郷の住人 -111ページ目

予算案・・・

郷の住人の町内は  暮れに決算総会は行わず 初総会で決算も兼ねて行う

以前は他の町内同様 暮れと年明けに総会を開いていたが 

短期間に二回の総会は出席がたいへんで 過半数以下にしばしば陥ったため 

年一回となった それだけ ややこしい話も無く 平和だと解釈したい・・・・・・??


総会に向けて今日 初協議委員会が区長さん宅で行われる 区長箪笥も移動日です

郷の町内の区長は選挙で選ばれる 全戸六十軒 選挙権と被選挙権を持たされている

11月末 全戸に投票用紙を配布し 12月初に回収・・・・・・・なんと投票率100% 

開票作業は 四人の班長と区長・副区長で行い 票数の発表はしない 


八時ごろ 区長と副区長の二人で 当選報告に出向く・・・・・・・緊張の瞬間

“全戸の総意で 区長に推挙されました”・・・・・全戸の総意では 文句のつけようが無い!!

以前は 暮れの総会の場で 出席者だけで行っていたが 毎回のように紛糾した

総会で開票を見るのは わくわくするが当事者は困惑顔・・・・・・・・先人の知恵に脱帽


協議委員も同様に六名選出される それに区長・副区長・前区長 計九名で構成している


今日の議題は・・・・? 

まず今年の予算案 昨年色々使ったから繰越が少ない為 区費のアップは避けられない

削減できるところは 何年も減らし続けてきた 今はたぶん・・・たぶんだが最低限の予算?

税金の使い道は 区民に納得してもらわないと 小さな町内では 直に文句が帰ってくる


あとは・・・環境保全・土地改良・統一地方選・・・・・・・・・そして

                               イノシシかぁ・・・?!

イノシシとの共生の地をめざす・・・!!

イノシシは どこに棲むべきなのか・・・


ここの郷は 一番高い所で標高640m 三方を4~500mの山で囲まれている

高山ではないので 7割が植林杉林 松、椎、雑木はまだある方だと思う 

手入れは今一なので どんぐりもあるし山芋もある・・・・クズも沢山あるのだ


ところが 暮れに知り合いが山芋を掘りに行って 先を越されたと残念がっていた

すでに いくつも掘られた後だったのだ それでも三本掘ってきたらしいのだが・・・

イノシシの仕業かと聞くと・・・いいや 人間でないとあんなにきれいに掘れないだろうと言う


不思議な話 彼らは山芋は食べないのか そんなはずは・・・・

掘りに行ったところは 450m付近・・・・・おかしい??・・・・・とすると・・・・なぜ??


五年前は間違いなく彼らは 400m付近に棲んでいた 

林道沿いに鼻堀クレーターが集中していたし 郷にはまだ顔を出していない


一昨年だろうか たけのこが裏年で 郷の竹やぶにははとんど出なかったから 

200m程の所にある竹やぶに行ったけど 一本残らずイノシシに食べられた跡だつたのだ

・・・・・・彼らも年々増えていると思っていた

そうではない・・・イノシシは 増えたから郷に下りてきたのではなく

郷に下りてから増えているのだ 山には食べ物があるのに 郷に餌場を変えている

わざわざ 山を登って食べ物を探してはいない・・・・


標高は関係ないのだ 彼らも歩きやすい郷のほうが棲みやすく 

しかも すぐそばに餌場は豊富にある 山から彼らを下ろしてきたのは 我々なのか・・・・


もう一度 イノシシに

           山を登らせよう・・・・・!!

