札幌出身の皮膚科専門医/美容皮膚科女医のSatokoです。

 

前回のケーキの話の続きです。

 

アメリカでは外でお菓子を食べる機会がたくさんあるので、

家では極力子ども達にお菓子をあげないように気を付けています。

おやつは、クリームチーズと煮干し(笑)

 

なので、パンケーキミックスはグルテンフリーのもの、

オレンジムースには砂糖の代わりにラカントSを使い、

できるだけ健康に、とささやかな抵抗あせる

 

↑こんなところもグルテンフリーに(笑)

 

アメリカのスーパーでは

グルテンフリー製品をよく見かけます。

 

グルテンといえば、

皮膚科の病気でグルテンと関連するものがあるので

そのくらいの認識しかなかったのですが、

いろいろと調べていくと、

興味深いことがたくさんありました目

 

グルテンとは小麦などに含まれるたんぱく質で、

パンのもっちり感、うどんのコシなどを出すために

必要なものではあるのですが、

腸にとっては良くないようですね。

 

消化や栄養吸収を

阻害するといわれています。

 

腸内環境を改善し、

肌が綺麗になり、ダイエットにもなる!

 

とのことで、欧米ではグルテンへの意識が高いようで、

普段行くスーパーでも

グルテンフリーのものがたくさん売られています。

 

うちはグルテンアレルギーの家族はいませんし、

ダイエット目的でもないので、

そんなに厳密ではありませんが、

グルテンフリーのパスタなど、

選択肢がある限り選んでいます。

 

日本ではどうなのでしょう…

スーパーで気軽に手に入った記憶がないのですが。

(宅配スーパーを利用していたから?)

 

ラカントSは、低糖質スイーツの本に載っているのを見てから使っています。

もともとお安くないし、

実家から送ってもらうので更に送料がかかり、

今の我が家にはなかなかの高級品になっています(笑)

 

アメリカにいると

ピザやハンバーガーを食べる機会が多いですし、

日本の調味料にもこだわることができないので限界はありますが、

知識があるだけでも違うかなと思い、勉強しています。

 

ちなみに、勉強するきっかけになったのは、

グルテンフリーや糖質制限を調べる過程で行きついた、

オーソモレキュラー療法という

栄養療法のサイトです。

 

基礎コースがWebで受けられるとのことで、

申し込んでみました。

 

糖質制限の話など、

栄養学(生化学)に基づいた説明がわかりやすく、

大変勉強になりました。

 

アドバンスコースは

東京に行かなければならないので、

知識が完璧に得られたわけではないのですが、

食を見つめる良いきっかけになったと思います。

 

 

■学んだこと■

あまり詳細に書くと怒られちゃうかもしれないので汗ポイントだけ書きますね。

①女性は鉄が慢性的に不足している(特に生理のある年代の女性)
鉄分を補うには、吸収効率の良い動物由来のヘム鉄を摂ることを意識する
牛肉などの赤みのお肉やカツオなど>ほうれん草など(非ヘム鉄)

②バター(動物性脂肪)やアマニ油(ω-3系)は良いが、
マーガリン(植物性脂肪)は控えるべき

③たんぱく質の代謝や血糖値の維持にはビタミンB群が必要
糖分やアルコールを代謝する時にビタミンBを消費するので注意

④血糖値が乱高下すると、食後3-4時間で眠くなったり、ソワソワしてきたりすることがある
血糖値を急激にあげないような食べ方・食材が大切

 

 

ただ、前にも書きましたが、

食べ物・食べ方に関しては、

美容のドクターの間でも意見が分かれています。

 

オーソモレキュラーでは、

お肉やお魚といった動物性たんぱく質を

きちんと摂ることを推奨していますが、

一方でビーガンを勧めている先生もいます。

 

(ビーガンとは、

肉・魚・卵・牛乳などの動物性のものを

一切とらない食事法です。)

 

こうなると、全く真逆になってしまうので、

どちらかに偏り過ぎるのは

やっぱり良くないのかなあというのが

今のところの私の考えです。

 

勉強した結果、

一周回って元に戻ってきた感じですが(笑)、

基本はバランスよく食べながら、

コツを少しずつ取り入れていけばいいかなと思っています。

 

極端な例を挙げると、

仮に肌に良くても、

大腸がんになりやすい食事だとしたら、

ちょっと取り入れづらいです。

 

そしていろいろ突き詰めると、

何にも食べられなくなってしまいます汗

 

自分一人なら好きなように食べてもいいですが、

家族がいると、

自分のやり方だけを押し付けるわけにもいきませんしね。

 

すぐに気を付けられることを挙げてみました↓

 

お肉やお魚をメインディッシュにしてしっかり食べる。(サラダをメインにしない)

■お米は最後に少し。(食べ方のマナーとしては良くありませんが汗

■照り焼きや煮物系の砂糖醤油よりも、塩コショウの味付けメニューを増やす。

■生クリームは、動物性のものを選ぶ。

■炭水化物ばかりのメニューにしない(パスタとポテトサラダみたいな組み合わせ)

 

ミシガン州では、

手に入るお魚の種類が少ないので、

我が家では、ツナ缶、かつお節、煮干しなども

取り入れています。

 

また、日本で愛用していためんつゆ、

こちらでも手に入りますが、

1本12ドル(1300円相当)ガーンなので、

必然的に塩コショウのメニューが増えました。

 

その代わり、ハーブやスパイスを使って

味のバリエーションを出しています。

 

食べ方やメニューの工夫とか、

シェアできそうなものが見つかりましたらお知らせしますね。

 

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