札幌の皮膚科専門医/美容皮膚科 女医 日景聡子です。
 
 
先日、美容カウンセリングで目尻のシワの話になり、「ボトックスっていう注射の治療があって…」というお話をしていたのですが、
 
 
ネザーランド・ドワーフ「ボトックスってどこに注射するんですか?腕ですか?」
 
 
というご質問があって、
 
 
カエル「ん…???」←私の頭の中です。

 

 

私の中では、顔に注射するという発想以外は浮かばなかったのですが、たしかに注射といえばワクチンや採血などをイメージされる方もいらっしゃるのでしょうね。

 

 

というわけで、その記事を書くことにします。

 

 

まずは注射をする代表的な場所ですが、お顔の表情ジワやエラが張っている部分など、気になるところに細かく注射します。針は極細のものを使います。

 

 

 

 

「え、こんなに打つの…?!」とびっくりされた方もいらっしゃると思いますが、この点を全部打った方に私は今まで出会ったことがありません^^;

 

 

ボトックスは、打った部分の筋肉の動きを抑えます。


表情を作る筋肉は皮膚とくっついているので、筋肉の動きを抑えると皮膚も動かなくなります。
☑︎表情じわの改善(額、目尻、眉間、上口唇など)


また、筋肉は動かないと小さくなっていきます。
☑︎エラを小さくする


その他、笑った時に上の歯の歯茎を見えづらくする
☑︎ガミースマイル(ガミーは歯茎の意味です)


といった効果もあります。


マスクをしている今はあまり気づかれていませんが、顎先の梅干しじわや口角の下がりも治療できます。




↑梅干しじわです。(画像はサンプルです。)

 

 

何度か登場させておりますが、私の事例を挙げてみます。

 

 

 

 

うさぎ「私もおでこのシワに悩んでいたんですけど、先生も同じだったんですね」

 

 

と言われた写真です。恥ずかしながら出してみるものですね。

 

 

ただし、瞼の状態とリンクしますので、全部のシワを消せない場合もあります。

 

 

 

 

 

続きまして、目尻です。

 

 

 

 

目尻はお好みがありますので、希望しない or ゆるく止めたいという方もいらっしゃいます。

 

 

最後に下顔面の写真です。

 

 

 

 

エラと口角にボトックスを打っています。エラがかなり小さくなりましたが、私は歯ぎしり対策に打っているので休み休みです。

 

 

(エラが張っている自分の顔も嫌いじゃないのと、エラが小さくなりすぎると身内から「さとちゃん!ちゃんと食べてるのっ?!」と心配されるので(笑)、ゆるっと続けていきます。HIFUとヒアルロン酸の話は改めて…)

 


口角のボトックスは「かくし味」程度に打ってみた私ですが、同じように微笑んだつもりでも口角の位置が自然に上がっているので、写真映りが柔らかくなったかな?と思います。


それこそ自己満足なんですが(笑)



顎先は、この方の写真が分かりやすいです。





ボトックスを打つ量は1箇所につき極微量〜0.1cc、エラは例外で0.2〜0.3ccくらいでしょうか…(人によります)。
 

 

ちなみにワクチンは1回0.5ccです。


眉間ですと標準は5箇所なので、採血と比べて針を刺す回数は多いのですが、採血の針と比べて細くて短い針を使います。


痛みに弱い私は、それでも自分に打つことが未だできませんが(笑)、一度治療し始めたらその良さを実感できるのは確かです。

 

 

【副作用・リスク】

★内出血、針穴の感染、一時的な違和感、頭痛などが主な注意事項です。
★女性は、注射後生理を2回経るまで避妊してください。男性は3ヶ月です。
★治療後2〜3日目から効き始め、約2週間でピークに達します。この時点で効果が足りなければ追加します。
★長くメンテナンスするには、約4ヶ月ごとに治療するとよいです。

 


ちなみに、マスクで隠れるので問題ないという方がほとんどなのですが、額や目尻などの針の内出血が気になる方は、専用コンシーラー(1,320円)をお使いくださいね。

 

 

 

これまた私の実例です。

 

 

image

 

 

 

専用コンシーラーがあると、ヒアルロン酸も含めて注射の治療がカムフラージュされやすくなります。

 

 

私みたいに治療を表に出しちゃっている場合はむしろ要らないのかもしれませんが(笑)、一般的にはご家族や職場に知られたくないという方が多いので、便利アイテムをぜひご活用ください^^

 

 

 

 

さて、ボトックスのビフォーアフター写真を撮る時は思いっきり表情を作っていただきますので、ビフォーの時はいわゆる「変顔」に近い状態になることがあります。(部位によりますが)

 

 

実際、私がカメラを向ける時に、

 

 

ネザーランド・ドワーフ「先生、こうですか…?ふふ、撮られるなんてちょっと恥ずかしいですね」

 

 

カエル「そうですよね、治療の経過を診るために必要なので、ごめんなさいね」

 

 

と言いながら写真を撮ったりするので、

 

 

カエル「このお写真、ブログやSNSに載せてもよろしいですか?」とはやっぱり言いづらくて…いつも私の写真で失礼します。

 

 

モニターさんに志願してくださる方、いらっしゃるかしら…?

 

 

(顔全体ではなく部分的な写真にしますので、我こそはという方はお声をかけてください。学術モニターではないので、1つのお悩みにつきお一人になるかと思います。)

 

 

当院は、美容皮膚科が初めてという方も多くお越しになるので、「なんか聞いたことあるんですけど、それって何ですか?」というようなご質問を受けることが多いです。

 

 

そんな素朴な疑問はQ&Aにして投稿しています。

 

 

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