初めて「聞く」を体感。長女が暴言に隠れた気持ちを話した。 | 低学年との信頼関係の作り方:学童保育支援員さとさん

低学年との信頼関係の作り方:学童保育支援員さとさん

学童保育18年ベテラン指導員さとさんが学童保育生活向上のためのスキル・テクニックを実践する中で確信している小学低学年の子どもとの信頼関係の作り方をお伝えします。

こんにちは、さとさんこと高島です。

子どもの話を聞けるといいよね。

ところが、子どもの話を聞くことを話すと「聞きだす」とか「話を理解する」とか「間違っていたら、直してあげる」と思う方が多い。

実は…

私も最初ピンとかなかった。

聞く???

聞く

子どものこころのコーチング講座初級では、「聞く」を定義してる。

「聞く」ということは、子どもを丸ごと受け止めるということ。

・子どもの話は最後まで聞く
・子どもの話を否定しない
・子どもの気持ちに共感する
・子どもがしたかったことを代弁する
・子どもが話し終わってから、自分の話をする
・子どもの行動を引き出す、質問をする

すなわち、安心感を与えること。


聞くを体感した

ほんとに、聞くって頭で理解しているだけで、腑に落ちてなかった。

そういう時は、実際に「聞く」をしてなかったんだよね。

まずは、素直にやってみようと思った。

で、聞くを体感することになる。

当時小3だった長女が、兄と妹と遊んでたんだけど、はじき出されてしまって、それはもう大変で。

物にあたる、暴言は吐く、しまいには「私なんていなくなればいい」まで。

小3娘の兄妹の愚痴を、ジャッジをせずに「オウム返し」や「そうだねー」と、初めて機械的に最後までしてみた。

その時は、1時間近く話してたと思う。

時々、長ーい沈黙もあった。

それでも、ジャッジせずに聞いた。

待った。

すると、驚くほど出てくる。

相当にたまってたんだな。

で、娘の話を聞いていた時、私が考えていたこと。

・「それは違うよ」って、言いたい!
・オウム返し・オウム返し・オウム返し…
・よくもまー、これだけ悪態がつけること
・あんたも、悪いんじゃないの?

そう思いながら、聞いていた。


さらに奥の気持ちも知ることになる

すると、今まで言ってたことよりも、さらに心の奥にある気持ちを言い始めた。

私の心の中に、衝撃が走った。

学校での我慢していたことを、話し始めたから。

その日、学校で新聞を作る授業があったようでね。

モノ作りが好きな長女は、やる気十分だったみたい。班に分かれての作成で、長女はタイトルすぐ下の挿絵を担当した。

全体のバランスを考えて、あえて白の花を描いた。だけどね。目を離したすきに、班長が青で塗ってしまっていた。

それが悔しかったみたいでね。

そして、叫んだ。

ほんとは、泣きたかったわ

それからは、娘の気持ちを受け止めようとがんばった。

涙を流しながら話してくれる娘の気持ちが、ほんとに辛くて…

それでも、ジャッジをせずに、じっと聞いた。

私も涙をこらえながら。

しゃべり終えた娘は、すっきりした顔になってた。

初めて、「聞く」を体感する。

「聞く」すげー

それからかなー。思っていることを毎日吐き出すようになったのは。

このことから1年たっても続いている。

(当時)小4娘は、私に対して遠慮なく色々話してくれる。

今日も、2階にあがってきて、私の部屋の前で立ち止まってる。

さと 「どうした?」

小4娘「お兄ちゃんなんて、消えてしまえばいい!」

さと 「そうかー」

きっかけは些細なこと。

でも、色々あいまって、無性に腹が立つんだよね。

さと 「そうだねー。いけんだったね。」

小4娘は、部屋に入ってブツブツ言ってる。