囲炉裏を・・・

郷の住人の     い  ろ  り

              囲 炉 裏 を紹介します・・・

     囲炉裏の始まり

   焼肉用の 鉄板を使っています

      もちろん・・・・・あみ焼きもしてますよ
                         宴の終わり
                         宴の後は すこし淋しい 炭の炎

                       次回は・・・・・ まだ決まっていない

囲炉裏で・・・

囲炉裏を囲んで 久しぶりに妹家族と新年の挨拶 

焼肉がメインだが 焼き海老が好きな婿さんは 5尾を うまいうまいとたいらげてしまい 

甥っ子は肉専門で 郷の住人の息子は ズワイガニの足を 慣れた手つきで食らいついてます 


“次はイカを焼くか・・・・”   “イカ 無いよ・・・・”


郷の住人が好きなイカは 何故か買って無くて 用意をした母親の思いが妹家族に在るのを感じ 

さびしい思いで ひたすら炭をくべるしかなかった・・・・・

郷の住人には ビールを飲ませておけば文句は無いことをよく知っている・・・・・さすが母親だ!! 

暮れに囲炉裏を囲んだ時 あまりにイカがおいしかったらしく 嫁さんもイカが無いのは残念そう 


久しぶりに婿さんと話をして “この前 牛みたいにでっかいイノシシを見た”とのこと 

郷の住人が気にかけている 向山のイノシシだ・・・・・・120kgはあると思われる 


妹家族は 向山のイノシシ玄関よりも 300m奥に住んでいる・・・・・出ても当然!!! 

郷では大騒ぎをしているのに 田畑の少ない奥のほうはのんきなもの 

そのイノシシが 郷をのし歩いていることを伝えたが・・・・・ひとごと

これでは今年も イノシシに追われて一年過ぎそうだ

 

また イノシシが気になりだした正月でした



囲炉裏に・・・

郷の住人の家は 築90年を過ぎている

当然ながら 囲炉裏があり 萱葺である

ここの郷でも 萱葺は少なくなって数えるほどしかない

若者が生活するには かなりの改装が必要なので

生活の場は 別棟に住んでいるが

古い家を守るために 今は 年寄りだけが住んでいる


元旦は挨拶回りで 忙しかったし 二日はゆっくりした

今日三日は 薮入りではないが 妹家族がやってくる

囲炉裏を囲んで 焼肉、焼き魚、焼き蟹・・・・

焼けるものは何でも焼いて食べる


今日は 薪は使わないで 岩手の切炭を使う

薪は煙の匂いがつくので みんなが嫌がるのだ

餅つきには 薪を使っている

煙で 涙を流し鼻をすすっての餅つき・・・・


ただ 萱葺に煙は欠かせないもので

すすにまみれた柱や梁は丈夫さを増す

萱を乾かし 虫を殺す殺虫剤代わり


岩手の切炭は 六キロで千円ぐらい

夏のバーベキューでは 使っている人も多いと思う

六キロあれば 八時間ぐらいはもつ

昔は 炭は高くて火鉢にぐらいしか使えなかったもの

実に安くなった ありがたい


この囲炉裏にあたりに来た人は 数知れない・・・

炎を見ながらの 宴会は 誰にも忘れられないものだ


郷の住人は 生まれた時から 囲炉裏にあたっている

やがて一世紀 私が無くすわけには

                   いかない・・・!!

