札幌の皮膚科専門医/美容皮膚科 女医 日景聡子です。
 
 
「この、額のシワ、気になるんですよね…」という方。
 
 
まぶた、重くないですか?
 
 
以前と比べて開きづらくなっていませんか?
 
 
もしかすると、眼瞼下垂(がんけんかすい:上まぶたが下がってくる)かもしれませんね。
 
 
眼瞼下垂って、「まぶたのたるみ」と言えばそうなのですが、皮膚だけの問題ではないんです。
 
 
まぶたを開く筋肉も関係しています。
 
 
年齢とともに進行するだけでなく、ハードコンタクトを長く使っていた方、アトピー性皮膚炎などで目を長年こすっていた方などに起こりやすいです。
 
 
若い時からアイプチを使っていた場合も要注意です。
 
 
まぶたを開く筋肉がうまく働かなくなると、額の筋肉を使ってまぶたを開けようとします。
 
 
なので、いつも額にシワが寄ってしまっているんですね。
 
 
額のシワ治療としてのボトックスは筋肉の動きを弱めてしまうので、こういった場合ファーストチョイスにはなりません。
 
 
額で持ち上げる力がなくなると、まぶたが余計に開きづらくなってしまうからです。
 
 
眼瞼下垂の手術は保険が効く場合もありますので、まずは形成外科の診察を受けてみてはいかがでしょうか。
 
 
目が開きやすくなるとストレスが減りますよね。
 
 
まぶたの腫れぼったさも解消して、目元の印象も変わります。
 
 
ちなみに「夕方になると瞼が重い」という訴えの場合、単なる眼瞼下垂ではなく重症筋無力症という病気の可能性がありますので、先に神経内科などの受診をお勧めしています。
 
 
目元の美容・機能回復のお悩みは多いですが、まずは病気を除外することが重要ですのでね。