「高校辞めたい」と息子。父はその時。【長男の不登校】 | 低学年との信頼関係の作り方:学童保育支援員さとさん

低学年との信頼関係の作り方:学童保育支援員さとさん

学童保育18年ベテラン指導員さとさんが学童保育生活向上のためのスキル・テクニックを実践する中で確信している小学低学年の子どもとの信頼関係の作り方をお伝えします。

こんにちは、さとさんです。

高校を辞めた17歳息子。涙を溢れさせ、声を振り絞って「学校を辞めたい」と言ってきた朝。

あらためて、その時のブログ記事(2019/6/30)を再掲です。





今、高1になった息子は、第1次反抗期を取り戻しているのかも(笑)

春先から、テニスで舞う砂と花粉の影響で、喘息の調子が悪く、学校を休みがちに。

公立高校じゃないから、欠席というのはなかなかハードル。先週は、1週間まるまる休んだ。毎日、喘息が出て、寝ていない。

中3の時の、不登校がよみがえってくる。



「明日は学校に行く。」


そう言った息子が起きてきた。だけど、学校に行く時間になるころに、シャワーを浴びだす。なかなか、出てこない。


さと 「学校に間に合わない時間に、わざわざシャワーすんな!」


しばらくして、息子が上がってきた。そして、振り絞るようにリビングにいた私に言ってきた。


高1息子「おとうさん、ちょっと聞いてほしいことがある。」
さと 「なに?ここでは言えんの?」

高1息子「先にお父さんにだけ言いたい。」
さと 「そうか、じゃ、2階に行こうか」


息子の後をついて、階段を上る。怒りが沸いている自分を眺めながら。

ここは、怒るのは止めよう。息子の話を聞こう。

部屋に入った息子は、すでに涙目だ。


さと 「どうしたの?」
高1息子「学校行きたくない」

さと 「それは、ここでじゃないと話せんの?」
高1息子「聞いてほしいことがある…」

さと 「それは、今じゃないといけんの?」
高1息子「うん」

さと 「そうか、じゃ言ってごらん」

高1息子「学校、やめたい」
さと 「そうなんだ」

高1息子「やりたいことがある」


学校に行かないことは問題ではない

中1になった娘が、小6の半年を行かなかったときも、これは常に持っていた。じゃ、何が問題なのか?

中1娘は、思っていること(信念)を、口に出して伝えてくれる。ただ、嫌いになってしまった先生は、拒絶だった。娘の場合は、先生との関係を何とかしてみてほしいことを伝えていた。

結局、拒絶のままだったし、それはそれでかまわない。学校に行かない間、娘は「モノづくり」という彼女の最もやりたいことを、来る日も来る日もしていた。

小学校卒業し、中学校に行き始める。

行ったら、違う小学校の友だちを徐々に作り、工芸部に入って、やっぱり大好きなモノづくりをしている。勉強も一人で自分なりに取り組み、そこそこの点を取っている。やれば、できるという感覚もあるようでね。

そんな中1娘は青レンジャー。

4つのコミュケーションタイプの一つ。


一方、高1息子は、親を前にすると顔色をうかがう。でも、本当は好きなことを思いっきりやりたいタイプだろうな。

私が問題として捉えるなら、そこ。

親に対して、思っていることを押し殺し、言ってもしょうがないから、言われたようにやってればいいんでしょ。って、行動を選んでいること。

見た感じは、自分で進んでやってるようだけど、ストレスはためにため、一気に爆発。

結果よりも過程がとても大切で、そこに至る気持ちの寄り添ってほしい息子。

ここは、話を聞いてほしいんだなと、自分にスイッチを入れる。


高校を辞める理由はyoutuber

喘息で毎日3時間も寝れていない高1息子。


高1息子「学校辞めたい」


正直なところ、息子のことを書く時、文字が出てこない。きっと、自分を正当化したい気持ちが出てしまってるのか…。書くことで、妻を悪者にしてしまっていると誤解されるのが嫌なのか…。本当のところ、息子はどう思っているのか…

結局、このどれもが自分の妄想なんだけど(笑)

とりあえずの事実を書けばいいのか。


さと 「そうか」

高1息子「動画作りたい」
さと 「そうなんだな」

高1息子「そのためのパソコンが欲しくて、でも高校ではバイトできないし、だったら辞めてバイトして、パソコン買いたい。」
さと 「そうか」


簡単にいうとyoutuberになりたいと言っている。

まー、こういう展開になったら、ほとんどの親が「ダメだ」と言うんだな。「それって、小学生が持つ夢なんじゃないの?」って、言う大人が現実にいるからね。

特に、会社に勤めて苦労して働いている方は、軒並み言うのではないかな?それは、こういうことなんじゃないのか?

バカにする

そんな私には、なりたくない。私は、息子の話を聞くことを決めた。


さと 「なんで、ワシだけに先に言った?」
高1息子「おとうなら、まだ、わかってくれると思った。」

さと 「そうか、ありがとう」


すでに、息子は涙が止まらない。

こんな些細なこと、やりたいことを言うことに、こんなに勇気を振り絞らなくてならない。そんな風に育ててきたんだなと、自分を見つめた。

息子は振り絞って話してくれている。父として、話す相手として見てくれていることを、自分自身で認めてやった。


さと 「それで、どうしようと思ってる」


高1息子は、自分なりに考えたことを、伝えてくれた。

それをただただ聞く。


さと 「わかった、いいんじゃない。それをお母さんに言ってみればいいよ」


一般公開イベント開催

「不登校の先にあるもの」は会員限定のサロンです。だけど、時々一般公開イベントもしてますよ。

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