餅つき

今年は イノシシの話は休もうと思っていたが

元旦から ニュースで流れて 思わず書いてしまった

反省・・・・


ここからは 少し郷の暮らしの知恵を書いてみようと思う


餅つきは郷でも少なくなって 暮れに煙の上がる家は減った

郷の住人は 今も続けている 

杵つきから機械に変わってはいるが 暮れの恒例行事だ


囲炉裏でもち米を蒸して 機械で餅をつく 

ここの郷は 丸餅 

つきあがった餅を 小さくちぎっては丸めていく


杵つきは おいしいと思われているが 

機械でも十分 杵つきと同じ餅が作れる

むしろ杵つきより いい餅が出来ているように思う


機械でつくときの知恵は ただ一点

蒸しあがったもち米を セイロから出して

粗熱をよく取ること・・・・・約十分

それから機械に入れてつく

熱いうちにつくことが いいと思っている人が多いが

熱すぎると のびて弾力の無い餅にしかならない


杵でついておいしく感じるのは 弾力・・・

ついてるうちに温度が下がり弾力が出る

お雑煮にしても こしがある餅になり よく伸びる

こんなおいしい餅が 機械でも出来る


特に鏡餅は こんもりと厚みがある方が 見栄えが生える

郷の住人は 厚みのある鏡餅を飾っている


欠点は鏡割り

厚くて包丁を入れるのが たいへん・・・・・

木槌で割るのが本当なのが わかるような気がする


機械で餅をつくことがあれば 急がないで十分粗熱を取って

ついてみて下さい きっとちぎる人も丸める人も熱くないし

こんもりと 厚みのある餅が出来ますよ

                   おためしあれ・・・

和解の道を考えよう・・・!?

年頭の挨拶回りから帰って来たら 

娘が叫ぶ 「おとうさん イノシシに襲われた・・・!!」 

なに!?・・・・ 

今年初めて聞こえてきたニュース


“愛媛県で四人がイノシシに襲われ軽症” 


やはり・・・・ 

今年は彼らの年 早くもニュースになったか 

郷の住人は こうなるだろうと思っていたが 

元旦のニュースで流れるとは・・・

軽症ですんだから まだ良かったけど 

・・・・・・・本当に彼らは困った連中だ 


山沿いに住む郷の住人は イノシシの被害で 

ジャガイモやサツマイモ コシヒカリまで盗まれてきた 

昨年は トタン柵と電気柵で囲って守ってきたが 

イノシシは それを通り越して 町なかに進出し始めた 

それぞれの柵が 町へつづく花道を作ってしまうのだ・・・


今年は町なかに 食料をあさりに行くだろうと感じていた

なかなか 人は被害に遭わないと 理解しないもの・・・


イノシシを調べてみて 厄介者ぶりがよく解った

そして 彼らを山に閉じ込めないと 

いずれ必ず町にまでやってくる 切実な問題なのだ!!


今年は 山と郷の間に万里の長城を 隙間なく築くように 

地域のみんなが協力しなければ・・・


これは 山沿いだけの問題ではないと 

町の人も理解することが必要なのだ!!!


そして 彼らとの和解を・・・・!?

今年ここの郷は

   イノシシとの共生の地をめざす・・・!!

もう避けられない!?

・・・・つづき


体重が200kgを超えるものが捕まりだした

食糧事情がよくなっている事が一番の理由


イノシシは 

泳ぐ・・・ 瀬戸内海を泳いで渡るところを目撃されている

飛ぶ・・・ 1m20の柵を飛び越えられることが確認されている

走る・・・ 時速48kmを記録

力持・・・ 60kgぐらいの物は鼻を使って持ち上げられる

行動・・・ 夜行性ではなく昼行性 隠れられる所に居る

棲家・・・ 安全・安心が確認できれば 山でも里でも関係ない


彼らに必要なものは 食物と水と隠れられる棲家

一つでも欠けたら 彼らは減っていくし 郷の被害も無くなる


共生する方法は 見つけられるか・・・・


人間と獣の衝突を無くす事が 出来た地域がいくつかある

郷と山の間に 柵を設けて区切ること シシ垣の現代版


山は獣たちの自然な住処として

郷は人間たちの生活の場として 棲み分けを考える・・・


何千年も衝突してきたのだから そろそろお互いに

お互いの領域に 立ち入らない様にしてはどうだろう・・・


人間たちには それを実践する知恵と能力は十分あるはず

シカやクマも喜んでくれると思う 

サルは時間がかかりそうだが・・・


人間は郷ではなく 町に住め・・・・では解決しない

彼らはもともと里に住む生き物なのだ 

囲われた農地を通り越して 必ず町にやってくる

町での共生は出来ないのだ


イノシシ年を期に

         和解の道を考えよう・・・!?

