他の人と比べること無く、ただ事実を伝えること。

 

ありのままを認めること。

 

承認は2つあって「存在承認」「行動承認」があるよ。

 

 

 

存在承認

 

存在そのものを、ありのまま認めること。

 

って、定義つけちゃうと難しく聞こえるけど、実は日常の中で繰り返し繰り返し行われている。

 

名前を呼んだり、挨拶をすることも入る。手を握ったり、一緒に笑ったり。目を見て話すとか、ねぎらったり、相談するのも入る。

 

普段、やってるでしょ?

 

いじめの苦しみに、空気のように扱われるってある。息子は学校に行かなくなった理由に、これがあった。

 

全く存在しないものとして扱われたとき、人は心が折れていく。

 

ネグレクトも同じようなものだな。

 

 

存在承認は、実は日常の生活の中にあふれていて、気づかずにやっている愛情表現だな。

 

 

 

行動承認

 

行動面に目を向け、変化・成長・成果などの気づきを伝えること。

 

これも定義つけると、難しく聞こえるな(笑)

 

 

・見たまま感じたままを実況中継

・以前との違いを伝える

・その人が認めてほしいところに注目する

 

 

具体的に表すと、このようになる。

 

 

 

ある女の子が一緒に遊んでいた女子たちに、いろんな命令をしてやらせていたことがあった。一見、楽しそうに遊んで見えてたんだけど、実際にはちょっとひどい状況だった。

 

それが明るみになったとき、その女の子はひとりぼっちになってしまった。

 

子どもの世界というのは、こういう意味では露骨で残酷。話しかけても全く相手にしてくれない。でも、放ってはおけない。

 

その子が一輪車を練習し始めた。全然乗れなくてね。でも、結構女子は練習して乗れる子が多い。だから、その子もひとりぼっちで練習し始めた。

 

なかなか、ひとこぎができなくて…でも、あるとき、ちょっとこげた。少しだけで進んだ。ほんの少し、顔が緩んだように見えてね。

 

だから、私は一輪車が進んだところに、1本線を地面に引いた。

 

そうしたら、目標ができてヤル気になった。

 

そして、その線を越えたとき、その子は叫んだ。

 

 

女子 「やった!」

さと 「やったね!」

 

 

それからは、2人で線を越えるたびに、盛り上がった。

 

やがて、1人で乗れるようになったある日、乗れる女子(上級生)と遊ぶようになった。

 

 

線を引くのは、行動承認になります。

 

 

 

褒めるとは違う

 

承認はあらゆる出来事にできる。

 

おもちゃの取り合いでケンカになっても、取った子・取られた子のそれぞれにできる。

 

・おもちゃが使いたかったんだね。

・おもちゃ取られて、悔しかったんだね。

 

のようにね。

 

褒めるとは違うけど、承認されることで、「わかってもらえた」と小さな信頼が生まれる。

 

褒めるのもいいけど、承認もぜひぜひやってみてくださいね。

 

 

 

おまけ

 

知らんかった