イノシシ ウソ・ホント・・・

戌年も終わり 亥年を迎えるにあたり

イノシシの ウソ・ホントを書いてみます

ちなみに私の調べた範囲ですので 絶対ではありません

あしからず・・・


まず

イノシシは猪突猛進と言われていますが イノシシが走ることは

普段はほとんど無く 危険を察知し逃げる時と

逃げ場が無く突進する時(攻撃とは言い切れない)ぐらいです

その走り方も 直角にも曲がるし180度反転もします

基本的に超臆病で 攻撃よりも逃げるが勝ち

安全・安心が第一主義の生き物です

わき目も振らず邁進するイメージは 人間の願望でしかない


イノシシは危険から逃れるためにのみ猪突猛進します


家族は母子家庭で 

母親は授乳期の一月ぐらいは ウリボウの面倒を見ますが

それを過ぎると面倒見ません 子供が母親の傍を離れないだけ

それを良いことに 安全・安心を得るために利用します

まずは食料を探し回るときに ウリボウが先を歩き回ります

ウリボウが見つけた餌場は 安全が解ると横取りします

食料を子供に分け与えるような考えは 毛頭ありません


オオカミに追われていた昔から 子供よりも先に逃げることが

生き残る道 子供はまた来年 5、6匹生めばいいんです

護衛の気持ちはありませんが 母親の周りを

子供たちが 護衛しているような関係です


罠にかかるのは 子供たちが圧倒的に多いことが理解できます


生殖時期は冬ですが 発情は三日ぐらいと言われています

雄は単独行動が基本 時々雄同士で居ることもありますが 

交尾期(12月~1月)は メスを争うため 単独で探し回ります

それもほとんど食べ物を口にせず ひたすら探し回ります

ようやく雌に出会っても 強い雄が来て横取りします

出産は春 失敗した場合に秋に出産することがあります


食べ物は 雑食

絶対食べないものは まだよく解っていませんが

食べ物が無いときは 何でも食べるように感じています


ミミズや根を食べるため 畑の掘り起こし被害が多いが

主に イモ類 米 果実に被害は集中してます


天敵は オオカミ(絶滅)・・・・人間

山にオオカミがいなくなって安全な場所が増えたため

人間しだいで 繁殖数は増減する

今の対応では 爆発的に増殖していくのは間違いない


亥年に イノシシの被害範囲は さらに拡大していく

山沿いだけの 問題ではなくなる事は 

                  もう避けられない!?

初夢・・・??

もう一つの 来年の予測・・・


郷に春が来た たけのこを掘りに行こう

ない ない ない・・・・・しかたがない イノシシに譲ろう


郷のイノシシ対策開始

郷の山際に 電気柵万里の長城設置!!


向山のイノシシはどうする・・・ 関係地係4町内で対策会議

杉林には金網忍び返し柵が有効だ 他は電気柵がいい

さっそく 行政の補助を要望しよう

何とかしてください お願いします・・・・


郷の初夏

現物支給が 地区民総出で金網忍び返し柵と電気柵を設置

イノシシが 山から出られる所が無くなってきた


ジャガイモの収穫 久しぶりの自前だ・・・


郷にイノシシの気配が消える

郷の地区民総出で 耕作放棄地や荒地の草刈


郷の秋 サツマイモの収穫 コシヒカリも一等米だ・・・


これなら 町の人たちを 郷に呼んで

沢山ある耕作放棄地や荒地を 家庭菜園で使ってもらえる

テーマは決まってる

           「郷の山水でおいしい野菜を作ろう」

ようやく 郷もにぎやかになるなぁ・・・・


郷の初冬 柵の外に仕掛けた箱わなに イノシシが入る


郷の忘年会 シシ鍋にシシ汁とシシカツ・・・

初めて 4町内が合同の忘年会!!


こんな

     初夢が見てみたい・・・